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音楽で拡がる輪

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2021年4月 3日 (土)

開放感ある幽玄唯一な世界 『Tone Poems / Charles Lloyd & The Marvels』

Tone_poems
 
米国のレジェンド・サックス奏者、チャールス・ロイド。
ブルーノート・レーベルに復帰して6作目、マーヴェルス名義では3作目。
メンバーは、お馴染みのギターのビル・フリゼール、スティール・ギターのグレッグ・レイズ、ベースのルーベン・ロジャース、ドラムのエリック・ハーランドの4人。
 
オープナーから2曲、オーネット・コールマンの曲が続く。
オープナーが「Peace」というのは、意味深調。ハーランドのタイトなドラムの上をメンバーの浮遊感ある演奏で繋ぐ。
「Ramblin’ 」は、汽笛のような効果音、掛け声で、グングン快速、ウネウネしたソロもはいるけど、超ハッピーな雰囲気。
ギターとスティール・ギターの音色で始まるレナード・コーエンの「Anthem」、ヴォーカルはいないけどロイドのサックスが、、しみじみと歌いまくる。
フルートに持ち替えたオリジナル「Dismal Swamp」の爽やかなこと。続く「Tone Poem」もオリジナル、冒頭の緊張感あるドラムとのデュオ、他のメンバーがシットインすると和やかな空気が流れる。
セロニアス・モンクのバラッド「Monk’s Mood」、スイートにロマンチックに。
キューバのボラ・デ・ニエベの「Ay Amor 」、エレガントの曲調はフリゼールにぴったり。
ハンガリーのギタリスト、ガボール・ザボの「Lady Gabor」、軽快に情熱的に。
終演は、オリジナルで「Prayer」、ボーイングも入ってゆったり幽玄な演奏…余韻を残して。
と、ジャズやブルース、アメリカーナ等々の様々なジャンルを行き来した、彼特有のハッピー感と強面感が共存する高揚感あるサウンド。
社会や人々へのメッセージが、曲や演奏にしっかり込められている。
何より御歳83歳の脂の乗り切った吹きっぷりが素晴らしい!
スリリングで緊張感あるアンサンブルの中でも常に開放感たっぷりに歌っている。
そして、フリゼールさまとは、きっと、永遠のおともだちですね♪
 
 
1.Peace
2.Ramblin’ (Ornette Coleman)
3.Anthem (Leonard Cohen)
4.Dismal Swamp (Charles Lloyd)
5.Tone Poem (Charles Lloyd)
6.Monk’s Mood (Thelonious Monk)
7.Ay Amor (Villa Fernandez Ignacio Jacinto)
8.Lady Gabor (Gabor Szabo)
9.Prayer (Charles Lloyd)
 
Charles Lloyd ( ts, as, fl) 
Bill Frisell (g)
Greg Leisz (steel guitar)
Reuben Rogers (b)
Eric Harland (ds)
 
今日のおまけは、レーベルのあげていた「Peace」。
 
 
新潟で3月に桜が満開なんて、、ありえないっ!!
 
んじゃ、退散♪

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コメント

Suzuckさん,こんにちは。

今回も凄かったですねぇ。Charles Lloydって何食べて生きてるんだ?って思わされる活動ぶりには毎度毎度驚かされます。

今回も実に味わい深くも,素晴らしいアルバムでした。ビルフリとのコンビネーションは最早最強と言ってもよいですね。

ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2021/03/post-c51d0a.html

閣下、リンクをありがとうございます。

本当にすごいとおもいます。
一聴して、ロイドってわかるのだけど、サウンドはいつも斬新なんですよねぇ。
仰るとおりビルフリさまとの相性も抜群です。

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