全編、まさに全集中…より妖しく美しい世界 『Garden of Expression / Joe Lovano Trio Tapestry』
2019年のジョー・ロヴァーノのトリオ・タペストリーの続編。
この二年間の間に、ロヴァーノは、エンリコ・ラヴァと双頭のアルバム『Roma』と、マルチン・ボシレフスキ・トリオと『Arctic Riff』の2枚もだしている。
ジャズ界、68歳では翁とは呼べないが、、でも、頑張ってますよねぇ。
全曲8曲、ロヴァーノのオリジナル。
オープナー「Chapel Song」、オルゴールの音のようなマリリンのピアノの音色が美しい静寂で優しい空間。
メロディアスでどこか哀しい色調の「Night Creatures」。
少し明るい印象の「West of The Moon」、流麗なピアノと流れる雲のようなサックス、、間を渡り歩くドラム、、どこまでも幽玄な雰囲気。
静かな出だしから一転フリーになるタイトル曲「Garden of Expression 」は、7分超えの緊張ある空間。
清らかな滴のようなピアノの音色と静かに重なる管楽器の音色で「Treasured Moments 」、異世界に踏み込んだような空間。
3人の繊細な反応が素晴らしい「Sacred Chant」。静寂…でも、スリリングな「Dream on That」。
終演は、ドラ?の音がオリエンタルなイメージを持たせる「Zen Like」、禅の無の心のような静寂さ。
夜の黙が似合うこのトリオのコンセプトを継承しつつ、より妖しく美しい世界となりました。
全編、まさに全集中。
1. Chapel Song
2. Night Creatures
3. West of The Moon
4. Garden of Expression
5. Treasured Moments
6. Sacred Chant
7. Dream on That
8. Zen Like
Joe Lovano (ts, ss, tarogato, gongs)
Marilyn Crispell (p)
Carmen Castaldi (ds)
今日のおまけは、ご本人があげていた「Garden of Expression」。
今日が、バレンタインデーだというのは、、よくわかっております。
そういう甘さがすっかり消えてしまったすずっくです…汗
でも、チョコレートはしっかり食べすぎてますよ。
もしも、、今日、失恋でもしたらかけてみてください。笑
んじゃ、退散♪
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コメント
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コンバンワ。まさに「全集中」して聴きたい作品ですね。
全編通して、三者一体の絵巻物!
ロバーノが頑張ってます。
勝手ながら、リンクを貼らせて下さい。
https://zawinul.hatenablog.com/entry/2021/02/07/205034
投稿: zawinul | 2021年2月14日 (日) 22時06分
zawinulさま、ロヴァーノ、、ブレませんねぇ。
トリオ・タペストリー、大好きです。
3人がガッチリ組んでいて、今後も楽しみです。
投稿: Suzuck | 2021年2月16日 (火) 19時19分