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音楽で拡がる輪

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2021年6月27日 (日)

より深く詩的に… 『Cloudland / Lars Danielsson Liberetto』

Cloudland
 
 
愛しのラーシュ・ダニエルソンさまの新譜がACTレーベルからでました。
なんとまぁ、、Twitterで、リリースしてから気がつき、慌てて注文したのですが、、
入荷が遅れ、キャンセルして密林に注文しなおしました、、なんて、どたばた。。汗
 
メンバーは、ピアノは、マルティニーク島生まれの注目のピアニスト、グレゴリー・プリヴァ。
ギターに、ジョンアバらいくなジョン・パリチェリ。
ドラムは、伝説的バンドE.S.T.の元ドラマー、マグナス・ オストロム。
ゲストに、トランペットのアルヴェ・ヘンリクセンとシリア出身のクラリネットのキナン・アズメが入ります。
アズメは、演奏でめちゃくちゃフィーチャーされているわけでもないのですが、
今回のアルバムの中東テイストに大きく影響している感じです。
 
どうやら、2019年に数曲録音した後、コロナ禍で中断が入り、2020年9月に追加録音された模様。
世界中の皆んなと一緒に、多くのアーティストたちが不自由な思いをしてたんですね。
全曲、ダニエルソンのオリジナルで12曲。
 
オープナーは、ダニエルソンのアルコが幽玄に響く「Vildmark」。
タイトル曲「Cloudland」、アルヴェ・ヘンリクセンの尺八のような音色のトランペットが印象的、可憐なピアノの音色、エレガントな演奏、プリヴァのピアノの好感度も大。ダニエルソンのピチカートのソロは異国情緒たっぷり。
中東の風が吹く「The Fifth Grade」、抒情的な変拍子の曲を繊細に叩くオストロム、流麗なフレージングを繰り出すプリヴァ、ダニエルソン節たっぷりなソロのエモーショナルなこと、最後まで息がぴったり!
透明感あるリリカルなピアノに誘われる「Nikita's Dream」の美しいこと!
「Tango Magnifique」、パリチェリの繊細なギター・プレイ、ワンフレーズで心ときめくダニエルソンのソロ。
「Desert of Catanga」のエキゾチックな曲調の中での高揚感も素晴らしい、ヴォイスはオストロム。
プリヴァトの演奏が光り輝き、オストロムのパーカッションが踊る「River of Little」。
素朴なメロディをトランペットとベースで語り合う「Yes to You」、なぜか自然の風を感じる。
ミステリアスなメロディとアズメの暖かな音色のクラリネットが似合う「Intermezzo」、ピアノはダニエルソンとありますねぇ。。
「Villstad」の後半、歪んだギターの音色、、ではなくて、ダニエルソンのチェロを歪ませているのでした!本当に、好奇心旺盛!!
静かに静かに始まる「Sacred Mind」、トランペットとクラリネットの重なりが美しい、最後は不思議ワールド。
終演は、「Imagine Joao」、軽やかでエレガントな時間が過ぎていきます。
 
常に挑戦をしつつ、根っこにある叙情性に揺るぎはない。
お見事なアンサンブルでございました♪
 
 
 
1.Vildmark
2.Cloudland
3.The Fifth Grade
4.Nikita's Dream
5.Tango Magnifique
6.Desert of Catanga
7.River of Little
8.Yes to You
9.Intermezzo
10.Villstad
11.Sacred Mind
12.Imagine Joao
 
Lars Danielsson ( b, cello, p #9, hammond organ, wah-wah cello,  gimbri)
Grégory Privat (p)
John Parricelli (g)
Magnus Öström (ds, perc, electronics, vo #6)
 
Guests:
Arve Henriksen (tp) 
Kinan Azmeh (cl)
 
今日のおまけは、ご本人のトピックスにあった「Cloudland」。
 
 
んじゃ、退散♪

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