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音楽で拡がる輪

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2020年4月11日 (土)

酸いも甘いも噛み分けて…『譚歌 [tanka] / 金澤 英明   石井 彰』

Tanka_20200410180501

言わずもがな、日本ジャズ界の重鎮のお二人。
去年の暮れにリリースしたアルバムは、『譚歌[tanka] 』と名付けられたデュオのアルバム。
「譚歌」は、バラッドのことだそうです。
1曲ずつオリジナル曲を提供し、あとは譚歌としてふさわしい曲が並びます。
黒地に蓮の花が一輪うかぶジャケット、すでに異空間に誘いますね。

3月に新発田のバードで、二人のライブを聴いたのです。
目の前で演奏する二人からは、オーラというかエネルギー?パッションがいっぱいでてて、
演奏家の人たちは、演奏しないと、、このエネルギーやパッションはどうなってしまうんだろう?
って、昨今の状況から、とても心配になりました。
演奏こそが、彼らの人生そのものですよね。

オープナーは、太く温かなベースがメロディを奏でるブルー・ミッチェルの「Missing You」。
ゆったりとピアノが歩みを合わせます。ベースの言葉にピアノが共感して頷いているよう。
深く沈んだピアノと音がいきなり心にしみる…イヴァン・リンスのバラッド「Maos De Afeto」。
リリカルなピアノ、訥々と語るベース、演奏に耳を奪われていると、途中からベースがボーイングで厚く重なってくる。もう、切なく切なく、身のおきどころがなくなりそう…。
ベーシストのオリジナル「闇と炎」。真っ暗な空間で「ぽっ」と火がつき、炎がゆらめく感じ。
え?そのままじゃないかって?聴いてみれば、わかりますって。
「Inter Play」は、そのままインター・プレイを楽しむ二人、って、ことではないでしょうか?
他の演奏と違って、ちょっとゴツゴツした男気プレイ。
冒頭から不安の雲が押し寄せる「アルフォンシーナと海」、荒れる冬の日本海のように感情の波が幾度も押し寄せてくる。
コール・ポーターの「Every Time We Say Goodbye」、揺れ動く感情と自然な転調がシンクロして盛り上がってしまいますね。
チェットとポール・ブレイで有名な「Diane」、躍動感いっぱい、このアルバムで一番明るく演奏でした
ピアニストのオリジナル「EterNally」、深遠な面持ちのロマンチックな曲、二人とも溢れ出る気持ちを音にして紡ぐ。
ベース・ソロからはじまる坂本龍一の「Tango」、タンゴといっても、教授が「Tango」に触発された雰囲気を曲にしたそうで、二人の静かなやりとりのなかに秘められた情熱が素敵。
終演は、多くのアーティストを虜にしたサミー・フェインの「Something I Dreamed Last Night」。 最後を締めくくるようなピアノとベースの情感たっぷりな会話。

温かで力強いベースと、美しく繊細なピアノ、互いに寄り添いあい、会話も余韻も素敵。
酸いも甘いも噛み分けた、大人のバラッド集。

1.Missing You
2.Mȃos De Afeto
3.闇と炎
4.Inter Play
5.Alfonsina y el Mar
6.Every Time We Say Goodbye
7.Diane
8.EterNally
9.Tango
10.Something I Dreamed Last Night

石井 彰 (p) 
金澤 英明 (b)

今日のおまけ、、ちょうど良いおまけがみつけられませんでした、、
2011年の二人の演奏をどうぞ。

んじゃ、退散♪

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コメント

suzuckさま
15年くらい前に、仕事の関係で、岐阜県美術館の多目的ホールでイサムノグチの企画展に合わせたイベントを企画し、大好きだった石井彰さんに、個人的にお願いして、川島哲朗とのデュオで出演してもらったことがあります。当時の録音も私的CDで残してあります。企画展の監修をお願いしたデザイナーの内田繁氏にも大変喜んでもらえました。石井さんはとても気さくな方で、当時お互いキースジャレットがいかに好きかで話が盛り上がったのをよく覚えています。今や日野皓正が離さないピアニスト、石若駿との共演など第一人者となりましたが、当時から熱い人でした。

bleyasaさま、お名前は、、このままでいいのですね?

石井さん、素晴らしいですよね。
目の前で演奏を聴いたときに、その変幻自在さに驚きました。
今回も、2セット目で「川の流れのように」「My Way」と、、
ジャズではない曲を続けて演奏したのですが、
全く違う表現で、曲の真髄を言い当ててる演奏で涙がでそうでしたよ。

ご病気が、少しでも進行が遅れることを願ってやみません!

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