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音楽で拡がる輪

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2021年8月21日 (土)

心が遠く異国に旅立つ 『Awrada / triörgü』

Awrada




異色の気鋭ギタリスト、岸本 賢治を中心に、ベーシストの小美濃 悠太、ドラマーの則武 諒からなるトリオ「 triörgü」の1stアルバム。

岸本は、曲に合わせフレットレスのガット・ギターとダブル・ネックのエレキ・ギターを使用している。終演曲のみオーバーダブ。

 

 

オープナー「Awrada」、いきなりフレットレス・ギターの力強い説得力ある音が響く。

心の奥から聞こえてくるような深い深い音。ベースとドラムが入ると一気に進行力が加わる。

ギターとベースの阿吽が素晴らしく、どこかアラブの風景が重なるような遠く異国の風が吹く。

憂いのあるボーイングで始まる「Desen 」、哀愁あるメロディをゆったりと奏でる。

エレキの音色が美しい、憂いのあるフレーズが続き、ドラムの叩き出すリズムが心を遠くにもっていく。

遠くで聴こえるシンバル音、金属系の音から始まる「Hacilar」、次第に姿が見えてくる。

やがて、目の前に現れ饒舌に語り出す3人。

押し寄せる波のように場面を展開していく「Karavan」、繊細さと力強さを併せ持つ3人の音風景。ボーングの波に揺られて心もゆったり…

終演は、フレットレスのガット・ギターとダブル・ネックのエレキ・ギターをオーバー・ダブしている「Hariq」、ベースの超絶ソロも入って弦楽器のわくわく感を堪能。

3つの弦楽器をしっかり支えるドラムの繊細さが素晴らしい。

 

メンバー3人の音楽に向き合う姿が真摯。

>心象風景を描き出した美しいメロディ、繊細だけど力強いリズムに魅了される。

心が遠く異国に旅立つ音楽。




1. Awrada 
2. Desen 
3. Hacilar 
4. Karavan 
5. Hariq


岸本 賢治 ( twin-elg #2,4,5 , fretless-g #1,3,5)  
小美濃 悠太 (b)  
則武 諒 (ds)

 

ライナー・ノーツをウード奏者の方が書いていました。

岸本ギタリストは、このウード奏者にマカームを勉強したらしいです。

どおりで、アラブの風が吹き抜けるのですね。

自らが気がつかぬうちに海外のポータル・サイトで紹介されちゃうような無国籍な音風景ですよねぇ。

 

今日のおまけは、ご本人があげていたアルバムのショート・ストーリー。

 


 

んじゃ、退散♪



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