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音楽で拡がる輪

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2020年11月

2020年11月30日 (月)

インティメイトで穏やかな音風景 「ISSIMO JAZZ NIGHT / Ove Ingemarsson  Fabio Bottazzo (11/29)」

ISSIMO JAZZ NIGHT
Ove Ingemarsson (ts)  Fabio Bottazzo (g)
 
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スウェーデン出身のサックス奏者、オーベ・インゲマールソンさんとイタリア出身のギタリスト、ファビオ・ボッタッツォさんの2人が、新潟でデュオ・ナイトを行う、とうことで申し込みましたよ!
 
欧州のジャズシーンの中でも、大好きなのがイタリアとスウェーデン! 
イタリアは甘美な香りと哀愁、スウェーデンは素朴さと哀愁を、DNAの中に感じて好きですね。
 
会場は、新潟は古町のイタリアンのお店「ISSIMO」さん。
なんと、お料理とワインがペアリングされてでてくるコースがついています。
コロナ対策もバッチリで、広い店内に15名限定。
換気の寒さ対策に、膝掛けと使い捨てカイロが配られました!
 
ファビオさんの「サルーテ(Salute)」と、乾杯の合図とともに、コースも音楽もはじまりましたよ。
なので、食事中もおしゃべりする方は、まず、いらっしゃいません。
皆さん、食べながらですが、音楽を集中して聴いていらっしゃいました。
1人で申し込んだ私は、大きなテーブルに5人の席、サックスの前。
よく見ると、お知り合いのお顔もあって、ちょっと、嬉しい。
 
1セット目のオープナーは、ジム・ホールが「いつか王子様が」のコードを使って作った曲。
軽快なユニゾンで始まって、その後、二人で裏表になって繋ぎます!
ブライトな音色で、ジェントルなサックスが心地よい!
次は、スウェーデンの古いフォーク・ソングで、北欧のアルバムで時々聴く「Jag vet en dejlig rosa」。素朴な美しいメロディを、サックスが奏で、ギターが繊細に彩る。
この曲が、、ここで聴けるなんて…ここで、大袈裟でなく少し涙目。
ファビオさんのオリジナルで、イタリア人の心の故郷ニノ・ロータに捧げた「Remembering Nino」。2人で遊び心のある楽しい演奏。
次は、インゲマールソンさんのオリジナルで「Seems Like Yesterday 」、美しいトーンで淀みなく流れる素晴らしいサックス・プレイ。
抑えめな音でも陰影があり、スムースさは流れる雲をみているようでした。1セット目は、これが最後。(だったと思う)
 
20分間の換気休憩。
 
2セット目の始まりも、ジム・ホールの曲。(タイトルは失念) デュオだけど、エフェクター?も使って広がりのある演奏。
続いて、インゲマールソンさんの「Ohana」 、少し日本情緒の入った美しく優しい曲。2人の息の合った演奏で描き出される光景は、もしも、天国にお花畑があるならば、、こんな光景かな?って、感じで、うっとり。。
ファビオさんのオリジナル曲で「動きゆく風景」、ゆったりと移ろいゆく風景を眺めている感じなんだけど、テーマをジェントルなサックスで吹くと、それは優雅な気分。
スタンダードで「Alone Together」、息の合った掛け合い、まさにサックスとギターの対話、。
終演は、オスカー・ペティフォードの「Laverne Walk」。一糸乱れぬ軽快なユニゾンで賑やかに!流石です。
 
やんや、で、アンコールは、ファビオさんオリジナル皆んなが大好き「Dondolando」。
ギターの揺らぎある空間に優しいサックスの音が子守唄のように聴流れてくる。
もう、もう、、幸せな気分で、大団円♪
 
美しいトーンで淀みないスムースな演奏、緊張と緩和のタイミングが絶妙、小さな音でもしっかりコントロールして燻銀のような演奏のインゲマールソンさんと、相手を気遣いながら繊細に感情のやりとりをするファビオさんのインティメイトな音風景。
2人のオリジナルやそれぞれのお国の哀愁あるメロディが聴けて、涙腺の緩む時間でした。
 
12月25日には、オランダ出身のドラマーと地元のベーシストでフラッシュでライブするそうですよ。
悩ましい情報を聞いてしまいました。。汗
 
んじゃ、退散♪

2020年11月29日 (日)

オリジナル曲だけでつくったジェイミーカラムのクリスマス・アルバム♪

人気者ジェイミー・カラムも、クリスマス・アルバムをリリースしました♪
 
★『Pianoman at Christmas / Jamie Cullum 』★
 
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イギリスのシンガーで、ピアニストのジェイミー・カラムが、目指したのは、誰もつくったことのないクリスマス・アルバム。
そこで、全10曲が彼のオリジナルで、「時代」を特定させない、普遍的なクリスマスの雰囲気をもった曲がつらなります。
 
ビッグ・バンドをバックに歌う…いわゆるシナトラ・スタイルで…シーンを展開させる。
小粋に踊り出しそうな曲や、少しハスキーな嗄れ声で、甘くささやくバラッドなど、10曲それぞれ味わい深い。
伝統的なスタイルなのだけど、新感覚って、感じですかね。笑
 
さて、明後日は、12月ですよ!
いよいよ、クリスマス・アルバムの活躍どきです♪
 
んじゃ、退散♪

2020年11月28日 (土)

クリス・ポッターのワンオペ・アルバム『There Is a Tide / Chris Potter』が出る!

 
現代ジャズの最高峰と言われるマルチ奏者、クリス・ポッターのアルバムが12月4日にリリースされまっす。
 
★There Is a Tide / Chris Potter★
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コロナ禍、ロック・ダウンの状況で、様々彼が思い考えたことを、音源で残したアルバム。
 
ピアノなどの鍵盤楽器から、ギターやベースの弦楽器、ドラムやパーカッションの打楽器、そして本家のリード楽器、、全ての楽器を彼自身が演奏し、多重録音したもの。なんでも、できちゃうんだね。改めて惚れ直す。笑
しかも、6週間で、この全行程を終わらせたそうです。
 
どうなんでしょ。
ご本人が上げていた音源をつまみ食い。。
 
 
で、、私は何を見誤ったか。。レーベルに直接L Pレコードで頼んでしましました。汗
 
んじゃ、退散♪

2020年11月26日 (木)

『Queen on the Hillside / Jeanette Lindström』で、和みの時間を…

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スウェーデンの歌手、ジャネット・リンドストレム。
ナチュラルで、少しポップな感覚とセンスの良い大好きな歌手。
年末に新譜のリリースの情報が流れてきたので、検索をかけたら、、
なんと、2012年に録音?リリース予定だったものらしい…。
 
既に、去年デジタル・リリースされていて、音源は各種サブスクなどに上がっていたらしいのだけど、
年末だったせいもあって、まったく、気がついていませんでした。汗
と、いうことで、CDも注文しましたが、音源はすでに聴いてま〜す。
 
曲は、全て作詞、作曲を彼女が手がけ、4曲はいるストリングスのアレンジも1曲のアレンジも手がけている。
そして、クレジットによれば、ヴォーカルの他にキーボード、エレピ、ハモンド・オルガン、バック・コーラスと活躍!
 
オープナーでタイトル曲「Queen on the Hillside」から、清楚な姿に心が震える。
ポップで可憐な「Fragments」、「Falling」、しくのびやかな声マリンバやパーカッションが大胆に絡む。風のようなギターが鳴る「Vem」。
力強く、堂々とした「That Cloud」。
パーカッションのリズムにのって、ミステリアスに走り抜ける「This is How」。
音を絞って静かにエモーショナルに「Somehow」。
マリンバとリズミカルな追いかっけっこ、「Commence」。
クールに「Breathe」、最初から最後までドラムの疾走感がかっこいい。
感情豊かにしっとり歌い上げる「Try to Be」。
終演は、ピアノとのデュオ「 North」、澄んだ北欧の空気をいっぱい吸んだ気分。最高ね♪
 
スウェーデンのミュージシャンを中心とした、コンテポラリーな演奏にのって、清涼感ただよう少し高めの声で歌う。
幅広い曲想で、彼女もエレガントにミステリアスにと、、曲調に合わせて七変化。
マグナス・オストロムのドラムとパーカションが堪能できるコアな面もある。
もちろん、感情豊かにしっとりと歌い上げる曲は心が潤う…最高ね♪
 
 
1. Queen on the Hillside
2. Fragments
3. Falling
4. Vem
5. That Cloud
6. This is How
7. Somehow
8. Commence
9. Breathe
10. Try to Be
11. North
 
Jeanette Lindström (vo, key, el-p, hammond organ, backing vocal)
Andreas Hourdakis (el-g, ac-g, backing vocal)
Jonas Östholm (p, key, el-p, vib, backing vocal)
Thobias Gabrielson (el-b, backing vocal)
Magnus Öström (ds, perc, electronics, backing vocal)
 
Daniel Karlsson (p)
Steve Dobrogosz (p)
Dan Berglund (b)
Pelle Jacobsson (marimba)
John Eriksson (marimba)
Rigmor Gustafsson (backing vocal) #2
 
The Stenhammar Quartet  #1, 4, 5, 10
Peter Olofsson (violin)
Per Öman (violin)
Robert Westlund (viola)
Mats Olofsson (cello)
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Fragments」。
 
 
 
 
そして、大盤振る舞い♪
日本では、CDは年末に発売されるのですが、去年音源はアップされているので。
 
 
 
 
寒くなりました。
そして、コロナもぐぐ〜んと、多くなりました。
今回は、大好きなミュージシャンの方々にも、検査で陽性となる方も出てきました。
皆さん、症状は軽いようですけど、後遺症などもないといいですね。
 
んじゃ、退散♪

2020年11月23日 (月)

11月25日は、『Abstract Messages / Bungalow』がリリースされます!

11月25日は、バンガローの新譜がリリースされます!

メンバーの大村さんから、購入して、フラゲできました♪
なのに、ぐずぐず、していたら、、明日はもうリリース日ですよ。

 

★Abstract Messages / Bungalow★

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池尻 洋史ベーシストが、脱退し、マイク・リヴェット、佐藤 浩一 、大村 亘の3人となった新生バンガロー。
宇宙や、時間、異次元、内なる世界、、などなどと呼応するような、楽曲、アレンジ、演奏、エレクトロニクス使い。
美しく、妖しく、抽象度が増した音空間…う〜ん、違うステージに持ち込んだ感じ。

 

ジャズ評論家の中川 ヨウ氏が主催の、11月27日のリリース・ライブは既に完売!

 

大村さんから、「スピーカーで聴いたあとは、是非、イヤフォンで聴いてみてください。」
と、メッセをいただいたのですが、我が家はこれが意外と難しい。
きちんとした、イヤフォンがないのですよねぇ・・。汗

是非とも、未体験ゾーンへの扉を開けてみてください。
今日のおまけは、大村さんがあげていた「Abstract Messages 」。

 

 

 

んじゃ、退散♪

2020年11月22日 (日)

マッシモ・ファラオのクリスマス・アルバムがリリースされました♪

一ヶ月半くらい前に、騒いでいたマッシモ・ファラオのクリスマス・アルバムがリリースされました♪
 
★White Christmas / Massimo Farao★
 
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ヴィーナス・レコードからなんですが、、どう?ジャケットは、可愛いですね。
イタリアのピアニスト、マッシモ・ファラオのピアノ・ソロの演奏です。
24曲、70分超えで、幅広いクリスマス・ソングを、演奏しています。
ジャジーにラグジュアリーに、ファラオのカクテル・ピアノがシーズンを彩ります。
 
3曲に、同じイタリアのジェントルなギタリスト、ダヴィデ・パラディンが参加。
優しさと温かさをアップ。
 
せっかく、だったのだから、イタリアのクリスマス・ソングを1曲くらいいれたらよかったのにね。
ちょっと、残念。
 
んじゃ、退散♪

2020年11月21日 (土)

心の灯火 『Songs from Home /  Fred Hersch』

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コロナによるパンデミックな世界は、喜ばしいことではないけれど、、
そのおかげで、多くのアーティストたちは、私たちにむけて目一杯の「愛」を発してくれている。
 
現代ピアノのレジェンド、フレッド・ハーシュ。
彼は、当初、毎日Facebookで、ソロの演奏を続けてくれた。
まるで、お互いの存在を確かめ合うように。
そして、次に行ったのは、セカンド・ハウスのスタンウェイに向き合うこと。
パートナーと離れて、独りでピアノで自己との会話。
選曲は自然と、自分が影響を受けてき曲となり、そういったポップスを弾くことは、兼ねてから考えていたことだそう。
その結果が、このアルバムだそうです。
 
オープナーは、ミュージカル、マイ・フェア・レディの「Wouldn't it be Lovely」、軟らかく愛らしいたたずまい、、いやもう、素晴らしすぎて胸がきゅん。
グレン・キャンベルでお馴染みの「Witchita Lineman」もメロディと自らの心と対話するように穏やかに。
スキップするような軽やかな「After You've Gone」をへて、ジョニ・ミッチェルの「All I Want」が、、また、絶品…。歌のリリカルな部分をぐぅ〜っと、ぐぅ〜〜っと、昇華させた感じ。
コール・ポーターの「Get Out of Town」は、アップテンポでリズミカルに。
母に捧げたオリジナル「West Virginia Rose」とトラディショナル「The Water Is Wide」がしんみりと穏やかにつながる。
少し仄暗くエレガントなオリジナル「Sarabande」、本当に繊細でリリカル。
ケニー・ホイーラーの「Consolation (A Folk Song)」がクラシカルに響く。
気品溢れるデューク・エリントンの「Solitude」の端正な美しさにうっとり…。
 
終演は、ポール・マッカートニーの「When I'm Sixty-Four」、曲調を生かしてウィットある軽妙な演奏。ハーシュも64歳なんだそうで、ちょっと、全体の雰囲気から離れるけど、遊び心を感じる選曲。きっと、暗い世の中を励ましたかったのでしょ。
 
 
全体に、静謐で、温かなな癒しを感じる、まるで、私たちの心の灯火のような作品。
 
 
1.Wouldn't It Be Loverly
2.Wichita Lineman
3.After You've Gone
4.All I Want
5.Get Out of Town
6.West Virginia Rose / The Water Is Wide
7.Sarabande
8.Consolation (A Folk Song)
9.Solitude
10.When I'm Sixty-Four
 
Fred Hersch (p)
 
今日のおまけは、ご本人があげていたジョニ・ミッチェルの「All I Want」。
 
 
 
 
まだまだ、コロナ禍は収束に向かいません。
いろいろと対策があがっていますが、ポイントの一つは
「相手を思いやる行動」
だと、思いますよ。でも、これが、、意外と難しいのよ。
気づかぬ差別と同じで、
「自分は、そんな非常識なことはしていない」
と、自分の行動を思い込んでることが多いですから。
 
 
んじゃ、退散♪

2020年11月18日 (水)

静かに、深く、胸に響きます…『Jazz Vs Corona Vol.1 / Bebo Ferra』

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イタリアの伊達男のお一人で、イタリアのラルフ・タウナーとも呼ばれるギタリス、ベボ・フェラ。
なんと、コロナ禍の最中に自宅録音で、アコースティック・ギターのソロ演奏のアルバムを出していました。(1曲だけ、パオロ・フレスやリタ・マッコチュリといったメンバーの演奏あり)
もう、「しまった、しまった」を、なんど言っても後悔の嵐ですわ。
サブスクでも、全曲聴けるのですが、彼の好きなビル・エヴァンス 由来の曲も多く曲名眺めただけでも購入意欲倍増、その上彼好きなキング・クリムゾンの「Moonchild」も演奏してて、音源を聴いたら一発でノック・アウト。それはそれは、秀逸な彼のオリジナルも3曲入っていて、「僕の好きな曲弾いてみました」状態。
って、ことで、我が家に4ヶ月遅れでやってきました。m(_ _)m
 
オープナーの「Gran Torino」の深く胸に響き渡るギターの音色が素晴らしい。
その後も、繊細な陰影ある表現で魅了していく。
「Moonchild」の静謐な流れに聴き惚れていると「Very early」に人肌を 感じる。
イタリア曲「Bella ciao」は、フレスのフリューゲル、マッコチュリのピアノ、マルコ・デシーモのチェロに、朗読・歌も重なる豪華トラック。
気持ちが優しくなる「I fall in love too easily 」経て、オリジナルで哀愁たっぷり「Luna di mezzogiorno 」になると、懐かしさでいっぱいになる。ダラ・ポルタとのデュオ『Bagatelle』で沢山聴いたよなぁ。しみじみ。。
ハビエル・ジロットとのデュオ『Kaleidoscopic Arabesque』にもあった「Paoletta 」、ソロのメランコリック度も最高。
もう1曲のオリジナルは新曲だろうか?少しアグレッシブで強さを感じる「A nice day」。
終演はボーナストラックとのことで、タイトルそのものに強い願いを込めて「You must believe in spring 」。
 
静かに、深く、胸に響きます。
 
1.Gran Torino
2.Waltz for Debby 
3.Isfahan 
4.Moonchild 
5.Very early 
6.Bella ciao 
7.I fall in love too easily 
8.Luna di mezzogiorno 
9.Paoletta 
10.E se domani 
11.A diosa – No potho reposare 
12.Prelude to a kiss 
13.A nice day 
14.Body and soul 
15.You must believe in spring 
 
Bebo Ferra (g)
with
Paolo Fresu (flh) #6
Rita Marcotulli (p) #6
Marco Decimo (cello) #6
Sergio Sgrilli (reciting voice) #6
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Waltz for Debby」。
 
 
 
 
 
もう、疲れた心に癒しまくりなので、感染拡大の中疲れ切ったあなたに全部どうぞ。
 
 
 
 
ええとね、友人がオープンさせるカフェ「Pöllö(ポロ)」の試食会に、ベボ・フェラの新譜を持ち込んじゃいました。
ウッディな空間に響く深いギターの音色に酔いまくりましたね。
 
んじゃ、退散♪

2020年11月15日 (日)

グレッチェン・パーラトがリーダー作『Flor』を来年3月にリリース!

★Flor / Gretchen Parlato★
 
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ミステリアスな歌声とスキャット、類稀なリズム・センスで現代ジャズ・シーンを牽引するグレッチェン・パーラト。
しばらくぶりのリーダー作が、来年の3月にリリースされる!(鬼、、笑った??)
でも、すでに、レーベルのeditionrecordsでは、すでにプレオーダーが始まっています。
うふふ、1曲聴けますね♪
 
タイトルの「Flor」は、ポルトガル語で「花 flower」のこと。
彼女が愛してやまないブラジル音楽にインスパイアされてできたアルバム。
ゲストに、パートナーのマーク・ジュリアナやジェラルド・クレイトンもいたりする。
 
もう、すっごく楽しみです!!
 
今日のおまけは、レコーディング・メンバーと同じメンバーでの音源。
 
 
2018年のクリスマス・イヴに、彼女自身があげていたものです。
 
んじゃ、退散♪

2020年11月14日 (土)

歓喜にわくブタペストの夜…『Budapest Concert / Keith Jarrett』

 
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ジャズ・ピアノのレジェンド、天才キース・ジャレットが、2018年に起こった2度の脳卒中の後遺症から復帰の見通がたっていないとのことだった。
 
「コップを握ることが、今後の左手のリハビリの重要な課題」、この切ない事実を公にした。
彼の年齢を考えると、、今後、ステージでピアノを弾くことはとても難しいといことがよくわかる。
この同じ時代を生きてきた偉大な奏者には、多くの人が感動と勇気をもらったはず。
未発表の音源が沢山ありそうだけど、彼と前回リリースされた『Munich 2016』と同じ時のソロ・ツアーのブタペストの音源がリリースされた。
 
全編、即興演奏のお手本のような演奏が並ぶ。
人間の持つ様々な感情(喜怒哀楽)に結びつく音が、細胞に潜り込んで刺激を与える凄さ。
 
全てが、公演のセット・リストのままではないと思うが、1枚目のCDには、コンサートの前半部分が収められたのだと思う。
少し、重たく、不協和音てきな音もおおく、強い緊張感を感じる。
嵐の前の厚く黒い雲の下にいるような不安感…観客も巻き込んだこの張り詰めた空気は、ステージの孤高の奏者に対する畏敬の念すら感じる。
緊張のあまりか、素晴らしい演奏にもかかわらず拍手も恐る恐る?
でも、演奏内容に大差はないけれど、1枚目の最後の演奏では、「口笛」も聞こえ、歓声のような拍手に変わっていた。
 
2枚目のCDになると、重たくのしかかっていた黒い雲がすぅっと消えている。
瑞々しい音、聴きやすいメロディが並ぶ。
しっとりした美メロもあれば、ラグタイムで元気に闊歩したり、声高らかにブルーズを歌い、と自分にある様々な感情を一瞬一瞬で表現していく。
その美しさに癒され、アブストラクトな演奏に惑わされ、もう、我々の感情は彼の思うがまま。演奏中に!!歓声すら飛ぶ。
 
湧き上がる歓声のあとに、アンコールを2曲。
陰影深く「 It’s A Lonesome Old Town」、しっとりと憂を含んだ「Answer Me」。
 
この夜、コンサート会場は歓喜にわいたことは間違いないでしょう。
 
 
ディスク1
1. Part I
2. Part II 
3. Part III
4 Part IV
 
ディスク2
1. Part V
2. Part VI
3. Part VII
4. Part VIII
5. Part IX
6. Part X
7. Part XI
8. Part XII - Blues
9. It’s A Lonesome Old Town
10. Answer Me
 
Keith Jarrett (p)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Part VII」。
 
 
ずっと、ずっと長い間、、私たちに感動を与え続けてくれたキース・ジャレット。
彼の残りの人生が出来る限り幸せでありますように。
 
 
んじゃ、退散♪

2020年11月12日 (木)

しまったぁ!! パオロ・フレスのデュオが。。

しまったぁ!! パオロ・フレスのデュオが。。

L’equilibrio di Nash / Roberto Cipelli with Paolo Fresu

 

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イタリアのピアニスト、ロベルト・シッペリと、愛しのパオロ・フレスがデュオの作品をだしていた…
ストーリーミングなどで聴くと悶絶するほど、哀愁たっぷり、素晴らしい。
だって、チェットとポール・ブレイに捧げた1枚だもの。。

う〜ん、、ブツがない。。仕方ないので、遠くから飛ばさせることにしました。汗。
年内に届きますように。

zawinulさま、教えてくださって、どうも、ありがとうございました。m(_ _)m
届いたら、ぜひとも、ブログアップしますね♪

 

最近、しまったぁ、、って、多すぎる。泣

 

んじゃ、退散♪

2020年11月10日 (火)

今年もでます! 『Christmas With My Friends VII / Nils Landgren』

★Christmas With My Friends VII / Nils Landgren★
 
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2006年に始まったニルス・ラングレンとその仲間たちのクリスマス・シリーズ。
 
その後も、必ず一年おきにクリスマス・アルバムをだしてきました。
今年は、7枚目のクリスマス・アルバムがでます。
 
以前に書きましたが、、「クリスマス・アルバムは足が速い説」。。
ほとんどのクリスマス・アルバムが、翌年には手に入れることができなくなることが多いのです。これは、事実です。
でも、欧米圏では、クリスマス・アルバムの需要はそれなりにあるので、そこそこの売り上げにもなるのだとおもいます。
なので、味をしめて、クリスマス・アルバムしか出さなくなる演奏者も少なからずおるわけです。誰とは言わない。。
そんな中、ニルス・ラングレンは通常のアルバム制作もしっかりやって、その上での一年おきのクリスマス・アルバムの制作、、それは、かなりの頭の下がる思いです。
 
ドラムレスで、世界の14国から14曲、世界中の人と繋がりたい!
どうやら、今年も彼の美学が炸裂しているようですよ。
楽しみだぁ!
 
んじゃ、退散♪

2020年11月 8日 (日)

11月15日の12時から「海野 雅威氏を支援する配信コンサート Look for the Silver Lining」開催決定!

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9月27日午後7時半ごろ、ニューヨーク在住の世界的なピアニスト海野 雅威氏がニューヨーク市マンハッタン区内の地下鉄駅構内および地上で激しい暴行に遭い、救急車で病院に運ばれたニュースは衝撃でしたよね。
右腕、右肩骨折、指、頭を含む全身に怪我を負い、中でも肩の損傷が激しく、緊急手術を受けました。
この時の当面の医療費などの支援としての寄付が募られたのですが、多くの方々からサポートされ、予定の金額を遥かに超え、一旦、打ち切られました。
ですが、これは、まだまだ、はじまりにすぎません。今後のことを考えると、医療・リハビリ費、生活費等、数年レベルの持続的サポートが必要。

今回は、支援ライブを通じて、資金集めと彼へ音楽を通してのエールを送ることが目的のようです。

 

「海野 雅威氏を支援する配信コンサートの詳細」

 

44人の日本を代表する素晴らしいジャズミュージシャンが7時間にわたって彼に演奏でエールを送る素晴らしいコンサート。

配信はSTUDIO Dede、アーカイブも来年の2月15日まであるとのこで、私も購入いたしました。

年末年始に、ゆっくり観てもいいですよね。
産まれたばかりのお子さんもいらっしゃるとのこと、はやく安心安定のいつも日常を取り戻してほしいのですよね。

少しでも状況がよくなりますように、どうか、お大事になさってください!!

 

 

出演ミュージシャン (サイトよりコピペ)

※敬称略、順不同
鈴木良雄(b) / 中牟礼貞則(g) / 山本剛(p) / 増尾好秋(g) / 植松孝夫(ts) / 大坂昌彦(ds) / TOKU(vo,flh) / 諸田富男(ds) / 井上智(g) / 小沼ようすけ(g) / 大山日出男(as) / 小杉敏(b) / 多田誠司(as) / 川嶋哲郎(ts) / 松島啓之(tp) / Gene Jackson(ds) / 井上功一(ds) / 倉田大輔(ds) / 上村信(b) / 中村健吾(b) / 安ヵ川大樹(b) / 増原巖(b) / 吉木稔(b) / 工藤精(b) / 岡崎好朗(tp) / 岡崎正典(ts) / 石崎忍(as) / Raymond McMorrin(ts) / 原川誠司(as) / 宮崎勝央(as) / 宮本裕史(tp) / 紅野智彦(p) / 林正樹(p) / 吉田智(g) / 野本晴美(p) / 熊谷泰昌(p) / 石田衛(p) / 北島佳乃子(p) / Towada(ds) / 紺野智之(ds) / 大村亘(ds) / akiko(vo) / 海野俊輔(ds) / 吉田豊(b)

 

 

今日は、あの音楽に厳しいロイ・ハーグローブのクインテットでの演奏を貼り付けておきます。

 

 

 

 

んじゃ、退散♪

 

 

2020年11月 7日 (土)

気怠く魅惑的に愛を説く 『Sunset In The Blue / Melody Gardot 』

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フィラデルフィア出身、フランス在住のシンガー・ソングライター、メロディー・ガルドー。
5年ぶりの新譜?って、そんなにあいてた??
毎年のように、ジャズオーディオ・ディスク大賞にノミネートされているような気がしてました。汗
 
プロデューサーにラリー・クライン、オーケストレーションのアレンジをヴィンス・メンドーサという出世作『My One And Only Thrill』と同じ布陣、完璧ですね!
そして、ボーナス・トラックとして、話題のスティングとのデュエットも、収録♪
日本版は、それに加え、12と13の間にフランス語で歌う「La Chanson des Vieux Amants」が入ります。
13曲中、9曲で曲作りに関わってます。
 
オープナーは、美しいオーケストレーションから始まる「If You Love Me」、ガルドーの癒しの声とティレ・ブレナーのトランペットがハートフル。
落ち着いたギターの音色が、ガルドーとアントニオ・ザンブージョのデュエットにピタリとハマる「C’est Magnifique」。ザンブージョの甘く切ない歌声が心を乱す。
ふんわりと愛を歌う「There Where He Lives In Me」、切々と愛を歌う「Love Song」。
そして、愛を語る「You Won’t Forget Me」は、  ダニー・マッキャスリンのテナーが彼女の心の木霊のように情感豊かに響く
 
タイトル曲「Sunset In The Blue」は、あのジェシー・ハリスとの共作、綻びかけた人生をギターが爪弾く、情の世界。
呟くようにポルトガル語で語る「Um Beijo」、ここでも、ブレナーのトランペットが優しく紳士。「Niguem Niguem」もポルトガル語で、力強いギターと軽快に。
ヴァイオリニスト寺井尚子が参加するGlobal Digital Orchestraが重なった「From Paris With Love」の柔らかさ。。
「Ave Maria」の真摯な想い、胸に沁み込む「Moon River」。
終演は、アンソニー・ウィルソンの寄り添いに涙する「I Fall In Love Too Easily」。
 
ボーナス・トラック、日本版は、12と13の間にフランス語で歌う「La Chanson des Vieux Amants」が入ります。
 
憧れのスティングとの共演トラック「Little Something」、ラテン・フレバーのアップテンポの曲で、スティングとガルドーの声が艶かしく絡み合う…。
 
いいわぁ〜、ほんわりと温まる。
気怠く魅惑的な雰囲気、ほんの少しだけ、自然な感じのビブラートが入る声に滲み出る情感の発露。
まるで、映画のワンシーンを、次々に観ているよう。
 
スティングは大好きなんですけど、ボーナス・トラックなくても完璧で〜す。
 
 
1.If You Love Me
2.C’est Magnifique
3.There Where He Lives In Me
4.Love Song
5.You Won’t Forget Me
6.Sunset In The Blue
7.Um Beijo
8.Niguem Niguem
9.From Paris With Love
10.Ave Maria
11.Moon River
12.I Fall In Love Too Easily
13.Little Something with Sting (Bonus Track)
 
 
Melody Gardot (vo) 
 
Antonio Zambujo (vo) #2
Till Bronner (tp) #1, 7
Donny McCaslin (ts) #5
Anthony Wilson (g) #1-8, #10-12
Dadi Carvalho (g) #2
Nando Duarte (g) #8
Larry Klein (g) #9  (b) #3, 7
Philippe Baden Powell (p) #3,5
Sam Minaie (b) #1, 4, 9
John Leftwich (b) #2, 5, 6, 8, 10, 12
Chuck Berghofer (b) #11
Chuck Staab (ds) #1, 4, 5, 9
Vinnie Colaiuta (ds) #2, 3, 6-8, 10, 11)
Paulinho Da Costa (perc) #2, 3, 5, 7, 8, 10
 
Royal Philharmonic Orchestra  #1-7, 10, 11
Global Digital Orchestra  #9
 
Little Something (Bonus Track)*
Sting (vo) 
Melody Gardot (vo)
Dominic Miller (g)
Antoine Chatenet (g, b, synth pads, synthetizer pluck & strings, ds )
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「C’est Magnifique」。
 
 
 
立冬なんですよ。
一年中、同じ時間に起きるのですが、薄暗いし寒いです。
気が滅入るけど、暖かな部屋でこういうヴォーカルのアルバムを聴くと、いっぺんに気分がかわりますね。
んじゃ、退散♪

2020年11月 5日 (木)

ヨーロッパの女性ヴォーカルのクリスマス・アルバムが2枚♪

ヨーロッパ出身の女性ヴォーカルのクリスマス・アルバムが2枚♪
 
 
★Winter Nights / Rebekka Bakken★
 
Winter_nights
 
ノルウェー出身の女性ヴォーカリスト、レベッカ・バッケン。
名門Okehレーベルからのセカンド・アルバムは、
既存のクリスマス曲や冬のシーズンを意識したアルバム。
曲のリストを眺めれば、、これは、もう、、クリスマス・アルバムと言っても良いのでは?
 
 
★Christmas / Simone Kopmajer★
 
Christmas_simone_kopmajer
 
オーストリア出身の人気ヴォーカリスト、シモーネ ・コップマイヤ-。
タイトルも直球のクリスマス ・アルバムで、クリスマス・クラシックを16曲歌います。
ゲストとのデュエットも楽しみですが、ピアニストのジョン・ディ・マルティーノが率いるバンドがサポートとのこと。
そちらも、楽しみですね。
 
秋になると、クリスマスの新譜と同じくらい楽しみなものがあります。
それは、栗のお菓子。
中でも、栗きんとんと、モンブランが大好きです!
モンブランは、新栗和栗という言葉に超弱いです。。
 
んじゃ、退散♪

2020年11月 3日 (火)

ピアノとアレンジは、マイケル・トカイだった… 『What Xmas Means To Me / Aga Zaryan』

What_christmas_means_to_me_20201031172101
 
 
ちょっと、気がはやいかもしれませんが、、クリスマス・アルバムです。
ポーランドの実力派ヴォーカリスト、アガ・ザリアンの2018年作です。
ええとねぇ。。今年、みっけたのですよ。汗
しかも、内容と裏腹に「クリスマス・アルバム足が速い説」を裏付けるように、、あちこちで買えなくなってました。泣
 
サポート陣は、ポーランドは勿論、チェコ等東欧諸国で活躍中のジャズピアニスト、マイケル・トカイを中心とする地元の俊英たち。
1曲を除き、マイケル・トカイが洒落たアレンジをしています。
曲によっては、オーケストラがはいり、しっとりと、落ち着いた抒情豊かな仕上がり♪
 
 
オープナーは、管楽器がはなやかに華を添える「Sleigh Ride」。
トカイのピアノがミステリアスな雰囲気を後押しする「Little Drummer Boy」、、伸びやかで表情豊かな彼女の歌は胸が熱くなる。とても、楽器と彼女の声がハモって素敵なアレンジ。
大定番「Santa Claus Is Coming to Town」、ニューオリンズ風なアレンジにのって、フレディ・コールとアガ・ザリアンの軽快でジャジーなデュオ。
 
ボブ・ドローがマイルスのバンドで歌っている「Blue Xmas」、これだけはギル・エヴァンスのアレンジで。きゃ、クール!クール!!かっこいい♪
 
一転、キャッチーな「Someday At Christmas」は、ベースとのデュオで静かに始まり、ピアノやオーケストラが入ってきて次第に彩り豊かに。
クリスタルの響きのピアノが詩情豊かな背景を描き出す「The Secret Of Christmas」は、しんみりと。。
テンポよく、賑やかに、切れ味のよい「Jingle Bells」は、フレディー・コールが粋にシットイン。
なんと、、アビー・リンカーンの「Christmas Cheer」をベースとのデュオで。
大好き曲なのですが、私が知ってるヴァージョンは、たったひとつ。アビー・リンカーンご本人が歌ってるもの。
アガ・ザリアンのヴァージョンも人生の悲哀が滲み出る素晴らしいものでした!
再び、トカイのリリシズム全開の「The Christmas Song 」、兄の十八番を語るように丁寧に歌い上げるフレディとの息のあったデュオ。朗々とトロンボーンが歌い上げる極上の空間。
タイトル曲「What Christmas Means to Me」は、ポップに軽快に、バンドとの一体感もバッチリ。
チェズロー・ニエメンのヒット曲「Nim Przyjdzie Wiosna」で、穏やかに、穏やかに盛り上がって終演。
 
これは、素敵な大人の音風景のクリスマス・アルバムです。
入手が遅れましたが、聴くことができて幸せです…。
 
 
1. Sleigh Ride
2. Little Drummer Boy
3. Santa Claus Is Coming to Town
4. Blue Xmas (To Whom It May Concern) Music & Lyrics: Bob Dorough
5. Someday at Christmas
6. The Secret of Christmas
7. Jingle Bells
8. Christmas Cheer
9. The Christmas Song (Chestnuts Roasting On An Open Fire)
10. What Christmas Means to Me
11. Nim Przyjdzie Wiosna
 
Aga Zaryan (vo)
Freddy Cole (vo)
 
European Jazz Sextet
Michal Tokaj (p, key)
Michal Baranski (b)
Lukaszyta (ds, perc)
Marcin Kaletka (ts)
Robert Majewski (tp, flh)
Grzegorz Nagorski (tb)
 
Filmharmonic Orchestra Prague
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「The Christmas Song (Chestnuts Roasting On An Open Fire)」。
 
 
 
 
どうですか?
素敵でしょ?
 
んじゃ、退散♪

2020年11月 1日 (日)

ギター・ソロのハンコック集 『HH / Lionel Loueke』

Hh
 
西アフリカのベナン共和国生まれのギタリストでヴォーカリスト、リオーネル・ルエケの新譜は、ギター・ソロ(多重録音あり)のハービー・ハンコック曲集!
様々な苦労を経て、今の地位を掴んだルエケは、ハンコックの秘蔵っこ。ハンコックが惚れ込んだ、天才。
超絶テクニックはもちろん、ルーツであるアフリカの音楽が体から湧き出るユニークな存在。
ハンコックの珠玉の12曲と、彼のハンコック愛に溢れるオリジナル2曲で、全14曲。
 
 
オープナーは、ノリノリの曲「Hang Up Your Hang Ups 」、途中からヴォイスと吸着音(舌打ちみたいなの)のような音をプラスしてファンキー。
「 Driftin' 」も、ギターとヴォイスと吸着音が見事にマッチ。
バラッド「Tell Me A Bedtime Story 」の美しい響き、奥行き余韻をたっぷり感じる!
複雑、高速、自在な「Actual Proof」、う〜〜ん、パーカッションみたいだ。
聴き覚えのあるフレーズと即興が組み合わさってファンキー極まりない「Cantaloupe Island」。
 
どんどんと好きな曲がでてきますよ。
 
ヴォイスと少し語りも入る「Butterfly」の凄さ!自身の掛け合いが、お見事!
「Dolphin Dance」は、ギター演奏のみ、流れるような演奏に、ただただ、うっとり…。
これは、まさにハンコックが彼に求めたものかもしれませんね、すっごく洗練された土着感たっぷりの「Watermelon Man」。これまた、自身との掛け合いがお見事な「Come Running to Me」。
彼のオリジナル「Voyage Maiden」、師匠の「Maiden Voyage」を逆ったタイトル。そこはかとなく「Maiden Voyage」が浮かんでくる、なかなか、瑞々しさを湛えた素敵なトラック。
DJ感覚、遊び心満載の「Rockit」。クールで美しい「Speak Like A Child 」もギター演奏のみ、終盤、幼い女の子の声で「papa」が繰り返され、笑い声が入るのがいい感じね。
二つ目の彼のオリジナル「Homage to HH」、歌詞のついた弾き語り、優しい光に包まれた温かな雰囲気。
終演は、超個性派ギタリストの実力全開の「One Finger Snap」、とても独りの仕事には思えません。。
 
 
皆んなが好きで、よく知られたハンコックの名曲たち。
多重録音があるとはいえ、よくここまで一人で構築し直したとおもいまっす。
ハンコックへの深い愛と、素晴らしい知識がなせる音楽。
 
 
1. Hang Up Your Hang Ups 
2. Driftin' 
3. Tell Me A Bedtime Story 
4. Actual Proof 
5. Cantaloupe Island 
6. Butterfly 
7. Dolphin Dance 
8. Watermelon Man 
9. Come Running to Me 
10. Voyage Maiden 
11. Rockit 
12. Speak Like A Child 
13. Homage to HH 
14. One Finger Snap
 
 
Lionel Loueke (g, vo)
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Butterfly」。
 
 
 
 
霜月ですよ。。。あなた。
今年は、コロナで年間の予定にアクセントがつかなかったせいか、、
なんだか、年末が早くやって来る感じですよね。
 
んじゃ、退散♪

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