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音楽で拡がる輪

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2021年2月 6日 (土)

今年の代表作の一枚になりそうな 『Human / Shai Maestro』

Human
 
2018年に『The Dream Thief』で、ECMでのリーダー作デビューを果たしたシャイ・マエストロ。
新譜は、瞑想的なデビュー作と同じトリオのメンバーに、アメリカのトランペッター、フィリップ・ディザックが加わった初のカルテット作。
彼らの複雑で繊細な音楽に、トランペットがどのように絡んでくるのか…想像つかなったのだけれど、、まるで、その音が初めから存在していたようにぴたりとハマってっていて驚いた。
エリントン曲以外は、全て彼のオリジナル作品。
オープナーは、何かが始まりそうな予感を秘めた「Time 」。
叙情的で穏やかなメロディにのって朗々とトランペットが響きわたる「Mystery and Illusions 」。
流麗で透明感溢れるピアノと対照的で、空気をたっぷり含んだ肉声のようなトランペット。
音楽は日常の延長で創られていくという気づきで、違うステージにたてた故の「Human」、穏やかでいて、一瞬の一体感、高揚感が凄い。
トランペットが人の話し声のように聴こえる「GG」。
前作からの繋がりを感じる「The Thief’s Dream 」、調和と不和を行ったり来たり…。
ハンク・ジョーンズとチャーリー・ヘイデンに敬意を込めたオリジナル「Hank and Charlie」、優しいメロディとゆったりしたベースとピアノが温かな印象。
非常に内政的なピアノのソロ「Compassion」。
どんどんと空間が広がっていくドラムとのデュオ「Prayer」。
トランペットの音色が哀しい鎮魂歌のゆうな「They Went to War 」。
敬愛なるデューク・エリントンの「In a Sentimental Mood」は、ミニマルな斬新なアレンジで。
終演は、異世界に迷い込んだような「Ima (For Talma Maestro)」。
 
 
空気をたっぷり含んだ肉声のようなトランペットは、時にメロディアス、時にダイナミックに響き渡る。
常に最先端の向こうを見つめながらも、伝統的な音楽も重視しているシャイ・マエストロ、そのバランス感覚も素晴らしい。
イスラエル色は薄いが、洗練された神秘的なサウンド。
まだ、一年が始まったばかりだけど、今年の代表作の一枚になりそうですよね。
 
1.Time 
2.Mystery and Illusions 
3.Human 
4.GG
5.The Thief’s Dream 
6.Hank and Charlie
7.Compassion 
8.Prayer 
9.They Went to War 
10.In a Sentimental Mood 
11.Ima (For Talma Maestro)
 
Shai Maestro (p) 
Philip Dizack (tp) 
Jorge Roeder (b) 
Ofri Nehemya(ds)
 
今日のおまけは、ご本人があげていたタイトル曲「Human」。
 
 
んじゃ、退散♪

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コメント

今になって聴いてます
音楽的に、作曲・演奏能力に感服しています。トリオの素晴らしさに何故トランペットを加えたが・・・ここが聴き所だと解りました。
これは彼の音楽、人間、社会の思いを凝縮したアルバムでした。そこが凄い。
TBさせていただきます ↓
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2021/02/post-539adb.html

風呂井戸さま、あのトリオで完璧だと感じていたので、、
トランペットが入って、世界観が壊れるんじゃないか?
って、思っていたのが馬鹿みたいでした。

インタビューとか読んでいると、思わず、頷いてしまったり。。
本当に、深いですね。

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