大村 亘トリオ@Jazz FLASH (10/22)
大村 亘(ds , tabla) 佐藤 浩一(p) 吉野 弘志(b)
本来は、ボストン在住のピアニスト、バート・シーガー(Bert Seager)のトリオでの来日ツアーでの一環として、計画された新潟でのライブでした。
が、このコロナ禍、、来日もツアーも消えたのですが、、大村さんと吉野さんのお二人が、それならば、ワールドクラスのピアニストでライブをとのことで、佐藤浩一さんがフィーチャーされたのです。
奇跡が繋がったトリオなんです。。
ドラマーで、タブラ奏者、作曲家の大村 亘さんが、俊英2人とジャズフラッシュでライブです。
瞑想的で思索的な雄大な世界観を持つ大村さん。
明田川 荘之氏、坂田 明氏、板橋 文夫氏、塩谷 哲氏、 山下 洋輔氏、等の錚々たる方々と演奏を重ねてきた、ベーシストの吉野 弘志さん。
現在公開中の「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の劇中の音楽でピアノを弾いている、引く手数多のピアニスト佐藤 浩一さん。
正直、いろいろと未知数すぎて、音の風景画が想像がつかなかった。。
リハから、聴くことができたのですが、、初顔合わせの手探り状態が、みるみる音風景が立ち上がっていく様子は興味深かったです。
そして、本番ではうっすらとかぶっていたベールが無くなり、心を揺さぶる情景に仕上がっていました。
1セット目の前半は、大村さんのオリジナルを続けて3曲かな?演奏。
彼のオリジナルは、哲学的なタイトルが多いのだけど、1曲目は、ロバート・フロストの詩からタイトルをつけたシリアスな感じで疾走する曲、2曲目のバラッド、叙情的なメロディが素敵な新曲?で、ベース・ソロ、ピアノ・ソロにやられました。エモーショナルなピチカートによる演奏、透明感溢れるピアノ、、涙目やね。
あと、タブラで演奏したモンゴル360度の景色を水面に落ちる瞬間の羊の目でとらえた「Sheep wash??」がおもしろかった。澄んだ空を流れる雲のようなピアノ、大地を騒つかせる風のようなベース、タブラが刻む時間にのって気持ちよかったぁ。
そして、カバーの選曲と演奏が素晴らしかった。
マーティン・ロジャスの「En La Orilla Del Mundo」、セピア色の時間が流れる大人の時間、吉野さんの世界観にぴったり。
まさかの、ラーシュ・ヤンソンの「Marionette」、アップテンポで陰影をつけながらグルーブするピアノ、抒情に流されずポジティブで素敵。後半の一体感は、お初のトリオとは思えませんでした。躍動感あるベースも踊り出したくなるくらい!
まさか、このトリオでラーシュの曲のこういう演奏が聴けるなんて。。
15分、休憩!
2セット目は、吉野オリジナル「半分の月」、アルコとピカートを効果的に使い分けて、タブラの音で浮遊します。魂がふわりと浮いて彷徨う感じ、リハの時には少し頼りなさそうだったピアノが、すでにその世界掴み効果音をバシバシ入れてきて、印象に残る気迫せまる1曲となりました。
この後も、佐藤オリジナルを3曲、リーコニッツにオマージュした新曲「92」、旧曲でスピード感溢れる「SZ」、暗闇に白い花が浮かび上がるような妖艶さのある「くちなしの花」を楽しみました。
最後は、バンガローの新譜に入っている曲で終演。即興の嵐でしたね。
アンコールは、タブラに変えて再び、即興。。
3人ともジャズというカテゴリーだけに収まらない人たち。
でも、あえて言うと、3人の演奏には、ジャズの無限の可能性を感じました!
私の魂は、風船みたいに浮きっぱなしですよ。。
3人とも、テクニックが素晴らしく、演奏に陰影があって表現力豊か、そして、それぞれが独自の世界を確率している。
それとともに、共感力共鳴力も高くて、相手に敬意をはらっており意図ところがすぐわかる。
凄い、演奏の連続でした。奇跡のような演奏に感謝します。
また、このメンバーの演奏を聴きたいです。奇跡は、起こるか。。
佐藤マスター、あっこ女将、そして、演奏者の皆さん、観客の皆さん、、ありがとうございました。
古町の居酒屋さんで、打ち上がりました。
クリスマス・アルバムの重要性を、皆さんに説教するという愚かな行為に走ってしまい、、
懺悔の気分です。汗
「Bungalow」の新譜が、11月25日に発売になるそうです。
是非、聴いて欲しいそうで、力説でしたね。
んじゃ、退散♪
最近のコメント