揺らぎのある涼やかな音風景 『Blue Has A Range / Steve Cardenas』
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コンテンポラリー・ギターの雄、スティーヴ・カーディナス 。
そのお名前を初めて目にしたのは、ベン・モンダー、ブルース・ サンダースらと。90年代にニューヨーク・ギター・ トリオというバンド名で日本でリリースされた、『Raising the Standard』というアルバム。
そのあと、彼とベン・ モンダーは、時折フォローする感じできた。
ニューヨークの超スターだらけの、、ギター業界で、 20年以上に渡って、コンテンポラリー・ギターの雄って、 言われ続けるのもすごい!
今回は、自らも参加する「マーシー・プロジェクト」のジョン・ カウハード、ブライアン・ブレイドを迎え、ベースは長年の共演者ベン・アリソンの新バンド 。
でも、互いの心の中が読みあえる仲間。
オープナーは、「Lost And Found」、ちょっとミステリアスで、透明感と浮遊感がある。 どこかノスタルジック。
ギター版、セロニアス・モンクのような、 ウィットとユーモアに溢れた「Blue Language」。
揺れて滲んで、、哀愁たっぷりなワルツ「Language of Love」。
ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップ」 にインスパイアされた「 Highline」、スリリングなソロがギター、ピアノ、 ドラムと受け継がれていく、熱いチューン。
アコースティック・ギターで奏でるバラッドの美しさ、 しんみりと心に語りかけてくる「Fern'S Guitar」。
ギターとピアノの追いかけっこから、広い世界に導き出す「 Reflector」。
幻想的で浮遊感満載の「Siquijor」は、 フィリピンのシキホル島での滞在中にできた曲、 素朴な感じのベース・ソロも印象的で美しい1曲。
カーディナスの尖った部分がプッシュされ、即興、実験的なサウンドの「Signpost Up Ahead」。
終演はタイトル曲「Blue Has A Range」、ストーリー性のある神秘的で静謐な曲で、ピアノとギターの重なりが美しい、、美しすぎる…
毎回、新譜は話題になるのだけど、今回もなかなか良いのですよ。
ジャケットの色合いのように、 様々な青を思い出させる揺らぎのある美しく涼やかな音風景が並ぶ。
現代的なアメリカーナの多彩で幅の広く懐深い音楽を取り入れた、コンテポラリー・ジャズ。
1. Lost And Found
2. Blue Language
3. Language of Love
4. Highline
5. Fern'S Guitar
6. Reflector
7. Siquijor
8. Signpost Up Ahead
9. Blue Has A Range
Steve Cardenas (g)
Jon Cowherd (p)
Ben Allison (b)
Brian Blade (ds)
ちょうど良い動画みつけられなかったので、、
Apple musicで、涼んでください。
Go toだけど、Stay Homeな一枚。
んじゃ、退散♪
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コメント
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Suzuckさま。コンバンワ。このアルバムもジョンスコの新譜同様、聴き重ねると味わいが増してきますね。全体的に、とても穏やかで聴きやすいのですが、よく聴くと、いろんなアイデアや仕掛けがあって聞きごたえがあります。特に7曲目のSiquijor などは、かつてのアバークロンビーカルテット(バイラークがピアノ)を思い出してしまうようなドラマチックかつロマンティックな曲でとても気に入りました。
投稿: zawinul | 2020年7月27日 (月) 21時37分
zawinulさま、返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。m(_ _)m
「Siquijor」、幻想的で美しいですよね。
メロディアスで、私もお気に入りです!
暑い日には、体感温度が5度くらいさがるきぶんですよね♪
投稿: Suzuck | 2020年7月30日 (木) 17時12分