想像絶する面白さっ! 『Little Boy's Eyes / 土岐 英史』
アルトサックスの至宝、土岐 英史の新作は、次世代を代表するギタリスト2人という変則編成。
ボーダレスなジャズシーンを牽引する若手ギタリスト、荻原 亮と井上 銘の2人を起用。
サウンドが想像つかないけど、 このギタリスト2人ならばかっこいいサウンドになりそうじゃありませんか。 。(ポチっ)
土岐オリジナル4曲、スタンダード5曲で、全10曲。
左に荻原、右に井上の布陣でっす!
オープナーは、荻原がクールにテーマをとった「Beautiful Love 」、アルトがはいると、井上がはっきりしたランニングベースをいれて、グルーブ増。
井上とアルトとユニゾンではじまる「The Guitar Man 」、ブルージーに2本のギターが彩る。
美しいギターのアンサンブルにのったメロウなアルト、即興は、左でワウペダル?効いた歪んだ響きで挑めは、右でタフにストレートなプレイ「Wyeth」。
「The Man With A Little Boy's Eyes」、タイトル曲でいいですよね。音もプレイもジャズ・ギターをはみでた2人とソプラノが、ぴたりとはまる。
スローにテンダーに「Smoke Gets In Your Eyes」。温かみのあるアルトの音に、繊細なギターの響きがぴったり、歌心たっぷりの1曲。
楽しみにしていたボビー・ヘブの「Sunny」、切れ味のよいカッティングではじまり、ブルース・フィーリングたっぷりに泣くギター。
躍り出たソプラノのイナせなこと。テクニカルで長尺な2人のギターソロ、デュオに釘付け。
コントラストも鮮やかにノリのよい「C Minor」。
流麗でクラシカルな響きのギターで始まる「My Foolish Heart 」、エモーショナルなソプラノでしっとりしたナンバー。
終演は、「You'd Be So Nice To Come Home To」、グルーヴィでスリリング、最後の最後まで気合充分!
ドラムもベースも居ない大きな空間を、 俊英のギタリストたちが所狭しと泳ぎ続ける。
そこに飛竜雲に乗る勢いでサックスを鳴らす土岐。
それは、それは、かっこいいです!想像を絶する面白さ♪
1. Beautiful Love
2. The Guitar Man
3. Wyeth
4. The Man With A Little Boy's Eyes
5. Smoke Gets In Your Eyes
6. Sunny
7. C Minor
8. My Foolish Heart
9. You'd Be So Nice To Come Home To
土岐 英史 (as #1,2,3,5,7,9 ss # 4,6,8)
荻原 亮 (g) left channel
井上 銘 (g) right channel
今日のおまけは、レーベルがあげていた「The Man With A Little Boy's Eyes 」。
面倒なことばかり多い毎日ですよね。
このアルバムでスカッとしましょ〜
んじゃ、退散♪
« 清楚で表現力豊か 『Look For The Silver Lining / Isabella Lundgren』 | トップページ | ノラ・ジョーンズの魅力あふれるライブ盤 『'Til We Meet Again (Live / Japan Exclusive) / Norah Jones』 »
「JAZZ」カテゴリの記事
- 穏やかなれど高揚感あり 『Silent World / Wolfgang Haffner』(2023.03.15)
- ギター界の2刀流、ドミニク・ミラーがECMから新譜を出す!(2023.03.12)
- 『ジャズ批評 232号』がでました〜♪(2023.03.01)
- 登場人物の気持ちが音楽になった 『BLUE GIANT オリジナル・サウンドトラック / 上原ひろみ』(2023.02.22)
- 同じ時代に生きていることを感謝! 「Brad Mehldau in JAPAN 2023 @ 紀尾井ホール(2/4)」(2023.02.08)
« 清楚で表現力豊か 『Look For The Silver Lining / Isabella Lundgren』 | トップページ | ノラ・ジョーンズの魅力あふれるライブ盤 『'Til We Meet Again (Live / Japan Exclusive) / Norah Jones』 »
コメント