生き生き、躍動感満載! 『Homeward Bound / Johnathan Blake』
多くのレジェンドが信頼をよせる米国のドラマー、ジョナサン・ブレイクの新作。
そして、ブルーノート移籍第一弾。
他のリーダー作も、常に硬派で聴きごたえがあり、現代ジャズの申し子ブレイク。
作曲でも、才能を持つ彼は、8曲中5曲が彼のオリジナル。
前作『Trion』は、クリス・ポッターとリンダ・オーとの演奏で、ストレート直球勝負、、轟音の嵐だった!
今作は、どちらかといえば、、甘さはないものの多彩な感じ。
オープナーは、始まりを感じさせるご本人のドラム・ソロから。
『Homeward Bound (for Ana Grace)』は、タイトルとなった曲。
アナ・グレースは、サックス・奏者ジミー・グリーンの愛娘で、2012年にコネティカット州で起きたサンディフック小学校銃乱射事件の犠牲者。当時6歳の彼女の人生を讃える曲。
デズロン・ダグラスのベース・ソロではじまり、ジョエル・ロス のヴァイヴとイマニュエル・ウィルキンスのアルトが交錯、ジョナサン・ブレイクが骨太でタイトなドラムが後押し!!
ロスのヴァイヴが煌めく「Rivers & Parks」。
ベースのダグラス作「Shakin’ The Biscuits」は、ソウルフルでジャジー。
「Abiyoyo」は、南アフリカの民謡(子守唄)をブレイクがアレンジ、のどかな景色が浮かびます。
「On The Break」、ブレイクの名前にひっかけたタイトル、小休止、って感じか。
目も覚めるようなドラム・プレイから始まる「LLL」、全員で猛ダッシュ!
終演は、イギリスのジョー・ジャクソンの「Steppin' Out」、ポップな感じは抑えられサックスの気合も感じ嗚咽もはいった怒涛の1曲。
骨太でシャープドラミングを中心に、彼の思考が投影された多彩な作品。
自在なインプロビゼーションと、コンポジションで、生き生き、躍動感満載。
1.In the Beginning Was The Drum
2.Homeward Bound (for Ana Grace)
3.Rivers & Parks
4.Shakin' the Biscuits
5.Abiyoyo
6.On The Break
7.LLL
8. Steppin' Out
2.Homeward Bound (for Ana Grace)
3.Rivers & Parks
4.Shakin' the Biscuits
5.Abiyoyo
6.On The Break
7.LLL
8. Steppin' Out
Johnathan Blake (ds)
Dezron Douglas (b)
Philadelphian Immanuel Wilkins (as)
Joel Ross (vib)
David Virelles (p, keys)
今日のおまけは、ご本人があげていた「Homeward Bound (for Ana Grace)」。
今日は、「勤労感謝の日」で、祝日ですね。
「勤労」とか「感謝」とか、、忘れられた日本語ですねぇ。。
んじゃ、退散♪
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コメント
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すずっくさん,こんばんは。
これって無茶苦茶いいとかしびれるってレベルではないと思うんですが,マジでいいアルバムでしたねぇ。最後のJoe Jacksonは反則です(笑)。
ということで当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2021/12/post-2c5569.html
投稿: 中年音楽狂 | 2021年12月22日 (水) 23時37分
閣下、リンクをありがとうございます。
>これって無茶苦茶いいとかしびれるってレベルではないと思うんですが,マジでいいアルバムでしたねぇ。
これは、言い得て妙。笑
でも、最先端でも感覚的についていけないもが多くなって来まして。。汗
彼の感覚には、まだ、ついていけるんです。爆
投稿: Suzuck | 2021年12月23日 (木) 08時38分