ずっとミニマルなフレーズが頭に残る…『Entendre / Nik Bartsch』
スイスのピアニスト、作曲家、RoninやMobileのリーダーとして知られているニック・ベルチュのソロ・アルバム。ECMでは、はじめてのソロ・アルバムだそうです。
「Modul」という名前のトラックがならんでいますが、「Modul」は、最終形態としての楽曲ではなくて、テンプレートのようなものと捉えているようです。
ナンバーのふられた「Modul 」は、発展させたり、組み合わせたりして、新たな作曲や演奏、即興のアイディアを得ることができるのだそうです。
オープナーの「Modul 58_12」、タイトル通り「Modul 58」と「Modul 12」を組み合わせたもの、ミニマルなフレーズ、タッチ、複雑な重なり、反復の高揚感。
「Modul 55」、内部奏法などを使い、様々な音が現れる。
「Modul 26」、ディレイのような効果、、神秘的、反復につぐ反復に音酔いしそう。
「Modul 13」、ベース・ラインを思わせる反復が印象的。
「Modul 5」、モールス信号のような微細なタッチからスリリングでエモーショナルな演奏まで。
終演は、「Deja-vu, Vienna」、硬質な音が雨垂れのように静かに降りそぞぐ。もしかしたら、「Modul」のどれかが組み込まれているのかもしれない。
硬質な音、ミニマルなフレーズが、、ずっと、頭に残ります。
1.Modul 58_12
2.Modul 55
3.Modul 26
4.Modul 13
5.Modul 5
6.Deja-vu, Vienna
Nik Bartsch (p)
今日のおまけは、ご本人があげていた「Deja-vu, Vienna」。
んじゃ、退散♪
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コメント
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Suzuckさん,こんばんは。
私は彼のやっている音楽が実に好きでして,このアルバムもピアノ・ソロだけにファンク度は低いものの,このダイナミズムもあるミニマル感がたまりませんねぇ。これもよかったので,結局”Hishiryo"(禅で言うところの非思量ですね)も買ってしまいました。そっちもそのうちアップしたいと思います。
私のテイストに合致した音楽としか言えませんが,つくづくこういうのを気持ちいいと感じてしまうんですよねぇ。
ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2021/04/post-493636.html
投稿: 中年音楽狂 | 2021年4月12日 (月) 18時51分
閣下、これはなかなかよかったですよね。
合気道とか浪人とか、不思議な感覚だともおもうんですが、
その感覚はソロのアルバムでも、まったく、ずれてないです。
気持ちいいというか、、洗脳されてる気分です。汗
投稿: Suzuck | 2021年4月15日 (木) 08時00分