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音楽で拡がる輪

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2021年8月

2021年8月31日 (火)

真摯で内省的 『Overpass / Marc Johnson』

Overpass

 
ビル・エヴァンス・トリオの最期に在籍していた米国のレジェンド・ベーシスト、マーク・ジョンソン。現在は、あのイリアーヌさまのパートナーでございますね。
 
今回は、ECMからウッド・ベースでソロ演奏のアルバムをリリース。
彼のオリジナルが5曲、エヴァンス所縁の曲やエディ・ハリスの曲で全8曲。
 
オープナーは、エディ・ハリスの「Freedom Jazz Dance」。ベース一本でこの曲を選曲するって、やっぱり、強者ですよね。
荘厳な雰囲気な「Nardis」、空間が大きく使われ胸にズシンと重たい。
ボーイングから始まるオリジナル「Samurai Fly」、ボーイングとピチカートの演奏が多重録音になっていて華やか、「Samurai Hee-Haw」を再構築したもの。
エヴァンス・トリオで馴染み深い「Love Theme from Spartacus」、一音一音が胸に深く沈み込む…。丁寧にメロディを奏で、人生を語る。
この後、オリジナルが4曲続きます。
陰りのある曲調、内省的な演奏、「Life of Pai 」。何気に超絶フレーズ満載「 And Strike Each Tuneful String」。
ボーングとピチカートの多重録音で「Yin and Yang」、エキゾチックな曲調でボーングが太い二胡のよう。
終演は、高速フレーズで圧倒する「Whorled Whirled World」、ボディ・パーカッション??パーカッシヴな音も気持ちが急ぐ。
 
真摯で内政的な感じが強く、じっくりと集中して聴きたい…。

1. Freedom Jazz Dance 
2. Nardis 
3. Samurai Fly 
4. Love Theme from Spartacus 
5. Life of Pai 
6. And Strike Each Tuneful String 
7. Yin and Yang 
8. Whorled Whirled World 
 
Marc Johnson (b)
 
今日も、丁度いいかんじの音源を探せませんでした。m(_ _)m
 
んじゃ、退散♪

2021年8月29日 (日)

まぢかぁ!!『至上の愛』未発表盤リリース

週末、私の周り、オタクSNS仲間で、話題になっていたのが、これ。


 


★ A Love Supreme - Live in Seattle ★


 


A_love_supreme_live_in_seattle


 


なんと、『至上の愛』のシアトルでのライブ盤、もちろん、未発表音源だということです。


 


レーベルインフォによれば、


 


・1965年10月2日 ワシントン州シアトル、ペントハウスにてライヴ録音


・黄金カルテットの他に、下記の三名が参加の7名編成
 Pharoah Sanders(ts, per)
 Carlos Ward(as)
 Donald Garrett (b)


・『Ascension』後の録音で、かなりアヴァンギャルドな演奏内容


 


すでに、音源も少し発表されている。
どうでしょう。。やっぱり、トレーンさまのファン的には、ポチりたいものです。
10月8日が待ち遠しい。。


 




 


んじゃ、退散♪


 

2021年8月28日 (土)

想いが重なり合う 『Resonance / Chick Corea & Makoto Ozone』

Resonance

今年の早春に、鬼籍に入ったピアノの巨匠、チック・コリアの新譜がでました。
2016年に、30年以上の親交がある日本のピアニスト、小曽根 真とのデュオ・ツアーをした時の、厳選盤です。
コリアは、すでに選曲までおこなっており、今年の秋にも来日の予定でした。
2枚のディスクに、3箇所での名手たち名演が記録されてます。
それそれのディスクには「JOURNEY1,2」と記されており、聴く前からジンとしてしまいました。
レーベルのインフォによれば、右チャンネルがチック・コリア、左チャンネルが小曽根 真。
拍手で始まるCD1、冒頭2人のMC。そこから決めごとなしの、双子のように以心伝心のふたりのやりとりで、不思議の国へ迷い込む。
ちょうメリハリ利かせた演奏で、小曽根オリジナル「Snap Shot」。
複雑な絡み合いでも哀愁ただようコリアのオリジナル「Spanish Song」。
スタンダード「Someone to Watch over Me」、はるか上空にながれる天の川のような流麗で美しく、そして、自由自在な演奏。
ハイレベルなピアノ練習曲みたいなコリアのオリジナル「Children’s Song No.20」、隠れん坊のような、、追いかけっこのような、2台のピアノの追随。
 
5曲中、1〜4曲まで福岡シンフォニーホールのCD 2 。
まずは、自由度の高いインプロビゼーションが続く。甘さはまったくなく、抽象的で少しビターだけど、難解というかんじでもなく、ただただ、二人の魂の呼応に聴きいるばかり。
「Fukuoka Blues」と名付けられたパート2も、阿吽でぴたりと重なる演奏の連続。
2人の名前からタイトルをつけた「Koto Rea」、2人のピアノ人生が浮かび上がる。
バルトークの「ミクロコスモス」より7つの小品から「No.123 Short Canon and Its Inversio」、クラシックの世界との交流も積極的に行なってきた2人ならではの選曲、演奏。
終演は、コリアの「Fantasy for 2 Pianos」、開放的で、フレンドリーで、魂の解き放たれた超絶な演奏17分超え、嵐のような拍手。
タイトルそのまま、まさに共鳴し合う魂。
その想いは重なり合う演奏の連続!

 


CD 1 – JOURNEY 1
1. Introduction
2. Improvisation
3. Snap Shot
4. Spanish Song
5. Someone to Watch over Me
6. Children’s Song No.20 

CD 2 – JOURNEY 2
1. Improvisation II Part 1
2. Improvisation II Part 2 “Fukuoka Blues”
3. Koto Rea
4. No.123 Short Canon and Its Inversion (Seven pieces from Mikrokosmos )
5. Fantasy for 2 Pianos

Chick Corea (p) right
Makoto Ozone (p) left  小曽根 真

2016年5月19日 東京 サントリーホール  CD1  #3,4
2016年5月22日 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール  CD1  #1,2,5,6,  CD2  #5
2016年5月29日 福岡シンフォニーホール  CD2  #1,2,3,4
 
 
 
今日は、ご本人たちのあげているちょうどいい音源がみつかりませんでした。m(_ _)m
 
 
 
キース・ジャレットが脳梗塞の後遺症を打ち明けた時と同様に、、
もう、こんな凄いピアニストの演奏を聴くことができないのだ、と、思うと切なくなるのでありました。
人は必ず死ぬのだけれど、それで終わらせたくない気持ちのモヤモヤは必ずありますよね。
 
んじゃ、退散♪



2021年8月25日 (水)

『ジャズ批評 223号』がでました〜♪

223

 

特集は、

●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●

 

『ワンホーン・カルテット 』

 

●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●

 

「ワンホーン・カルテット ディスクガイド 150」

ワンホーンのジャズ・カルテットの魅力の詰まったアルバムを中心に、150枚。

私も、微力ながら17枚のお手伝いを。

 

We 4 / Fabrizio Bosso

Common Practice / Ethan Iverson (Tom Harrell)

Cobb's Corner / Jimmy Cobb (Roy Hargrove)

In My Own Sweet Way / Woody Shaw

 

Luggage / Rosario Giuliani

Without A Net / Wayne Shorter

 

The Water Is Wide / Charles Lloyd

Mirror / Charles Lloyd

Gratitude / Chris Potter

Underground / Chris Potter

Crescent / John Coltrane

James Farm (Joshua Redman)

Walking Shadows / Joshua Redman

Inspiration Live  / Max Ionata

Time Is Of The Essence / Michael Brecker

Echonomics / Seamus Blake

Love Is The Thing / Steve Grossman

 

 

いつもの「新譜紹介」は、6枚。

 

★『Divided Horizon / Aki Rissanen』★

 

★『Indaco Hanami /  Trio Kàla 』★

 

★『View / 橋本 一子』★

 

★『Overpass / Marc Johnso』★

 

★『Staying in Touch / Sinne Eeg & Thomas Fonnesbæk』★

 

★『Here And Now / Erika Matsuo 』★

 

New Disc Pick Upは、2枚。

 

★Awrada / triörgü★

 

★LIVE at Dede STUDIO TOKYO / 栗林すみれ★

 

 

んじゃ、退散♪

2021年8月22日 (日)

モリコーネに捧げた 「Morricone Stories /  Stefano Di Battista」

Morricone_stories


 

イタリア出身のベテラン・サックス奏者ステファノ・ディ・パティスタの新作は、2020年7月に鬼籍に入った祖国イタリアの映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネへのトリビュート作品。
誰もが知る有名曲から、世界発演奏の未発表曲「Flora」を含む知られざる名曲まで全13曲。

フランスの若手有望ピアニスト、フレッド・ナルディン、ベースは、ダニエーレ・ソレンティーノ、ドラムはフランスのベテラン・ドラマー、アンドレ・チェッカレリ。

バティスタは、フランスを中心に活動しているようで、仏伊混合チームですね。

 

オープナーは、映画 "What have you done to Solange?" から「Cosa avete fatto a Solange」、透明感のあるバティスタのサックスがメロディアスに踊り出す。

続いて "Fear over the City"からスリリングに「Peur sur la ville 」。

美しいピアノの演奏に誘われて切なく哀愁を纏った「La cosa buffa」、同タイトルの映画から。

同タイトルの映画から「Veruschka」、流麗なサックスのフレージング、流れるようなピアノのフレージング、息のあったピアノ・トリオのサポートを得て生き生きと泳ぐバティスタ。

"Once Upon a Time in America"から「Deborah's Theme 」、朗々と噴き上げる演奏、すぅ〜と、胸に染み込む。

 

スリリングにアップテンポに駆け抜ける「Metti, una sera a cena」も同タイトルの映画から。

"1900"から「Apertura della caccia 」、抒情豊かな爽やかな風が吹き抜ける。

秘めた情熱を吹き上げる"The Great Silence"からの「Il grande silenzio」での陰りある演奏。

世界初の演奏となる未発表曲「Flora」の伸びやかで美しいこと。。


スリリングでミステリアスな"Sunday Woman"からの「La donna della domenica」、シャープなピアノが◎。


"The Mission"からは、ソプラノでエモーショナルに「Gabriel's Oboe」。

終演は、同タイトルの映画から「The Good, the Bad and the Ugly」、情感込めて力強く。

 


 

ワンホーンのシンプルな編成で、透明感のあるサウンドが繰り広げられます。

モリコーネの映画音楽が中心で、難解なことはあまりしていないのですが、

モリコーネの音楽をジャズとして彩っていました。肩の凝らないサウンド。



1. Cosa avete fatto a Solange (from ""What have you done to Solange?"")
2. Peur sur la ville (from ""Fear over the City"")
3. La cosa buffa
4. Veruschka
5. Deborah's Theme (from ""Once Upon a Time in America"")
6. Metti, una sera a cena
7. Apertura della caccia (from ""1900"")
8. Il grande silenzio (from ""The Great Silence"")
9. Flora
10. La donna della domenica (from ""Sunday Woman"")
11. Gabriel's Oboe (from ""The Mission"")
12. The Good, the Bad and the Ugly

Stefano Di Battista ( as, ss )
Fred Nardin (p)
Daniele Sorrentino (b)
Andre Ceccarelli (ds)

 

 

今日のおまけは、ご本人があげていた「Deborah's Theme」。

 


 

んじゃ、退散♪



2021年8月21日 (土)

心が遠く異国に旅立つ 『Awrada / triörgü』

Awrada




異色の気鋭ギタリスト、岸本 賢治を中心に、ベーシストの小美濃 悠太、ドラマーの則武 諒からなるトリオ「 triörgü」の1stアルバム。

岸本は、曲に合わせフレットレスのガット・ギターとダブル・ネックのエレキ・ギターを使用している。終演曲のみオーバーダブ。

 

 

オープナー「Awrada」、いきなりフレットレス・ギターの力強い説得力ある音が響く。

心の奥から聞こえてくるような深い深い音。ベースとドラムが入ると一気に進行力が加わる。

ギターとベースの阿吽が素晴らしく、どこかアラブの風景が重なるような遠く異国の風が吹く。

憂いのあるボーイングで始まる「Desen 」、哀愁あるメロディをゆったりと奏でる。

エレキの音色が美しい、憂いのあるフレーズが続き、ドラムの叩き出すリズムが心を遠くにもっていく。

遠くで聴こえるシンバル音、金属系の音から始まる「Hacilar」、次第に姿が見えてくる。

やがて、目の前に現れ饒舌に語り出す3人。

押し寄せる波のように場面を展開していく「Karavan」、繊細さと力強さを併せ持つ3人の音風景。ボーングの波に揺られて心もゆったり…

終演は、フレットレスのガット・ギターとダブル・ネックのエレキ・ギターをオーバー・ダブしている「Hariq」、ベースの超絶ソロも入って弦楽器のわくわく感を堪能。

3つの弦楽器をしっかり支えるドラムの繊細さが素晴らしい。

 

メンバー3人の音楽に向き合う姿が真摯。

>心象風景を描き出した美しいメロディ、繊細だけど力強いリズムに魅了される。

心が遠く異国に旅立つ音楽。




1. Awrada 
2. Desen 
3. Hacilar 
4. Karavan 
5. Hariq


岸本 賢治 ( twin-elg #2,4,5 , fretless-g #1,3,5)  
小美濃 悠太 (b)  
則武 諒 (ds)

 

ライナー・ノーツをウード奏者の方が書いていました。

岸本ギタリストは、このウード奏者にマカームを勉強したらしいです。

どおりで、アラブの風が吹き抜けるのですね。

自らが気がつかぬうちに海外のポータル・サイトで紹介されちゃうような無国籍な音風景ですよねぇ。

 

今日のおまけは、ご本人があげていたアルバムのショート・ストーリー。

 


 

んじゃ、退散♪



2021年8月18日 (水)

10月にECMから田中 鮎美 (Ayumi Tanaka)のリーダー作がでる!!

 
ノルウェー在住のピアニストでコンポーザー、田中 鮎美 がECMからリーダー作をリリース!!
以前から活動していた仲間、常に挑戦し続けるベーシスト、クリスティアン・ メオス・ スヴェンセンと、過去6回ノルウェーのグラミー賞受賞経験を持つドラマー、ペール ・オッドヴァール ・ヨハンセン。
なんと、彼女以外は新潟で演奏しています。
次回は、このトリオでぜひ、新潟へいらして欲しいです!

 
★  Subaqueous Silence / Ayumi Tanaka Trio ★
 

Subaqueous_silence

 
 
4曲の彼女のオリジナルと3曲の即興。
タイトルを眺めているだけでも想像がふくらんできますね。
このトリオでは5年ぶりの新譜、楽しみ♪
 
 
1. 夢の跡 / Ruins (Tanaka)
2. 黒い雨 / Black Rain (Tanaka)
3. 夢の跡 II / Ruins II (Tanaka)
4. 一 / Ichi (Tanaka, Svendsen, Johansen)
5. やわらかな風 / Zephyr (Tanaka, Johansen)
6. 海へ / Towards the Sea (Tanaka, Svendsen, Johansen)
7. 水中の静寂 / Subaqueous Silence (Tanaka)

田中鮎美 (p)
Christian Meaas Svendse (b)
Per Oddvar Johansen (ds)
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた2015年の演奏。
新譜と同じメンバー。
 
 
 
レーベルの解説文にあった「静寂と一音の持つ力」を大事にした演奏。
10月も楽しみなECM♪
 
 
んじゃ、退散♪



2021年8月15日 (日)

不思議の国の住人… 『View / 橋本 一子』

View_20210807141401
 
橋本 一子、ピアニスト、ヴォーカルとあるけれど、、、
以前、中村善郎とのボサノヴァ・デュオのアルバムでは、歌っていたけれども、、
今回は、外国語風のボイス・パフォーマンスといった感じで、囁き、呟き、スキャット、シャウト、etc.…これが、良いのだわ〜♪

映画音楽、CM音楽、さまざまな活躍をしているボーダレスで多才な人。
若い時からファンというディープさはないけれど、好きな声の人。
新譜は、自らがプロデュース、音楽性を誰よりも理解する藤本敦夫がディレクションを。
書き下ろしが5曲とカヴァーが6曲で全11曲。
 
オープナーは、オリジナル「blue」、透明で澄んだブルーの中を優雅に泳ぐピアノ・ソロ。
タイトル曲「view」、国籍不明の呟きと日本語が交錯、バックの類家のトランペットがより遠くに誘う。
力強い「all the things you are」、後半はイメージにはあまりないフリー。
「blackbird」、呟きの弾き語り。
どんどんと、、遠くに行ってしまいそうになる「giant steps」の強権で美しいピアノ・ソロ。
トニーニョ・オルタの「beijo partido」は、ポルトガル語で。力強いピアノと裏腹の囁くような歌声、そして、優しいピアノ・ソロ。終演、自らも加わったコーラスも完璧。
「my foolish heart」、やっぱり、遠くに誘うピアノ・ソロ。
深遠な響き「good girl」は、トラック・メイキング、英語の歌詞はインストのように溶け込む。
一音一音が胸に染み込む「danny boy」。波打つような感情に圧倒される。
「planet」、シンバル音と菊地 成孔のアルトが重なりディープな感じ。
終演は、階段を登るように音を確かめていく「before and after the introduction」
 
あの無国籍なヴォイスがたまりません。。
風の音のようなスティック音、シンバル音もフィットしてますよね。
夢か幻か…神秘の国の住人、橋本 一子。
 
1. blue
2. view
3. all the things you are
4. blackbird
5. giant steps
6. beijo partido
7. my foolish heart
8. good girl
9. danny boy
10. planet
11. before and after the introduction
 
橋本 一子 (p #1,2,3,4,5,6,7,9,10,11,  vo #2,4,6,8,10,  cho #6,8  truckmaking #8 )
菊地 成孔 (as) #10
類家 心平 (tp) #2
藤本 敦夫 (ds #2,6,10,  el-b #2,6,  cho #6)
橋本 眞由己 (cho) #6
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「view」。
 
 
暑さをひととき忘れますね。
んじゃ、退散♪



2021年8月14日 (土)

秋の色彩 『Staying in Touch / Sinne Eeg & Thomas Fonnesbæk』

Staying_in_touch


 




好評だったシーネ・エイとトマス・フォネスベクの2015年のデュオ・アルバム『Eeg Fonnesbaek』。

Stuntレーベルから再び、デュオ盤がリリースです。前回のデュオ・アルバムのリリース以来、2人はコラボレーションを続けていたそうで、再び親密な演奏が聴けちゃうわけです。

3曲のオリジナルとスタンダード、ポップスで、11曲。

 

オープナーは、肉厚なベース音で始まる「Spring Waltz」。落ち着いたエイの歌声にほっとする。ベースとデュオにぴったりの声ですよね。

ベースの絡みが絶妙で楽しい「Too Close For Comfort」躍動感が素晴らしい。

ストリングスが加わって重厚な雰囲気「Orphans」。

お馴染み「Take Five」のセクシーでクールなこと!!素敵♪

再びストリングスがはいって、陰影の深い「The Streets of Berlin」。

感情移入たっぷり包容力を感じる「The Long and Winding Road」。

粋で洒脱な「How Deep Is the Ocean?」、お得意のスキャットも素晴らしい。

アップテンポでふたりで超絶に駆け抜ける「Just One of Those Things」。

一転、説得力あるベース・ソロたっぷり、ゆっくりゆったり「Round Midnight」、一言、一言、語りかけてくるエイにうっとり。

再び、ストリングスが入って丁寧に、丁寧に歌い上げる「Those Who Were」。

終演は、阿吽、息もぴったり「The Dry Cleaner From Des Moines」、お見事!

 

 

肉厚で躍動感あるベースの歌心いっぱいのプレイ、メロディを大切にしながらも、スキャット使い伸び伸びと絡んでくる歌唱。

インティメイトで瀟洒でハートウォーミングな雰囲気を保ちつつ、優れたインタープレイが重ねられていきます。

アルバムの中は、秋の色彩でいっぱい。。しかし、スーパー・デュオですねぇ。。

 

 

1. Spring Waltz
2. Too Close For Comfort
3. Orphans
4. Take Five
5. The Streets of Berlin
6. The Long and Winding Road
7. How Deep Is the Ocean?
8. Just One of Those Things
9. Round Midnight
10. Those Who Were
11. The Dry Cleaner From Des Moines

Sinne Eeg (vo) 
Thomas Fonnesbæk (b) 
Karsten Bagge (ds) #3, 5, 10

LiveStrings #3,5,10

 

今日のおまけは、シーネ・エイご本人があげていた「Take Five」。

 


 

んじゃ、退散♪


2021年8月 8日 (日)

マルチン・ボシレフスキ・トリオが9月に新譜をだす!

マルチン・ボシレフスキ・トリオが9月に新譜をだす!


昨年、サック奏者のジョー・ロバーノが参加した『Arctic Riff』をリリースしているマルチン・ボシレフスキ・トリオがECMで7作目のアルバムを9月に出す。


★ En attendant / Marcin Wasilewski Trio ★


 


En_attendant


 


BBCミュージック・マガジンは、「今日のジャズ界には銀河系のようなピアノ・トリオが存在するが、マルチン・ワシレフスキーほど輝いているものはない」と指摘。


2019年8月に南フランスのスタジオ・ラ・ビュイソンヌで録音され、マンフレート・アイヒャーがプロデュースした作品。
待望のピアノ・トリオ作品なので、待ち遠しい。。
ECMレコードがあげていた音源は、素晴らしかったし、選曲もカーラの「Vashkar」とか、、かなり興味深い!


1.In Motion (Part I)
2.Variation No.25 from: Goldberg Variations
3.Vashkar
4.In Motion (Part II)
5.Glimmer Of Hope
6.Riders On The Storm
7.In Motion (Part III)


Marcin Wasilewski (p)
Slawomir Kurkiewicz (b)
Michal Miskiewicz (ds)

実りの多い秋になりそう。。


んじゃ、退散♪

2021年8月 4日 (水)

ちょっと妖しくビターなテイスト 『Indaco Hanami /  Trio Kàla  ( Rita Marcotulli, Ares Tavolazzi, Alfredo Golino)』

Indaco_hanami
イタリアのベテラン・ピアニスト、リタ・マルコチュリの新譜。
「 Trio Kàla 」と名付けられたピアノ・トリオのメンバーは、ベーシストのアレス・タヴォラッツィと、イタリアのドラマーのアルフレード・ゴリノ、、全員が、ベテランの精鋭揃い。
オープナーは、叙情的に始まる「Indaco」、プログレッシブな激しさをみせ、冒頭から一筋縄ではいかない。

仄暗さと美しさを持った「Bobo's Code」。
シリアスなドラム・ソロから始まるレノン・マッカートニーの「Lady Madonna」、ファンクなアレンジ、弾けるビートが斬新。
イタリアのシンガー・ソングライター、ピーノ・ダニエレの「Napule È」、リリカルなピアノ、トリオはグルーヴィな演奏。
アメリカのシンガー・ソングライター、ランディ・ニューマンの「 I Think It's Going To Rain」、ゆったりとしっとりと。
3人の名義の「Dialogues」、個性のはっきりした対話が続く。
再び、ピーノ・ダニエレの曲「Quando」、ビターなサウンドでミステリアス。
ドラムのアルフレード・ゴリノはナポリ出身のようなので、同じナポリ出身のピーノ・ダニエレに思い入れがあるのでしょうか。。
繊細さとダイナミックな躍動感が同居する「Cose Da Dire」、ノリノリですね。

終演は、イタリアを代表する音楽家、ニノ・ロータの「Romeo And Juliet」、透明でリリカルで美しいピアノ・ソロで始まり、トリオで心象風景を投影する。

難解すぎず、凡庸でなく、欧州叙情派だなぁ、、と、しみじみ。
ちょっと、妖しいビターなところが好き。。
1. Indaco 
2. Bobo's Code 
3. Lady Madonna 
4. Napule È 
5. I Think It's Going To Rain 
6. Dialogues 
7. Quando 
8. Cose Da Dire 
9. Romeo And Juliet 

Rita Marcotulli (p)
Ares Tavolazzi (b)
Alfredo Golino (ds)
今日のおまけは、ドラマーがあげていた「Quando」。
全国的に猛暑ですねぇ。
新潟も猛猛暑でございます。。
んじゃ、退散♪

2021年8月 1日 (日)

小粋で洒落てる 『TOKU in Paris』

Toku_in_paris

去年でた新潟は三条市出身のフリューゲルホーン奏者&トランペット奏者&ヴォーカリストのTOKU。
日本離れした感覚のヴォーカルと温もり感じるフリューゲルの演奏は唯一無二。
そんな彼が、デビュー20周年を記念したアルバムを去年の5月にリリース。
私は、今年になってやっと手に入れました。汗

 

近年、親交のあるフランスのピアニスト、ジョン・ミラバッシがプロデュースしピアノで参加している。
もともとは、フランス人ジャズ歌手のサラ・ランクマンが、自身のアルバムで彼とのデュエットを希望したことから、彼がパリに行ったことをきっかけに、パリのミュージシャンたちとこのアルバムを残すことに。
ほぼ彼らのオリジナルで、1曲ミッシェル・ルグランの「I Will Wait For You」を選曲。

 

オープナーは、アフリカン・ビートが効いた「 Love Is Calling You」、アルト・サックスとトランペットの絡みがスリリング。
可愛いワルツは、サラ・ランクマン曲「She Comes Back Again 」、レジェンド、チェッカレリのドラムが軽快でとても楽しいそう。
続く曲もサラ・ランクマン曲「After You」、ミラバッシのピアノとヴォーカルの会話が素敵、うっとりするバラッド。
ジョン・ルイスとホレス・シルバーに敬意を捧げた「Strollin' In Paris」、ピエリク・ペドロンのアルトが自在に歌う、ユニゾンやキメもあってジャズ!
ご本人曰く大好きなシャーデーにインスパイアされた「 I Think I Love You」、ちょっと気だるいかんじがツボ。
変幻自在パリヴァージョン「NUAGEUX」。
演奏者にとって鬼門のある曲で「Be Careful 」、最後までスリル満載。
フランスのレジェンド、ミッシェル・ルグランの有名曲「 I Will Wait For You 」、サラ・ランクマンの陰影ある声とデュエット。愛の情景が浮かび上がるような熱唱。
「Still In Love With You」、恋の成り行きを刻むボレロのリズム。

ピアノとデュオの「Blue Smoke」、ため息をつきたくなるような美しいデュオ、切なさ愛しさは背中合わせ。

終演は、楽しい時間を惜しむような満ち足りた気分に満ちた、、まさにそのまま「Closing」。

日本版ヴォーナス・トラック、「For Me Formidable」、フランス語に挑戦!


海外でも積極的に活動しているコスモポリタンなTOKU ならではのサウンド。

TOKUの演奏はもちろん、ジョバンニ・ミラバッシをはじめ、フランスのジャズメンの演奏も楽しめちゃうお得盤!

1. Love Is Calling You
2. She Comes Back Again
3. After You
4. Strollin' In Paris
5. I Think I Love You
6. NUAGEUX
7. Be Careful
8. I Will Wait For You
9. Still In Love With You
10. Blue Smoke
11. Closing
ボーナス・トラック
12. For Me Formidable


Toku ( vo, tp, flh) Vocals, Trumpet, Flugelhorn ;
Pierrick Pedron (as) #1,4,5,7,11
Giovanni Mirabassi (p)
Thomas Bramerie (b) #1,7,9,12
Laurent Vernerey (b) #2,3,4,5,6,8,11
Andre “Dede” Ceccarelli (ds) #2,3,4,5,6,8,11
Lukmil Perez (ds) #1,7,9,12

guest
Sarah Lancman (vo) #8

今日のおまけはショーケース的なこちら。

今月末に新潟にライブにくるのですよね、
行きたいなぁ。

んじゃ、退散♪

 

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