洒脱な語り口のヴォーカルとピアノ… 『The Cole Porter Songbook / Chiara Pancaldi & Alessandro Galati』
イタリアの静寂で叙情派の人気ピアニスト、アレッサンドロ・ガラティ。
同じくイタリアのチャーミングで透明感ある歌声が人気のキアラ・パンカルディ。
2人が共通して敬意を表するコール・ポーターの作品集が、2人が大好きな寺島氏の寺島レコードから♪
オープナーは、スキャットで大きな空間をのびのび飛翔する「Easy To Love」。
ガラティは、繊細な感覚で彼女をサポート。それは、インティメイトな雰囲気。
冒頭のシングルノートのピアノの一音、一音が心に響く「Just One of Those Things」、キアラも1語1語に感情を込めて歌い上げ、スキャットへ繋げる。
うっとりとするような語りかけ「Night and Day」、アップテンポになってから2人の息のあった演奏もいい感じ。
気品高く、詩の朗読のような「So in Love」、2人の表現力の豊かさにうっとり。
ガラティのピアノが情熱的に弾ける「All of You」も寸劇をみているよう。
ちょっとだけ妖艶な雰囲気「My Heart Belongs to Daddy」、ガラティとの絡みも聴きもの。
躍動感あるスキャットでピアノとスキップ「It's De-Lovely」。
ダイナミックに堂々と歌い上げる「Let's Do It」。
終演は、しっとりと語り合う「Dream Dancing」、ハートウォーミングな温もりを残し…おしまい。
しっとりと透明感に溢れ、表情も豊かなハートフルなヴォーカル。
そして、サポート役に徹しながらも、繊細で過不足ない吟醸味あるピアノ。
2人の軽妙洒脱でインティメイトな会話が素敵な1枚。
1.Easy To Love
2.Just One of Those Things
3.Night and Day
4.So in Love
5.All of You
6.My Heart Belongs to Daddy
7.It's De-Lovely
8.Let's Do It
9.Dream Dancing
Chiara Pancaldi (vo)
Alessandro Galati (p)
今日のおまけは、ちょうど良い動画が見つけられませんでした。。残念。
んじゃ、退散♪
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コメント
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いやはや、同時に取り上げましたね・・・このデュオ作品。
私は実は相当に期待していたんですが・・・が・・・、やっぱりヴォーカル主導のアルバムですね。そして相変わらずのパンカルディのヴォーカル、声に魅力があり、歌も旨い。そしてムードもよい。しかし・・・異質ですね、これは万人向けでは無いですね、万人向けが良いと言うことではありませんが・・・、最近リリースされたアルバム群の中では、女性ヴォーカルものとして、全くの別世界のキャンデイス・スプリングスに軍配でした。
投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2020年4月 9日 (木) 20時40分
申し訳ありません、上のコメント書いた風呂井戸です。
TBさせてください。↓
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-0ffa67.html
投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2020年4月 9日 (木) 20時46分
風呂井戸さま、、
ガラティは、サポート役に徹してますね。
私的には、前回のヴォーカルアルバムより好きなんですよ。
次回は、インストでお願いしましょうね。
と、、、キャンデイス・スプリング!
別格中の別格ですねぇ。。
投稿: Suzuck | 2020年4月10日 (金) 18時19分