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音楽で拡がる輪

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2020年8月 2日 (日)

ブラジル出身、凄腕ギタリスト! 『City of Dreams / Chico Pinheiro 』

City_of_dreams
 
シコ・ピニェイロは、ブラジル出身のギタリスト、ヴォーカリスト、コンポーザー。
14歳の時には、地元でセッション・ギタリスを始めてたそうだ。
バークリー卒業後は、ブラジルに戻り、ブラジリアンとしてのアイデンティーから湧き出るセンスと、卓越したテクニックを持つギタリストとしての2つの秀でた特徴で、ブラジル本国のミュージシャンとアメリカのミュージシャンの架け橋もしてきた。
少し前にも、カート・エリングの新譜や、ルシアーナ・ソーザの新譜で名サポートでした!
 
そんな彼の本人名義のアルバムは、10年ぶり、ブラジルのミュージシャンたちとのカルテットを主体に、2曲でクリス・ポッターをゲストに迎え、全曲オリジナルの意欲作。
 
オープナーは、タイトル曲「City of Dreams 」。ギターとピアノのユニゾンではじまり、3つのパートからできている。クリアな音で哀愁あるフレーズ弾くピニェイロ、高速で粒だちの良い音を次から次に繰り出すピニェイロ!
そして、ピアニストのチアゴ・コスタ、ドラマーのエドゥ・ヒベイロ、ベーシストのブルーノ・ミゴットらの巧いこと。
2曲目は、ギターとピアノの短いデュオでその名も「Interlude」。
「 Long Story Short」は、クリポタ参加で、いきなりエッヂの効いたアグレッシブなソロを吹き倒すと、ピニェイロも応酬。熱いチューンに。
ブラジルテイストたっぷりに、ヴォイスも入ってアコギを叙情的に鳴らす「Estrada Real」。
ドラムレスで、ギター、ピアノ、ベースのトリオで「Gesture」、ノスタルジックで美しい。
ウェイン・ショーターへ捧げた「Invisible Lights」、コスタは、ピアノの他にフェンダー・ローズなどいくつかのキーボードを、ブルーノはエレベ、そして、ピニェイロは、シンセをオーバーダブしたりしているミステリアスな雰囲気。
ヴォイスが重ねられメロディアスな「Encantando」、サウタージたっぷりな中、クリポタのテナーが全開で踊る。
見知らぬ街角の風景を眺めるような「Theme」、美しい!
「 Vila Madalena」、柔らかな旋律と裏腹に凄腕ギターが全開。
ピアノとデュオの「Farol」、コード楽器どうしながら、ぶつかり合うことなく素敵なアンサンブル。
終演は、電子音?サンプリング?も重なって、成層圏を思わせるような「 Up In The Air」。
 
ブラジル出身(現在はニューヨーク在住)の、凄腕ギタリストの力作でっす。
 
1. City Of Dreams
2. Interlude
3. Long Story Short
4. Estrada Real
5. Gesture
6. Invisible Lights
7. Encantando
8. Theme
9. Vila Madalena
10. Farol
11. Up In The Air
 
Chico Pinheiro (el-g , ac-g ,vo)
Tiago Costa (p,key)
Bruno Migotto (b) exc. #2,10
Edu Ribeiro (ds) exc. #2,5,10
Chris Potter (ts) #3,7
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「City of Dreams」。
 
 
今回は、あまり歌っていなかったのですが、歌声も爽やかに甘くて好きです。笑
『Chico Pinheiro』って、アルバムを聴いてみてくださいね♪
 
感染拡大で8月を迎えましたね。。
ついに、、我が家は、夏休みの旅行もなくなりました。。
まぁ、この状況では、、仕方ないか。。
 
んじゃ、退散♪
 



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JAZZ」カテゴリの記事

コメント

Suzuckさまもコンバンワ。
『Chico Pinheiro』というアルバム聴きました。良質なMPBの癒し、とても気にいりました。本人以外にもいろんなボーカルの人が参加しているのですね。最近、こういった歌モノを聴く機会が増えてきました。歳をとったせいかなぁ。とても癒されます。
特に二曲目の「Flashes」というGuile Wisnikという女性ボーカルとの曲が最高でした。素敵なアルバム、即ダウンロードしました。
私のプログも紹介させて下さい。宜しく願いします。
https://zawinul.hatenablog.com/entry/2020/07/24/094325

zawinulさま、、返事が遅くてすみません。m(_ _)m

私もブラジル好きな知人に『Chico Pinheiro』を、
教えてもらったときは、長いことヘビロテでしたよ。
ジャズのピリピリした感じとは違う心の癒しがありますよね。

今回、ギターの演奏にスポットがあったていたので、
現代ジャズの緊張感が前に押し出されてましたが、
ヴォイスがはいると雰囲気が変わりますよね。

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