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音楽で拡がる輪

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2020年8月

2020年8月30日 (日)

ロマンチックで哀愁たっぷり 『Taste of Honey / Ulf Wakenius』

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スウェーデンの大好きな3人のアーティストが新譜を出しましたぁ。
ニールス・ペデルセン、レイ・ブラウンに注目され、オスカー・ピーターソンのレギュラー・ギタリストも務めあげたスウェーデンが誇る世界的なギタリスト、ウルフ・ワケニウス。新作は、ポール・マッカートニーに捧げたアルバム!
このプロジェクトの為に、結成されたギター・トリオのベーシスト、ラーシュ・ダニエルソンは、過去にキース・ジャレット集エスビョルン・スヴェンソン集をリリースしていまっす。
ドラマーのマグヌス・オストロムは、伝説のバンドe.s.t.の高度なテクニックを持つドラマー。
わ〜い、ドリーム・チームだぁ!
 
ワケニウスの思い出に重なるビートルズ時代の曲、ウィング時代のあまり知られて無い曲など、12曲が彼らの世界となって並ぶ。
 
オープナーは、哀愁の権化、ノスタルジックな響きが遠い過去の思い出を誘う「A Taste of Honey」。
ポールが奥さまのナンシーの為に書いた愛の歌「My Valentine」、ギターとベースの静かな会話が素敵。
哀しい詩のついたバラッド「You Never Give Me Your Money」、抒情的にたんたんと。
こちらは、ポールの最初の奥さまリンダへの愛の歌「Maybe I’m Amazed 」、メロディアスなベースの演奏がとても良い感じ。
チェロのボーイングで始まった「Blackbird」、テーマもダニエルソンがピチカートで爪弾き、ギターのしっとり柔らかな演奏、裏表で素敵な演奏。
ダニエルソンがピアノで誘導する彼のオリジナル「Yes To You」、ギターとのユニゾンも曲も木訥で優しくロマンチック。
詩情豊かに甘く歌いあげる「And I Love Her 」、ドラムレスで繊細に弦が響き合う。
エレキギターをかき鳴らしアグレッシヴに攻める「Jet 」、高速のチェロのピチカート・ソロも素晴らしい。
チェロとギターのアンサンブルが美しい「She’s Leaving Home 」、ワケニウス節が満載。
再びダニエルソンがピアノで寄り添う「 Our Lives 」、ワケニウスの物憂げな曲。
ロマンチシズム満載の「Bésame Mucho」、初期のビートルズは、この曲をエンディングに持ってくることがあったそう。
終演は、アグレッシヴで高速で攻めあげる「Eleanor Rigby 」、3人の息もぴったり。
 
ワケニウスの思い出に重なるビートルズ時代の曲、ウィング時代のあまり知られて無い曲など、12曲が彼らの世界となって並ぶ。
ギターがエモーショナルでメロディアスに歌い上げ声の代わりとなり、彼らの独自の世界を築き上げていまっす。
 
 
1. A Taste of Honey 
2. My Valentine
3. You Never Give Me Your Money 
4. Maybe I’m Amazed 
5. Blackbird 
6. Yes To You 
7 .And I Love Her
8 .Jet 
9. She’s Leaving Home
10. Our Lives 
11 .Bésame Mucho 
12. Eleanor Rigby 
 
 
↓ACTのHPからコピペしました。m(_ _)m
 
Ulf Wakenius (acoustic folk guitar, acoustic classical guitar) (electric guitar on 08)
Lars Danielsson (bass except 11) (cello on 05, 08, 09) (piano on 06, 10)
Magnus Ostrom (drums except 06, 07, 08, 10, 11)
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「You Never Give Me Your Money 」
 
 
 
 
お疲れの心に必ず響くはず。。
んじゃ、退散♪

2020年8月27日 (木)

『ジャズ批評 217号』がでました〜♪

『ジャズ批評 217号』がでました〜♪
 
217
 
特集は、
●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●

 

『ハンク・モブレー/デクスター・ゴードン 』

 

●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●
 
なんと、テナー・サックス界のレジェンドお二人の特集です。
それぞれ、厳選66枚のディスコグラフィーと解説、それぞれの物語も興味深いです。
また、彼らの系統を感じさせる現役奏者や、ロヴァーノのアルバムなども紹介していてる。
 
 
さて、禁断の質問。
 

 

★「あなたは、デックスとモブレー、どちらが好きですか?」★
 
 
 
「新譜紹介」は、4枚。
 
 

 

「New Disc Pick Up」も、4枚でした。

 

 
 
連日の酷暑で、、、、、ばてばて。
いや、、ビールの呑みすぎか。。。
 
んじゃ、退散♪

2020年8月23日 (日)

柔らかなハーモニー、イマジネーション豊かなインタープレイ 『Valentine /  Bill Frisell』

Valentine
 
 
4月に、ACTレーベルから、グレゴア・マレたちとの『Americana』というアルバムが出たばかりのレジェンド・ギタリスト、ビル・フリゼール。
今度は、自身のギター・トリオでのアルバムが、ブルーノート・レーベルからリリース♪
この2年ほど一緒に活動して来たベースのトーマス・モーガン、ドラムのルディ・ロイストンとのトリオでの初めてのアルバム。
 
結論!笑
ギター・トリオに徹していて、フリゼールのイマジネーション豊かなギター・プレイが堪能できまっす!
 
オープナーは、マリのブルース奏者、ブバカール・トラオレの「Baba Drame」。浮遊感たっぷりの明るく開放的なサウンドにリラックス。
時間旅行をするような「Hour Glass」にはじまって、5曲フリゼールのオリジナルが続く。
3人の絶妙な演奏にモンクが遊びに来たようなタイトル曲「Valentine」。
ブルージーで哀愁たっぷりの「Levees」。ミステリアスでどこか哀しげな「Winter Always Turns To Spring」。
思わず鼻歌しそうな「Keep Your Eyes Open」。
ビリー・ストレイホーンの隠れ名曲「A Flower Is A Lovesome Thing」の可愛らしさ。
ちょっとアブストラクトでユーモアに溢れた「Electricity」。
心地よく青空がひろがるカントリー曲「Wagon Wheels」は、お手のモノ。
ドラム・ロールが不思議とはまる「Aunt Mary」。
バカラック曲「What The World Needs Now Is Love」の優しいハーモニー、美音のオンパレード。
アコギで奏でる「Where Do We Go?」の木訥でノスタルジックな世界。
終演は、親しみやすく語りかける米国のプロテスト・ソング「We Shall Overcome 」、彼らかのメッセージをキャッチしよう。
 
日本版には、「Dance」、「 Back at Normal School in Newar」が追加されています!
 
3人の相性の良さ、特にベースのトーマス・モーガンとの相思相愛からくる感覚は驚異的。
この残暑を乗り切る必需品ですね!
 
1. Baba Drame
2. Hour Glass 
3. Valentine 
4. Levees 
5. Winter Always Turns To Spring 
6. Keep Your Eyes Open  
7. A Flower Is A Lovesome Thing 
8. Electricity 
9. Wagon Wheels 
10. Aunt Mary 
11. What The World Needs Now Is Love 
12. Where Do We Go? (Frisell)
13. We Shall Overcome (Traditional)
 
Bill Frisell (g) 
Thomas Morgan (b) 
Rudy Royston (ds)
 
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「We Shall Overcome」。
 
 
残暑厳しいですね。
皆さん、ご自愛くださいね。
 
んじゃ、退散♪

2020年8月22日 (土)

クリス・ポッターが楽器を全て自分で演奏したアルバム『There Is A Tide』!

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写真は、Edition RecordsのHPからお借りしました。m(_ _)m
 
クリス・ポッターがロック・ダウン中に作成したアルバムを12月にリリースするらしいです!
そして、サイン付きレコードは、9月にプレ・オーダーみたい。。
 
ええと、コピペしますが、
 
「The saxophonist and composer reveals his new album 'There Is A Tide', recorded in lockdown and performing ALL instruments including piano, keyboards, electric and acoustic guitars, bass guitar, drums, clarinet, bass clarinet, flute, alto flute, percussion, samples and of course saxophones」
 
サックスは、もちろんなのですが、、ここに書かれている全ての楽器を彼が演奏しているとのこと。
ロック・ダウンの賜物か。。
 
詳しくは、Edition RecordsのHPへ。
 
楽しみ〜。
 
んじゃ、退散♪

2020年8月19日 (水)

季節はずれのクリスマス・ソング… 『My Second Prime / Steve Grossman』

8月13日、武闘派テナー・サックス奏者、スティーブ・グロスマンが、長い闘病生活をへてニューヨーク州のGlen Coveというところで、69歳の生涯を閉じたそうです。
 
ずっと、イタリアで幸せに暮らしていると思っていたので、ちょっと、びっくり。
あの大きな体から繰り出す、でかい、太い、そして、堂々とした音でふく、迷いの無い凶暴なふきっぷり。
なんというか、、一種の憧れとしか言いようがない伝説的サックス奏者、スティーヴ・グロスマン。
 
日本のサックス奏者の第一人者である三木 俊雄氏がTwitterで、
 
『昭和音大のワークショップでBob Mintzerの通訳をしたとき、控室で彼の同年代のプレーヤーの話になった。「Breckerはいつも練習していたけど、Bob Bergは決して練習しなかった。でも何と言っても一番の才能はSteve。しかし彼はキャリアのほとんどの時間をドラッグに費やしてしまった。Sad story 」』
 
と、呟いておられて、思わず大きく頷いてしまった。
で、半信半疑だった彼の死が決定的になり始めると、あちこちで、追悼のアルバムがかかり始めた。
 
こんな時に、ここにあげるのはちょっとためらるのだが、新橋にあったBAR D2の河上マスターが、作ったグロスマンのディスコグラフィー眺めて、、ちょっとぼんやりする。
 
 
これすごいんだ、、面倒がらずにクリックして観てください!
力作ですよね。いつか、全部にコメントをつけて本にしてほしいです。
我が家にはここまで、コンプリで揃ってないけど、彼のリーダー作はそれなりに抑えているのですが。。。今日は、これで〜す。
 
★ My Second Prime / Steve Grossman ★
 
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90年代はじめのイタリアの冬のジャズ・フェスからの1枚。
グロスマン以外は、日本ではあまり知名度のないミュージシャンで、、
ピアノの健闘賞以外は、バックはそれなり、といった感じなのですが、、
同じメンツで小さなライブハウスで演奏した『Live at Cafe Praga』などもだしています。
当時、イタリアでよく演奏していたメンバーなのでしょうか。。
でも、御本体はとても気持ちよさそうで、絶好調な感じで、吹きまくってますです。
一番の選盤のポイントは、、12月17日の録音とのことで、クリスマス・ソングが1曲入ってますです。汗
 
オープナーの「Extemporaneous」から、ご機嫌。冒頭からソロをとって、5分半、独走状態。
バラッド「Gipsy」、テーマでゆったりとバップ・テナーを聴かせます。ソロになるとグロスマン節も現れますが、最後までジェントルに。
ぐぃぐぃとドライブする「New York Bossa」、もう、戻ってくるのが待ち遠しい!
そして、その期待に応えてくれる!でも、この唐突の終わりはなんで。。
 
本日のメインイベント「Christmas Song」、メル・トーメの名作です。
クリスマス・オタクとしては、この曲は、テナー・サックスが朗々と奏でるのが一番好きなのです。
ゆったりしたうたいっぷりで、男性的な包容力抜群!
アドリブに入ってからも、遊び心もありつつ大きくひろがる世界が7分以上、もどってからもうっとりするし、終わりもシツコクて最高。
 
ピアニストのオリジナル「Disconnection」、陽気に軽快に。
終演は、疾走しまくりの「C.T.A.」。
 
と、私には、とっておきの「Christmas Song」を聴くための一枚です。
 
 
1. Extemporaneous
2.Gipsy
3.New York Bossa
4.Christmas Song
5.Disconnection
6.C.T.A.
 
Steve Grossman (ts)
Fred Henke (p)
Gilvert "Bibi" Rovere (b)
Charles Bellonzi (ds)
 
 
今日のおまけは、もちろん「Christmas Song」。
 
 
スティーヴ・グロスマンさま、どうか、安らかにお眠りください。
 
んじゃ、退散♪

2020年8月14日 (金)

おうち時間をゆったりと 『Relaxin' In Ireland / Julian & Roman Wasserfu with Jorg Brinkmann』

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息ぐるしい夏休みを、少しでもリラックスした時間にできる音楽。
お盆は、お墓参りの他は、家にいることが多そうなので、
我が家は、家で快適に過ごすのに、ぴったりな音楽探しが流行ってます。笑
2年近く前にリリースされた、ドイツ出身のトランペッターとピアノ兄弟ユニット。


このアルバムは、我が家が旅行に行きたかったアイルランドでの録音。
兄弟で、ロマンチシズム溢れるサウンドなのに、ゲストはチェロ!
ベースも、ドラムもない、チェロがゲストです。


オープナーのチェロのピッキングから始まる「Cello Bello」から、彼らの詩情的な世界に。
シンプルかつメロディアスで、抒情豊かな世界がひろがる、
フリューゲルとトランペットのふくよかでの温かな音色、シンプルな世界観のピアノが心地よい。
そして、表情豊かなチェロとのアンサンブルが、、疲弊した心に染み入る。


オリジナル曲の美しさはもちろん、アイルランドのソングライターの曲がとても良いアクセント。
彼らの世界を豊かなものに。
終演の「You Are A Friend Of Mine 」は、とても真摯なきもちに。


全編、穏やかでリラッスした音楽世界。
ちょっと、前の作品だけど、リラックスすることうけあいます。


 



1. Cello Bello
2. Drunken Sailor (traditional)
3. Lettercollum
4. Moondance (Van Morrison)
5. Knot In The Belly
6. Moon Over Ireland (Jorg Brinkmann)
7. Spater Bess
8. Clair (Gilbert O'Sullivan)
9. Schnaff
10. Tears
11. Lost In Time
12. You Are A Friend Of Mine


 


Julian Wasserfuhr (flh , tp)
Roman Wasserfuhr (p)
Jorg Brinkmann (cello)


 


 


今日のおまけは、Apple Musicから。


 



 


 


んじゃ、退散♪


 


 


 

2020年8月 2日 (日)

ブラジル出身、凄腕ギタリスト! 『City of Dreams / Chico Pinheiro 』

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シコ・ピニェイロは、ブラジル出身のギタリスト、ヴォーカリスト、コンポーザー。
14歳の時には、地元でセッション・ギタリスを始めてたそうだ。
バークリー卒業後は、ブラジルに戻り、ブラジリアンとしてのアイデンティーから湧き出るセンスと、卓越したテクニックを持つギタリストとしての2つの秀でた特徴で、ブラジル本国のミュージシャンとアメリカのミュージシャンの架け橋もしてきた。
少し前にも、カート・エリングの新譜や、ルシアーナ・ソーザの新譜で名サポートでした!
 
そんな彼の本人名義のアルバムは、10年ぶり、ブラジルのミュージシャンたちとのカルテットを主体に、2曲でクリス・ポッターをゲストに迎え、全曲オリジナルの意欲作。
 
オープナーは、タイトル曲「City of Dreams 」。ギターとピアノのユニゾンではじまり、3つのパートからできている。クリアな音で哀愁あるフレーズ弾くピニェイロ、高速で粒だちの良い音を次から次に繰り出すピニェイロ!
そして、ピアニストのチアゴ・コスタ、ドラマーのエドゥ・ヒベイロ、ベーシストのブルーノ・ミゴットらの巧いこと。
2曲目は、ギターとピアノの短いデュオでその名も「Interlude」。
「 Long Story Short」は、クリポタ参加で、いきなりエッヂの効いたアグレッシブなソロを吹き倒すと、ピニェイロも応酬。熱いチューンに。
ブラジルテイストたっぷりに、ヴォイスも入ってアコギを叙情的に鳴らす「Estrada Real」。
ドラムレスで、ギター、ピアノ、ベースのトリオで「Gesture」、ノスタルジックで美しい。
ウェイン・ショーターへ捧げた「Invisible Lights」、コスタは、ピアノの他にフェンダー・ローズなどいくつかのキーボードを、ブルーノはエレベ、そして、ピニェイロは、シンセをオーバーダブしたりしているミステリアスな雰囲気。
ヴォイスが重ねられメロディアスな「Encantando」、サウタージたっぷりな中、クリポタのテナーが全開で踊る。
見知らぬ街角の風景を眺めるような「Theme」、美しい!
「 Vila Madalena」、柔らかな旋律と裏腹に凄腕ギターが全開。
ピアノとデュオの「Farol」、コード楽器どうしながら、ぶつかり合うことなく素敵なアンサンブル。
終演は、電子音?サンプリング?も重なって、成層圏を思わせるような「 Up In The Air」。
 
ブラジル出身(現在はニューヨーク在住)の、凄腕ギタリストの力作でっす。
 
1. City Of Dreams
2. Interlude
3. Long Story Short
4. Estrada Real
5. Gesture
6. Invisible Lights
7. Encantando
8. Theme
9. Vila Madalena
10. Farol
11. Up In The Air
 
Chico Pinheiro (el-g , ac-g ,vo)
Tiago Costa (p,key)
Bruno Migotto (b) exc. #2,10
Edu Ribeiro (ds) exc. #2,5,10
Chris Potter (ts) #3,7
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「City of Dreams」。
 
 
今回は、あまり歌っていなかったのですが、歌声も爽やかに甘くて好きです。笑
『Chico Pinheiro』って、アルバムを聴いてみてくださいね♪
 
感染拡大で8月を迎えましたね。。
ついに、、我が家は、夏休みの旅行もなくなりました。。
まぁ、この状況では、、仕方ないか。。
 
んじゃ、退散♪
 



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