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音楽で拡がる輪

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2021年2月23日 (火)

彼らと瞑想の旅に立つ 『Uma Elmo / Jakob Bro Trio』

Uma_elmo
 
デンマークのギタリスト、ヤコブ・ブロが、ECMのリーダー作で5枚目のアルバムをリリース。
ノルウェーのトランペット奏者、アルヴェ・ヘンリクセンと、スペイン出身のスーパー・ドラマー、ホルへ・ロッシーとのトリオ。
 
 
オープナーは、静寂で幻想的な「Reconstructing a Dream」、ヘンリクセンのトランペットの音は、尺八のようにかすれフルートのような息遣い、、高らかに音を奏でることは無く、内省的なブロの曲にすぅっとハマる。ロッシーのドラムも冴え渡る。
トーマス・スタンコ・クァルテットの『Dark Eyes』に参加したブロから、スタンコへ捧げられた「To Stanko」、ブロのクラシック・ギターのような美しい音色が心に沁みる。
エレクトロニックな音が効果的に響く「Beautiful Day 」。微妙な光の変化を奏でるような「Morning Song」。
ヘリクセンの震える低音が不思議な感覚な「Housework」は、フリー&アヴァンギャルド。
「Music For Black Pigeons」は、サックス奏者、リー・コニッツへのオマージュ、、淡々と、滑らかに。
哀愁のあるメロディ「Sound Flower」、後半の不思議な高揚感。
浮遊感ある「Slaraffenland」も、エレクトロニックな響きで新しい印象。
終演は、「Morning Song (var.) 」、前での「Morning Song」以上に地球的な鼓動か…。
 
 
相変わらず、ブロのプレイは、本当に音数が少なく、大きな空間を他のメンバーと必要最小限の音で埋めていくような感じ。
揺るぎない静けさを心に感じながら、彼らと瞑想の旅に立つ。
 
1. Reconstructing a Dream 
2. To Stanko
3. Beautiful Day 
4. Morning Song 
5. Housework
6. Music For Black Pigeons 
7. Sound Flower 
8. Slaraffenland 
9. Morning Song (var.) 
                                                                                    
Jakob Bro (g) 
Arve Henriksen (tp, piccolo tp) 
Jorge Rossy (ds)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「To Stanko」。
 
 
んじゃ、退散♪
 

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コメント

Suzuckさま、こんばんわ。
遅まきながら、このアルバムにハマってます。
最近では、ECMの新作聴いても、それほど心根に響くというか、
ときめくことが少ないですが、このアルバムは、ズッーとかけっぱなしにしていたい気がします。
主張しない、漂うような音楽。既に空間の中にある何かを紡ぎ出すような感覚、とても気に入ってます。
すみません、リンク貼らせてください。
https://zawinul.hatenablog.com/entry/2021/04/06/231954

zawinulさま、たくさんのアルバムがリリースされますもの、、
気がつくのが遅くなることありますよね。
私も、時々、落穂拾いになります。

ブロはもちろん、トランペットの音色が彼にぴったりでしたよね。
リンク、ありがとうございました。m(_ _)m

Suzuckさん,こんばんは。

Jakob Broのアルバムってのはアンビエントと言ってもよいようなサウンドですが,今回の編成でもそういう印象は変わりませんでしたね。一貫してます(笑)。

Jorge Rossyの参加は意外って気もしましたが,本作ではArve Henriksenのラッパの方が印象的だったって気がします。いずれにしても,幽玄な美を体現するアルバムだと思っています。いかにもECMですね。

ということで当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/ecm/index.html

閣下、ブロは、一貫していますよね。

ノルウェーのトランペット奏者、アルヴェ・ヘンリクセンがいいお仕事してました。
ぴったりの相手を探してくるもんだ。。

リンク、ありがとうございます。m(_ _)m

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