インティメイトで穏やかな音風景 「ISSIMO JAZZ NIGHT / Ove Ingemarsson Fabio Bottazzo (11/29)」
ISSIMO JAZZ NIGHT
Ove Ingemarsson (ts) Fabio Bottazzo (g)
スウェーデン出身のサックス奏者、オーベ・インゲマールソンさんとイタリア出身のギタリスト、ファビオ・ボッタッツォさんの2人が、新潟でデュオ・ナイトを行う、とうことで申し込みましたよ!
欧州のジャズシーンの中でも、大好きなのがイタリアとスウェーデン!
イタリアは甘美な香りと哀愁、スウェーデンは素朴さと哀愁を、DNAの中に感じて好きですね。
会場は、新潟は古町のイタリアンのお店「ISSIMO」さん。
なんと、お料理とワインがペアリングされてでてくるコースがついています。
コロナ対策もバッチリで、広い店内に15名限定。
換気の寒さ対策に、膝掛けと使い捨てカイロが配られました!
ファビオさんの「サルーテ(Salute)」と、乾杯の合図とともに、コースも音楽もはじまりましたよ。
なので、食事中もおしゃべりする方は、まず、いらっしゃいません。
皆さん、食べながらですが、音楽を集中して聴いていらっしゃいました。
1人で申し込んだ私は、大きなテーブルに5人の席、サックスの前。
よく見ると、お知り合いのお顔もあって、ちょっと、嬉しい。
1セット目のオープナーは、ジム・ホールが「いつか王子様が」のコードを使って作った曲。
軽快なユニゾンで始まって、その後、二人で裏表になって繋ぎます!
ブライトな音色で、ジェントルなサックスが心地よい!
次は、スウェーデンの古いフォーク・ソングで、北欧のアルバムで時々聴く「Jag vet en dejlig rosa」。素朴な美しいメロディを、サックスが奏で、ギターが繊細に彩る。
この曲が、、ここで聴けるなんて…ここで、大袈裟でなく少し涙目。
ファビオさんのオリジナルで、イタリア人の心の故郷ニノ・ロータに捧げた「Remembering Nino」。2人で遊び心のある楽しい演奏。
次は、インゲマールソンさんのオリジナルで「Seems Like Yesterday 」、美しいトーンで淀みなく流れる素晴らしいサックス・プレイ。
抑えめな音でも陰影があり、スムースさは流れる雲をみているようでした。1セット目は、これが最後。(だったと思う)
20分間の換気休憩。
2セット目の始まりも、ジム・ホールの曲。(タイトルは失念) デュオだけど、エフェクター?も使って広がりのある演奏。
続いて、インゲマールソンさんの「Ohana」 、少し日本情緒の入った美しく優しい曲。2人の息の合った演奏で描き出される光景は、もしも、天国にお花畑があるならば、、こんな光景かな?って、感じで、うっとり。。
ファビオさんのオリジナル曲で「動きゆく風景」、ゆったりと移ろいゆく風景を眺めている感じなんだけど、テーマをジェントルなサックスで吹くと、それは優雅な気分。
スタンダードで「Alone Together」、息の合った掛け合い、まさにサックスとギターの対話、。
終演は、オスカー・ペティフォードの「Laverne Walk」。一糸乱れぬ軽快なユニゾンで賑やかに!流石です。
やんや、で、アンコールは、ファビオさんオリジナル皆んなが大好き「Dondolando」。
ギターの揺らぎある空間に優しいサックスの音が子守唄のように聴流れてくる。
もう、もう、、幸せな気分で、大団円♪
美しいトーンで淀みないスムースな演奏、緊張と緩和のタイミングが絶妙、小さな音でもしっかりコントロールして燻銀のような演奏のインゲマールソンさんと、相手を気遣いながら繊細に感情のやりとりをするファビオさんのインティメイトな音風景。
2人のオリジナルやそれぞれのお国の哀愁あるメロディが聴けて、涙腺の緩む時間でした。
12月25日には、オランダ出身のドラマーと地元のベーシストでフラッシュでライブするそうですよ。
悩ましい情報を聞いてしまいました。。汗
んじゃ、退散♪
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