2020年10月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

音楽で拡がる輪

« マルチン・ボシレフスキ・トリオが新譜を出す♪ | トップページ | アーロン・パークス、『Little Big』の続編もカッコよすぎ! »

2020年5月10日 (日)

感謝を捧げたい…とても深い作品 『Atomic Bass / Giuseppe Bassi』

Atomic_bass

  

ジュゼッペ・バッシは、イタリアのベーシスト、作曲家。イタリア国内だけでなく、世界各国で名だたるアーティストと共演。リーダー作始め、多くの作品で演奏する、イタリア・ジャズの重要人物の1人。
 

  

ピアニスト&ヴォーカルに栗林 すみれ、スペイン生まれ 、アルゼンチン 育ちのマルチ ・リー ド奏者、ハビエル・ジロット、イタリアのドラマー、ジョヴァンニ・スカーシャマッキアが参加。
ジャーナリストのアントニオ・モスカテッロ氏が、曲にインスパイアされた詩と朗読など、、他にもゲストがいる。

  

オープナーは、「Lei e'」、バッシの曲、ジロットのケーナが素朴な味わい、そこに重なる栗林のヴォイス、じんわり温か。
疾走感ある栗林の「Forest and an Elf」、躍動感あるソプラノサックスとピアノ後ろの力強いベース。
詩の朗読が入る「Cattiva Lullaby」は、バッシの愛猫の曲とか、、温かな音色のベース奏でられるソロ、メロディをピアノ、サックスと引き継ぎ穏やかな時間。
ヴォイスとベースがユニゾンで始まる「2 de Abril」は、ジロットの哀愁曲、艶やかでどこか妖艶な雰囲気が素敵。
栗林の独唱ではじまる「Kojo No Tsuki 荒城の月」、ケーナの音色も郷愁を誘う。感情の高まりを経て、福島で独り暮らしをしている佐々木さんのハーモニカの音色が寂びしさを誘う。
栗林の曲「Halu」は、アコーディオンがゲストで参加、ゆったりした曲調ながら、バッシの高速超絶ソロをはじめメンバーの丁々発止が繰り広げられる。
ピアノ弾き語りはじまる栗林の「Children's Mind」、野原を遊びまわるようなメンバーの遊び心ある演奏が楽しい。
「Dark Wave」、あの大きな津波の事でしょう。人の心に盛り上がる恐怖のことでしょう。
激しい不安の中に詩が重く響く。。
シームレスに続く「Ombre nel buio」、叙情的なメロディ、情感ある演奏。
「Odaka」、湧き上がる感情の発露。
朗読とベース・ソロで始まる「The Loneliness of Godzilla」、哀愁とファンキーが同居。スカーシャマッキアのドラミングが演奏をプッシュ♪
ボーングで始まるドラマチックな「Odaka」の別ヴァージョン。
終演の別ヴァージョン「Lei e' 」は、朗読が添えられて。。強く想いをこめて。。

  

力強く正確なピッチで情感豊かに歌い上げるベースを中心に、才能溢れるメンバーたちが、詩情的なメロディで、芸術性高く彼らの想いを描きだす。
「アトミック・ベース」の背景を知らずとも、その演奏に引き込まれるはず。

  

 日本人、地球人としての大事な事に気づかしてもらう、大変意味深い作品。彼に感謝の気持ちを伝えたい。
「傷ついた人たちに温もり」をありがとうございます。

  

1.Lei e'
2.Forest and an Elf
3.Cattiva Lullaby
4.2 de Abril
5.Kojo No Tsuki
6.Halu
7.Children's Mind
8.Dark Wave
9.Ombre nel buio
10.Odaka
11.The Loneliness of Godzilla
12.Odaka (Alternative Version)
13.Lei e' (Alternative version)

  

Giuseppe Bassi (b)
Sumire Kuribayashi (p , vo)
Javier Girotto (ss, quena)
Giovanni Scasciamacchia (ds)
Antonio Moscatello (poetry, reading)
Vince Abbracciante (acco) #6
Hsueh Ju Wu (b) #12
Sasaki Seimei ( harmonica) #5

  

今日のおまけは、「Lei e'」

  

  

  

★ 「アトミック・ベース」★

  

自然や人間の苦しみを癒すための音楽を創り出したいとのジュゼッペ・バッシの想いから生まれたプロジェクト。
メンバーには、彼が2018年のイタリアでの公演で一聴惚れした日本のピアニスト、栗林 すみれがいる。
 彼女によると、東日本大震災で放射能により立ち入り禁止区域に指定された南相馬市小高区の人達の境遇に関心を抱き、

 

「全てを失くしてもまた一からその土地で生きようとする彼らの強さは何処から来るのかを知りたい、そして、その方々の為に演奏したい」

 

と、2019年に、アトミック・ベース・カルテットのツアーで来日した際に、小高の家々を訪ね、ベースを弾き、小高の人達とひとときを過ごしたとのこと。
その体験が、このアルバムに繋がっている。

  

  

んじゃ、退散♪

« マルチン・ボシレフスキ・トリオが新譜を出す♪ | トップページ | アーロン・パークス、『Little Big』の続編もカッコよすぎ! »

JAZZ(Grazie Italia )」カテゴリの記事

コメント

メンバーとして栗林すみれさんが参加しているのも意外でしたが、日本風も交えつつ、欧州の叙情的な良さが出ていて、好きなアルバムです。ジャケット写真も東北の新しい防波堤の上で撮ったのでしょうか、なにかこう、日本の東日本大震災に対する信念を強く持たれているようですね(Susuckさんの文章から)。ポエトリー・リーディングにそのメッセージが込められているのでしょうが、ここは全体のサウンドの一部として、聴かせていただきました。リーダーのベーシスト、リーダー作としては初めてですけど、これを機会に他のアルバムもストリーミングなどで聴いてみたいと思います。

当方のブログアドレスは以下の通りです。

https://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2020/09/post-233adc.html

910さま、こちらもトラバをありがとうございます。m(_ _)m

理不尽なことに折れずに立ち向かっている姿に感動したようです。
(言葉がよくわからないので、ニュアンスが少し違ってるかもしれませんが。。)
ベーシストとしても、沢山のアルバムに参加しています。
日本だと、Albore Jazzさんから、リーダーやサイドでのアルバムが出ています。
ベースも情熱的!!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« マルチン・ボシレフスキ・トリオが新譜を出す♪ | トップページ | アーロン・パークス、『Little Big』の続編もカッコよすぎ! »

無料ブログはココログ