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Kazuki Yamanaka Quartet @ Jazz FLASH (4/13)
山中 一毅 (as & ss)
渡辺 翔太 (p) 落合 康介 (b) 大村 亘 (ds)
サックス奏者の猛者、山中 一毅。
去年FRESH SOUNDリリースした『Dancer In Nirvana』は、ニューヨークで活躍する奏者との即興を中心としたアルバムなのですが、
とても美しい瞬間に溢れたアルバムだとおもいました。
なので、去年は発売ツアーが、コロナで延期になって残念でした。
今回は、彼のオリジナルを演奏するパーマネントなバンドだそうです。
したがって、休憩を含めての2セット、彼のオリジナル。
1セットめが、
「Dancer In Nirvana」、「新曲」、「新曲Miyako」
これらは、彼の日常からインスピレーションを受けて作曲した曲。
そして、「Donna Lee」を解体し構築しなおした曲。
芯のしっかり詰まったエッヂの効いた音で、集中力高く気合いの入った自在な演奏。
リーダーの貫禄十二分!偉そうで申し訳ないのですが、また、大きく成長してる!
2セット目は、スタンダード「It Could Happen To You」を構築しなおした「It Could Happen To Lee 」。リーは、お師匠さんのリー・コニッツ氏、彼にこういう作曲方法を勧めてくれたことへの敬意も含めて。
「Tears of Hiroshima」、「Beyond Purgatory」
ここ流れは、特にすごかった、このライブのハイライト。まさに、怒涛、魂の叫び。
奏者の皆さんと一緒に、両側の方達が大揺れでございましたね。
終演は、「Reminiscence」。当然のアンコール、すみませんタイトル失念。m(_ _)m
インスピレーションを大切に、仲間と瞬時に交わす演奏の数々。
即興主体で、アヴァンギャルド、エッヂの効いた超タイトなサウンドに聴き入りました。いや、熱狂。
優しい繊細なタッチなのにグルーヴィなピアノ、えっって、斬新でアメージングなベース。
そして、リーダーの陰で手が千手観音のように見えた美しすぎるドラム。
もう、白熱の幸せ過ぎる時間でした!
去年の9月のピットインのライブを収めた「Beyond Purgatory ~Live at Pit Inn 2020~」。
なんと、ブルーレイで、ジャズウ評論家の中川よう氏のライナーも含め、20頁のリフレット付き。
はい、お買い上げしましたよ。読まなくちゃね。
こんな時に新潟で、気鋭のミュージシャンの今を聴くことができるのは、大変ありがたい凄いことです。
ミュージシャンの皆さん、ありがとうございました。m(_ _)m
そして、感染対策バッチリで、ライブを開催してくださったマスターと女将さん、ありがとうございました。
また、いらしてくださいね。
んじゃ、退散♪
スイスのピアニスト、作曲家、RoninやMobileのリーダーとして知られているニック・ベルチュのソロ・アルバム。ECMでは、はじめてのソロ・アルバムだそうです。
「Modul」という名前のトラックがならんでいますが、「Modul」は、最終形態としての楽曲ではなくて、テンプレートのようなものと捉えているようです。
ナンバーのふられた「Modul 」は、発展させたり、組み合わせたりして、新たな作曲や演奏、即興のアイディアを得ることができるのだそうです。
オープナーの「Modul 58_12」、タイトル通り「Modul 58」と「Modul 12」を組み合わせたもの、ミニマルなフレーズ、タッチ、複雑な重なり、反復の高揚感。
「Modul 55」、内部奏法などを使い、様々な音が現れる。
「Modul 26」、ディレイのような効果、、神秘的、反復につぐ反復に音酔いしそう。
「Modul 13」、ベース・ラインを思わせる反復が印象的。
「Modul 5」、モールス信号のような微細なタッチからスリリングでエモーショナルな演奏まで。
終演は、「Deja-vu, Vienna」、硬質な音が雨垂れのように静かに降りそぞぐ。もしかしたら、「Modul」のどれかが組み込まれているのかもしれない。
硬質な音、ミニマルなフレーズが、、ずっと、頭に残ります。
1.Modul 58_12
2.Modul 55
3.Modul 26
4.Modul 13
5.Modul 5
6.Deja-vu, Vienna
Nik Bartsch (p)
今日のおまけは、ご本人があげていた「Deja-vu, Vienna」。
んじゃ、退散♪
ノルウェーの重要ドラマーのトーマス・ストレーネンが4月に新譜をだすのですが、
2018年のトーマス・ストレーネンのアルバム『Lucas』に参加していたノルウェー在住の日本人ピアニスト田中 鮎美と、クラリネット奏者・シンガー・パーカッショニストのマルテ・リーとのトリオ作品なのです。
3人は、オスロのオスロの王立音楽アカデミーで、ともに学んだ仲間だそうで、今回は、そのトリオで満を持してのECMデビュー。
★ Bayou / Thomas Stronen ★
1. Bayou
2. Pasha
3. Duryea
4. Nahla
5. Varsha
6. Eyre
7. Dwyn
8. Bayou II
9. Como
10.Chantara
Thomas Strønen (ds,perc)
Ayumi Tanaka (p)
Marthe Lea (cl,vo,perc)
トーマス・ストレーネンが、2曲あげていたのですが、そのうちの「Varsha」。
どうでしょ?
透明でアンビエントなコンテンポラリー・サウンド?
って、感じでしょうか?
んじゃ、退散♪
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