ステージの楽しさがそのまま観客に! 「Jazz Flute Trio @ Jazz FLASH (10/28)」
「Jazz Flute Trio @ Jazz FLASH (10/28)」
小島 のりこ (fl) 天野 丘 (g) 落合 康介 (b)
小島 のりこ (fl) 天野 丘 (g) 落合 康介 (b)
コロナ禍、ジャズフラッシュで購入した『anytime』 のメンバーのライブを聴いてきました。
のりこさんは、私の知人に繋がりのある人が多い人気のベテラン・ ジャズ・フルーティスト。
若い新潟のミュージシャンに、メンバーを紹介したりしていて、 典型的な幸せを分配する人、縁を繋ぐ人、 エモーショナルなお方でした。
日本酒がお好きとのことで、ライブ前から「酒愛」 を熱くかたっておりました。
メンバーは、超個性的なギターの天野さん、 瞬発力が半端ないベースの落合さんの3人です。
オープナーは、キャノンボール・アダレイの「Wabash」、 弾むように楽しくモダンな演奏から。
なんでしょ、この3人ののびのび感は!
互いの反応を見ながら、聴きながら、瞬時にだす返しの早いこと、 面白いこと。
会場も、聴きながら、「おぉ、そうくるか、そうきたか」と、 目が離せません、そして、楽しい!
「5曲終わった感じです」って、MCは、ウケました〜!
お酒好きなのりこさんの「雪譜」。
「雪譜」は、抒情的なメロディで、高揚感がしだいと増していく→ 雪は降り積もる。
アバークロンビーみたいな響きで刹那を誘うギター、 正確なピッチとスピード感でボトムを支えるベース。なんだか、 昔話を聞いているような気分。
「秋上がりを愛でる曲」。きゅっと進むのでサンバだそうです。笑
疾走感、そして熱く3人で舞い踊る、ヤンヤ!
マスターのご希望で作曲したという、 のりこさんもお好きなお酒のタイトルがついた「鶴の友」。ここで、鶴の友(純米)が登場。一升瓶持って解説。
「つるのも」のイントネーションからメロディが浮かんだそうです。
フルートが横笛みたいな響きになって、ジンとくる曲でしたねぇ。
なんだか、かぐや姫が月に帰る時みたいな雰囲気、しっとりですねぇ。
1セット目の終わりは、モンクの「Bright Mississippi」、ベースのボディ・パーカッションも効果的に、ぐるぐると3人でのやりとりが面白かったですよ。
で、休憩中にそばにいらしたのりこさんにサインをお願いしちゃいました。
2セット目は、ミンガスの「Goodbye Pork Pie Hat」、ジャジーで焦茶色の空気。
スタンダードの「I'm Old Fashioned」は、明るく弾けて、
トゥーツ・シールマンスの「Bluesette」じゃ、爽やかに踊るように、
この後、もう一曲あったのか失念。。
終演曲は、日本海叙情シリーズで山形のお酒に寄せて作曲した「流行り風などひかないでね」?
力強いベースのアルコから始まる民謡コンテンポラリージャズ。
最上川舟歌?の民謡の節が自然と取り込まれていて、生き生きとした動きのある演奏。
アンコールは、「You're My Everything」。
今宵の楽しい時間を表すような、素敵な演奏でした。
3人の個性的で珠玉のインタープレイの連続!
ひゃ〜、楽しかった♪
のりこさんと同世代だからだろうか?
大好きな曲を生演奏で聴けて楽しかったし、お酒愛に溢れた日本海抒情シリーズも素敵でした。
線が細く爽やかなイメージのフルートでのジャズって、大変なんだろうな、、と、思ってたけど、めちゃジャジーでファイターだった。
相棒のギターの幅の広さも凄い、高速になると弾きながら口ずさむのだけど、、絶対、口が手に追いついてないよなぁ。。笑
そして、ベース、本来なら2人のサポート的な役割なんだろうけど、2人の演奏をとてもよく見て、聴いていて、そこから返す瞬発力が素晴らしかったです。それだけでなく、先輩たちに仕掛けるから、3人で楽しくて仕方ないって感じ。
そして、ミュージシャンよがりでなくて、その楽しさがステージからばんばん伝わってきて、会場もすごく楽しいライブとなりました。
まだまだツアーは続くそうです。
お近くの方、ぜひ、ジャズの楽しさを再確認してくださいね。
んじゃ、退散♪
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