心象風景を切々と歌い上げた 『Pallet On Your Floor / Becca Stevens & Elan Mehler 』
米国の人気SSW、ギタリストのベッカ・スティーヴンス。
今作は、米国のピアニスト、イーラン・メーラーとのデュオ。
なんと、、彼女はヴォーカルに専念している!
選曲もアメリカン・ソングブック的な選曲で、全てがカバー曲。
どうやら、プロデュサーでもあるイーラン・メーラーの強い意向が働いているようだ。
配信とデジタル・アルバムで去年の12月にリリースしたものに、ボーナス・トラックを1曲つけて、日本だけでCDを発売。
ベッカ・スティーブンスがピアノの伴奏で歌う「But Beautiful 」って、どんな感じなんだろう?
と、デジタル音源を聴いてみたら、胸を鷲掴みにされちゃって、購入しちゃいました。
オープナーは、「 Elvis Presley Blues 」、ナチュラルで叙情に訴える歌声と端正なピアノのサポートにうっとり。
切なく儚げに歌い上げる「But Beautiful 」は、凛と輝く。
ブルージーで洒脱に仕上がってる「 I Ain't Got Nothin' But The Blues 」。
「Our Love Is Here to Stay」、ゆったりしたバラッドは透明感があって、心の仲が透けて見えそう…。
レースのカーテンが風に揺れているような歌声「Deep Purple」。
少し低めで少しハスキーな雰囲気の声で語りかけてくる「Just Squeeze Me」、ピアノとのやりとりも素敵。
終演は、慈愛に満ちた「Make Me A Pallet On Your Floor 」。
ボーナストラックは、「Our Love Is Here To Stay」の別ヴァージョン。
どちらも優しくインティメイトな甲乙つけがたい。
力強くも繊細でリリカルなきめ細やかなピアノのサポートを受けて、心象風景を切々と歌い上げている。
多くのアーティストが参加し、プリグラミングやエレクトロニクスを駆使した『Wonderbloom』とは、対極をいくような内容、実にシンプル。
声や歌が全面に押し出されていて、そこにスポットライトがあっている。
予見なく聴いて、声の主を当てられる人は少ないのでは??
改めて彼女の歌唱力の高さ、懐の深さを感じました…
1. Elvis Presley Blues
2. But Beautiful
3. I Ain't Got Nothin' But The Blues
4. Our Love Is Here to Stay
5. Deep Purple
6. Just Squeeze Me
7. Make Me A Pallet On Your Floor
8. Our Love Is Here To Stay - take 1 version
Becca Stevens (vo)
Elan Mehler (p)
今日のおまけは、ご本人があげていた「But Beautiful 」。
もしや。。ゴールデン・ウィークに突入?
我が家は、暦通り、もちろん、旅行なし。。
んじゃ、退散♪
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コメント
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いっやーー驚きました。
Beccaの大変身・・・私にとっては中途半端なロッカーというか、フォーク・シンガーというか・・というところで、興味はあまりなかったのですが。
とにかくこの美と情緒には脱帽。今後注目したいです。
Mehlerの力が大きいとは思いますが・・・・・
Suzuckさんのおかげで、いいアルバムに行き会いました。
TBさせてください。 (↓)
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2021/05/post-204f7f.html
投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2021年5月 7日 (金) 08時21分
風呂井戸さま、、
彼女は、先端をいく先鋭的なことを進めていますが、、
やっぱり、めちゃくちゃ、歌が巧いっておもいました。
この後は、、元の路線に戻るとおもうのですが、、
でも、時々、こっちの路線もお願いしたいですよねぇ。。
投稿: Suzuck | 2021年5月 8日 (土) 09時07分