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音楽で拡がる輪

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2021年3月27日 (土)

作曲家としても最高! 『Road To The Sun / Pat Metheny』

Road_to_the_sun_20210326165301  
 
パット・メセニーのは、演奏も彼の曲も独自の世界観があって、心を遠くに持っていかれますよね。
去年、大作『From This Place』をリリースしたばかりなので、今年はお休みかな?って、勝手に思っていたのですが、、
メセニーが作曲した曲を、他の人に弾いてもらう、、作曲家としてのパット・メセニーを前面的に押し出したアルバムがでました。
 
4楽章からなるソロー・ギター組曲「For Paths of Light」は、現代クラシック・ギターの最高峰、ジェイソン・ヴィーオの演奏。
もう一つの組曲は、6楽章の組曲「Road to The Sun」を演奏するのは、メセニーが「世界で最高のバンドの一つ」と、評価するロサンゼルス・ギター・カルテットによる演奏。
この二つの作品がハイライト。
 
まずは、ジェイソン・ヴィーオの弾く「For Paths of Light」。
「Part 1」、光と影なら影を感じる超クラシカル雰囲気。
「Part 2」、柔らかな光が雲間から差し込む感じか。
「Part 3」、次から次に湧き出る流麗なギターのフレージング。
「Part 4」、繊細な音使い、哀愁ある曲、心の奥が光で満たされる感じ。
 
終わった後に、「ブラボー」と叫びたい!
 
 
気持ちの高揚が治まらぬうちに、ロサンゼルス・ギター・カルテットの演奏する「Road To The Sun」へ。「Part 2」と「Part 5」には、アンサンブル要員でメセニーも参加している模様。
 
「Part 1」、所々にメセニーの優しさが溢れ出てる。
「Part 2」、ボディ・パーカッションも入って、4本(もしや、5本)の心躍るアンサンブル。
「Part 3」、音数少なく、でも、熟考した重なり。
「Part 4」、メセニーらしいメロディをギターで繋げていく先にあるギター・アンサンブルの新境地。
「Part 5」、まるで何人ものメセニーがいるようなメセニー万華鏡的世界。
「Part 6」、独り草原にたつメセニーの姿を観る。
 
4人の抜群のギター・テクニックで創りだすメセニー・ワールド。
 
 
終演は、エストニア作曲家、アルヴォ・ペルトの「 Fur Alina」。
メセニーが42弦のピカソ・ギター用にアレンジし、ご本人が演奏。
情感たっぷりに、ピカソ・ギターを響かせ、別世界に誘ってくれます、めちゃ、素晴らしい!
 
 
誰が聴いても、どこを聴いても、パット・メセニーのサウンド、世界観そのもの。
全ての演奏で、違和感なくパット・メセニーの世界が表現されてるとおもいます♪
作曲家としても最高ですよね!
 
 
performed by Jason Vieaux
1. Four Paths of Light, Part 1 
2. Four Paths of Light, Part 2 
3. Four Paths of Light, Part 3
4. Four Paths of Light, Part 4 
 
Jason Vieaux (g)
 
performed by the Los Angeles Guitar Quartet
5. Road to The Sun, Part 1
6. Road to The Sun, Part 2
7. Road to The Sun, Part 3
8. Road to The Sun, Part 4
9. Road to The Sun, Part 5
10.Road to The Sun, Part 6
 
 Los Angeles Guitar Quartet
John Dearman ( 7-string guitar)
Matthew Greif (g)
William Kanengiser (g)
Scott Tennant (g)
 
          *Pat Metheny #6,9
performed and arranged by Pat Metheny
11.Fur Alina
 
Pat Metheny (42-string guitar)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Fur Alina」。
 
 
 
んじゃ、退散♪ 

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