限りない優しさ 『When We Leave / Matthias Eick 』
ノルウェーのトランペッター、マティアス・アイクの『Ravensburg』以来3年ぶりのアルバム。
前作と同じメンバーに、ペダル・スティール・ ギターのスティアン・カシュテンセンが加わっている。
全て、アイクのオリジナル。
オープナーの「Loving」、柔らかなピアノの音色に誘われて、アイクのトランペット、バイオリンが重なり、ペダル・スチール・ギターへと静かに動いていく。
哀愁を誘う「Caring」、トランペットの柔らかな音色、深い表現力にふんわりと包まれる。
幾重にも重なり合う楽器の音色にうっとりする「Turning」。
弦を弾く音など、単音が響き大きな空間を占める「Flying」、そんな空間に浮かぶ雲のようなアイクのトランペットが清々しい。
ベールのようなヴォイスのような薄い音が重ねられた「Arvo」、次第にヒートアップして一体感が強くなっていきく。。
「Playing」、いくつも音が浮いては消え、消えては浮かび、、創造的な空間を眺めているような気持ちに。
終演は、願いことが、、大空に拡散していくような「Begging」。
この限りない優しを、、どう受け止めればいいのだろう。
静かに目を閉じ、心を開放し、優しさに包まれよう…。
1. Loving
2. Caring
3. Turning
4. Flying
5. Arvo
6. Playing
7. Begging
Mathias Eick (tp, key, voice)
Håkon Aase (vln, perc)
Andreas Ulvo (p)
Audun Erlien (b)
Torstein Lofthus (ds)
Helge Andreas Norbakken (ds, perc)
Stian Carstensen (pedal steel guitar)
今日のおまけは、ご本人があげていた「Begging 」。
んじゃ、退散♪
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コメント
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哀愁、卍固め
投稿: Sugar | 2021年10月14日 (木) 10時32分
こんにちは。
このアルバム、メロディが前面に出ていて、そしてかの地の雰囲気も伝えているようで、けっこう気に入りました。編成は割とオーソドックスだけど、やはりECMっぽいというか、いいですねえ。もっと広く聴かれてもいいアルバムではないかなあ、と思いました。
当方のブログアドレスは下記の通りです。
https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2021/10/post-779b50.html
投稿: 910 | 2021年10月14日 (木) 11時29分
Sugarさま、こちらではお久しぶりです。
いつも、お世話になっております。m(_ _)m
「哀愁、卍固め」
まさに!
がんじがらめにされちゃった!!
投稿: Suzuck | 2021年10月14日 (木) 17時31分
910さま、リンクをありがとうございます。m(_ _)m
そうなんです!すごく、メロディックですよね。
でも、風が吹いているよう、、というか、、
雲がたなびいているよう、、とういうか、、
やっぱり、ECMだなぁ、、って、感じます。
投稿: Suzuck | 2021年10月14日 (木) 17時33分