相性抜群!『Into the Night / Jan Lundgren - Parisien - Danielsson』
ACTレーベルから、8月の終わりにリリースされたヤン・ラングレンの新譜です。
随分前から、サブスクでは解禁になっていたのですが、CDがやっとやっと届きました。
以前にも、ちょっと説明しましたが、、これはコロナ禍だったから生まれた作品です。
ヤン・ラングレンが音楽監督を務めるYstad Jazz Festival。
彼は、2020年のフェスティバルで、トリオで演奏することになっていのですが、コロナ禍の旅行制限で、ドラマーがキャンセルになってしまい、急遽、フランス人のサックス奏者、エミール・パリジャンをバンドに迎えたのがこのアルバム!
3人の共演は初めてだったようですが、3人ともACTレーベルから作品を発表していて、互いのことは分かっていたのでしょうね。
ピアノ、ソプラノサックス、ベースの変則トリオでのライブ盤。
メンバー等のオリジナル曲とスウェーデンのトラディショナル1曲の全8曲。
拍手で始まるオープナーは、「Glädjens Blomster」、スウェーデンのトラディショナル。
素朴なメロディを、メランコリックに歌い上げる3人。
ダニエルソンがさまざまな場面で演奏してきたオリジナル曲「Asta」、心を遠くに飛ばされる。
叙情的なベース・ソロで始まるパリジャン曲「Préambule」、仄暗い雰囲気に心が鎮む。
ラングレンが劇中の曲として作った「I Do」、優しく柔らかなひととき。
パリジャンの共演者の作曲したシューベルトに捧げた曲「Schubertauster 」、クラシカルなアンサンブル。
ラングレンの愛犬ジャズくん?のかわいらしさと機敏さのような躍動感ある「A Dog Named Jazze」。
ラングレンのオリジナルでタイトル曲「Into the Night 」、時間を慈しむような静かな演奏。
終演は、ダニエルソンの曲で「Ystad」、フェスティバルが開かれた町。3人の愛をたっぷり感じながら。。
パリジャンのソプラノサックスは、ざっくりと空気を含んだ落ち着いた音色で、叙情的な表現に長けている。
メロディックで叙情的、哀愁を纏うラーシュ・ダニエルソンのベースとの相性も、ロマンチシズムを湛え米国にジャズに縛られないラングレンとの相性も抜群。
3人の感性が共鳴し、心に響き渡る…。
1. Glädjens Blomster
2. Asta
3. Préambule
4. I Do
5. Schubertauster
6. A Dog Named Jazze
7. Into the Night
8. Ystad
Jan Lundgren (p)
Lars Danielsson (b)
Emile Parisien (ss)
今日のおまけは、ピアニストがあげていた「Asta」。
昨日まで、半袖が可能だったんですが、、この寒さって、、!!
んじゃ、退散♪
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コメント
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Suzuckさん、こんばんわ。
さっそくですが、パリジャンとの共演は急遽だったのですね。
この取り合わせでどうなるかと思っていましたが、まさに"相性抜群!"凄く良い結果になりましたね。
パリジェンもっと暴れても良い感じもしますが、この二人の前では、おとなしく調和せざる終えなかったかもです(笑)
実は、まだストリーミングで試聴していたところですが💦これから注文します。
いつも有用情報いただきありがとうございます☺
投稿: baikinnmann | 2021年10月 7日 (木) 21時18分
baikinnmannさま、、コメントをありがとうございます。
ラングレン、良い感じに年齢を重ねることができてよかったですよね。
「もっと暴れても良い感じ」、、って、ウケました。
もしかしたら、、今年はそうなったのかもしれませんね。
なにせ、この音源って、3人で音をだして、次の日の録音らしいですから!
投稿: Suzuck | 2021年10月 8日 (金) 13時06分