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音楽で拡がる輪

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2021年9月11日 (土)

傷ついた魂の再生 映画「ドライブ・マイ・カー」@ 新潟西イオンシネマ

映画「ドライブ・マイ・カー」

Drive_my_car

監督 濱口 竜介

原作 村上 春樹

脚本 大江 崇允

出演 西島 秀俊 ・ 三浦 透子
   霧島 れいか・ 岡田 将生

すっごく面白かった、あの短編集から、、こんな映画ができるなんて、濱口監督すごい!
早く観たかったのだけど、西のイオンシネマでしか上映してなくて(約20キロ弱)、海沿いの一本道をドライブしてきました。

村上 春樹の短編集「女のいない男たち」から、「ドライブ・マイ・カー」を中心に、いくつかのエピソードを織り込んで、オリジナルの物語も巧みに加えて、傷ついた二つの魂の再生を描いていく物語。

原作の「女のいない男たち」は、深く愛した女性に去られた男性の深淵な心の闇を綴った短編集。
失うことが怖くて、真実を見据えることができず、その闇が深く果てがなくなった男性たちの話。
内に抱えたブラック・ホールに、呑み込まれそうになる話、呑み込まれた話。。

主役の職業が俳優という設定なので、多言語演劇で「ゴドーを待ちながら」、「ワーニャの伯父さん」が、劇中劇として入ってくる設定もかなり巧いと思う。
特に、「ワーニャの伯父さん」は、オーディションから本番までの行程で、出演者の性格が剥き出しになっていくのがスリリングだった。


各自、闇の奥に葬りさった自分が見たくない自分の本心が、少しずつ少しずつ浮上してあからさまになっていき、一気に隠されていた感情が溢れ出る場面。
彼らの一言ひとことが、胸の奥にささる。

家福の坦々とした静かな演技が、心の傷の深さをより際立たせた。
高槻のストレートで激情的で破滅的な生き方も、心の傷をえぐるようだった。
渡利は、現代社会の親子の問題にも深く繋がっていて、理屈ではわからぬ親子の関係の難しさを抱えていた。
家福音が、どれだぇダークマターを心の中に溜め込んでいたのだろうか。

職業でなくても、人は何かしらの演技をしているのではないのだろうか?
なんの演技もせずに、日常をすごせる人は、、きっと、僅かだろう。
でも、演技と真実の境目が崩れてしまい本当の自分を見据えることができなくなったら、、きっとお仕舞いなんだね。
すごく、怖いお話。。

で、なにより、サーブ900が可愛かったですね♪ 笑

原作を知らずとも、楽しめます。
でも、原作を読んでいると、思わず唸ってしまいますよ。
よくぞ、ここまで練り込んだなぁ、、って。

んじゃ、退散♪

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コメント

Suzuckさん,こんにちは。

この映画,実によく出来ていたと思いますが,おっしゃる通り,あの原作をうまくストーリーの中に組み込んだもんですよね。シナリオの勝利です。映画を見た後,原作を読み直してみると,それが実によくわかりました。

観る前は3時間というのにビビっていましたが,全然時間なんて気に気にならない作品でした。

ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/cat7025947/index.html

閣下、面白い映画だったですね。
仰しゃるとおり、最近では長い尺の映画でしたが、
まったく、飽きませんでした。

あのストリーリは、原作を大切にしながらも、
映画の幅をより広げている珍しい脚本だとおもいました。

リンクもありがとうございました。m(_ _)m

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