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音楽で拡がる輪

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2021年9月12日 (日)

さらなる高みを目指して 『En attendant / Marcin Wasilewski Trio』

En_attendant_20210910175101

 

マルチン・ボシレフスキ・トリオが、ピアノ・トリオで新譜がでました!!

昨年、サック奏者のジョー・ロバーノが参加した『Arctic Riff』は、良くも悪くもロバーノの強い個性にも影響された、フリーからリリカルな演奏まで変幻自在の演奏でした。

今回は、ピアノ・トリオですから、シンプルにマルチンのピアノがたっぷりと堪能できます!
3人の名義のトラックが3曲、バッハの曲、カーラ・ブレイの曲、マルチンの曲、ドアーズの曲で、全7曲。

 

オープナーは、「In Motion (Part I)」と名付けられた3人名義の曲から。
マルチンの柔らかで透明感ある音で美しいフレーズを紡ぎながら、別世界に誘う。
30年以上、一緒に演奏してきた仲間との演奏は、瞬時にして場面展開も可能な息のあった演奏。アブストラクトになっても調和がとれた美しさ。

静かに、静かに進むピアノ・ソロで始まるバッハのゴルトペルク変奏曲から「Variation No.25 」、途中からドラムとベースがはいり原曲のイメージを大切に、ジャズに落とし込んでいく。

カーラ・ブレイの「Vashkar」、切れ味するどく内側へ内側へと入り込んでくるトリオの演奏。
録音が、『Arctic Riff』の少し前に行われたようで、この曲をとマルチンのオリジナルの2曲同じ曲を選曲していますね。

より自由度がまし実験的でフリー演奏度が高くなった「In Motion (Part II)」、断片的に湧き上がるメロディは澄んで美しい、そして、異国に誘う。

マルチンのオリジナルで「Glimmer of Hope」、穏やかで美しく柔らかな光を感じる。
崇高さと親しみやすさが同居する。

ドアーズのヒット曲「Riders on The Storm」、原曲の持っているアクの強さをうまく取り込んで洗練されたピアノ・トリオの演奏に。って、雷鳴もやってほしかったな。。

終演は、「 In Motion (Part III)」、即興から即興に自然と繋がり、天川の流れでも見ているよう。
最後の最後まで、触発的で決まった形のない美しい流れ。


シンプル・アコースティック・トリオと名乗っていた頃から随分と進化しましたよね。
本質は、変わらぬといいつつも、常に、より美しく、より自在に、そして、さらなる高みを目指して。

 

1. In Motion (Part I)
2. Variation No.25 from Goldberg Variations (BWV988)
3 .Vashkar
4. In Motion (Part II)
5. Glimmer of Hope
6. Riders on The Storm
7. In Motion (Part III)

Marcin Wasilewski( p)
Slawomir Kurkiewicz (b)
Michal Miskiewicz (ds)

 

今日のおまけは、ご本人があげていた「In Motion (Part I)」。

 

 

んじゃ、退散♪

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JAZZ」カテゴリの記事

コメント

Suzuckさん,おはようございます。

本作を聞いて,彼らにはピアノ・トリオ・フォーマットが似合うと改めて感じました。いつもながらの静謐な美感はマジでたまりませんね。意外とも言える選曲もはまり,流石のレベルの高さでした。

ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2021/09/post-5ade1c.html

閣下、リンクをありがとうございました。m(_ _)m
たまには、先に、、!って、思っていた矢先にコメントが・・・汗

閣下は、痺れると思ってましたよ。
この選曲でも、しっかりグルーブするって凄いですね。

期待どおりのアルバムで素晴らしかったですね。
近年は、ピアノ・トリオもサックスやトランペットをフィーチャーして、カルテットものの試みも多いのですが、やはりそれぞれのトリオのメンバーの技量を生かしていくには、トリオがいいと思います。そんな意味もあって大歓迎でした。
 このアルバムは、録音も良く、又ハイレゾでストリーミングやダウンロードが出来、私の場合はMQAハイレゾでも聴くのですが、明らかに繊細にしてクリアな音が一段と高まり、トリオの味が更に深まって素晴らしいです。いい時代になりました。
リンクよろしくお願いします。(↓)
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-187434.html

Suzuckさま。今晩わ。
早速私も聴きました。相変わらず、マルチンのピアノは人を黙らせてしまう美しさがある。時間が経つのを忘れて聞き惚れてしまう。
ただ、全くの私感ですが、今回の作品全体の印象としては、これまでの作品に見られた、静かながらも高揚感のある、ある意味ドラマチックで陶酔感のある曲構成・展開とは違い、何かもっと習作的と言うか、よい意味で淡々としていると言うか、非常に冷めた実験的な視点でのマルチンのアプローチがみられる様な気がしました。『Arctic Riff』より少し前に録音されたと言うことですが、今は試行的なタームであり、この素晴らしいトリオフォーマットの更なるステップの予兆といえるかも知れません。

風呂井戸さま、期待通りですね。
このトリオがECMに移ってから、しばらくの間、その前の時代と比べて嘆いていた方も少なからずいたと思うのですが、ここまでくると、ご本人たちの意志が強く反映されていたんだな、、
と、改めておもいます。
これ、レコードで聴きたいなぁ。。と、秋に思う今日この頃。

リンクもありがとうございました。m(_ _)m

zawinulさま、私も昨日移動の間ずっとこのアルバムを聴いていました。
本当に、時間を忘れさせますね。

抒情的、感傷的な感じが薄いかもしれませんね。
試行的なターム、、かは、分かりませんが、、
更なる飛躍を期待しています。

ECMのレーベルカラーにぴったりな新名盤という気持ちで聴きました。フリー・インプロヴィゼーションは時に尖ったりしながらも美しい世界も広がり、既成曲との隔たりがほとんどないように感じました。いいアルバムに出会えたものです。

当方のリンク先は以下の通りです。
https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2021/09/post-2c2628.html

910さま、彼らの美的感覚は研ぎ澄まされていて素敵ですね。
仰しゃるとおり、フリーのインプロビゼーションの時にも、透明感があって美しいです。

リンクもありがとうございました。m(_ _)m

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