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音楽で拡がる輪

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2020年9月 8日 (火)

素晴らしい演奏を沢山ありがとうございました。 『Oracle / Gary Peacock  Ralph Towner』

Gary_peacock
 
20世紀を代表するアーティスト、と言っても過言でない米国のベーシスト、ゲイリー・ピーコックが、9月4日にニューヨーク州の自宅でお亡くなりになったそうです。
1935年生まれ、享年85歳。
 
キース・ジャレットのスタンダーズ・トリオをはじめ、様ざまなユニットを支えてきた、まさにジャズ界の大黒柱のような存在感のあるベーシスト。多くのベーシストの憧れでもあると思う…。
2、3年前まで本人名義の新譜をリリースしていたので、お歳とはいえ、、まだまだ健在、、と思っていたように思う。
最初は、ネットで情報が交錯し、「間違いだとか、人違いだとか」、私を含めて多くの人が右往左往したけど、、、
ECMがコメントをだしたので、彼の訃報が真実となってしまいました。
 
彼が演奏している沢山のアルバムのの中から、ブログにあげていない大好きな1枚を引っ張り出してきた。
 
★ Oracle / Gary Peacock  Ralph Towner ★
 
Oracle
 
1993年リリース、ECMを代表するギタリスト、ラルフ・タウナーとのデュオ作品。
全9曲が彼らのオリジナルで、ピーコックが1、2、3、5、6、8、タウナーが4、9そして、7曲目「 Oracle」は共作。
 
オープナーは、サイレントな時間の後にタウナーのクラシック・ギターが美しく響き渡る「Gaya」、ギュッと音の詰まったピーコックのベース・ソロでいきなり心鷲掴み。
歯切れの良い高速ベースのソロに耳を奪われる「Flutter Step」、裏に表にスムースなやりとり。
ミステリアスなムードの「Empty Carrousel」、時の流れが止まった異空間。
丁々発止、互いのフレッドの上を指が跳ね踊るような「Hat And Cane」。
内側に潜り込んでいくようなベース、遥か上空を舞うようなギター「Inside Inside」。
ゆったりした短い会話「St. Helens」。
タイトル曲「Oracle」、二人のインタープレイは絡み合いながらも決して混沌とせず、2人の超絶技巧に圧倒される。
糾える縄ごとき2つのくっきりしたラインが最後まで続く「Burly Hello」。
終演は、木訥としたメロディが温かいタウナー曲「Tramonto」、歌い上げるような情感こもったベース・ソロが素敵。
 
芯まで詰まった音、切れ味のよいピチカート、心に残るフレーズ、有無を言わせぬ存在感を持ったベーシスト。
高度でスリリング、生き生きとした2人の会話が聴こえてきます。
 
 
1.Gaya
2.Flutter Step
3.Empty Carrousel
4.Hat And Cane
5.Inside Inside
6.St. Helens
7.Oracle
8.Burly Hello
9.Tramonto
 
Ralph Towner (g)
Gary Peacock (b)
 
今日のおまけは、ご本人のトピックスから「Tramonto」。
 
 
 
素晴らしい演奏を沢山沢山、、ありがとうございました。m(_ _)m
どうか、安らかにお眠りください。
 
んじゃ、退散。

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コメント

Suzuckさん,こんばんは。

本当に惜しい人を亡くしました。取り上げるアルバムが完全に一致したというのが驚きでしたが,Keithとそれ以外で捉えると,私はこのアルバムが最初でした。改めてご冥福をお祈りしたいと思います。

当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2020/09/post-88de54.html

閣下、、
追悼となると、、やはり、スタンダーズ・トリオは違うかな?と。
それから、糸ものデュオって大好きですし。。
彼のオリジナルも沢山演奏してますし。。

トラバ、ありがとうございました。トラバしてきました!

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