ジャズ・ギターの旨味たっぷり 『Our Platform / 井上銘 (May Inoue)』
日本のジャズ界を牽引する1人、ギタリストの井上銘がジャズに拘ったジャズ・アルバムを出すとのことで、予約しました。
様々な形式での音楽を提供していて、リーダー作では、ヴォーカルの入った「CRCK/LCKS(クラックラックス)』が好き。
一昨年?にでたアコースティック・ソロギター・アルバム『Solo Guitar』も、ギターの旨味成分が堪能できる秀作でした!
で、今回は、俊英な若手アーティストとの自己名義のカルテット。
少し前に、生で聴いてマイブームの魚返 明未ピアニストの参加のポイントも高かったかな。
ご本人のオリジナルが4曲とミュージシャン曲、スタンダードなどで、全9曲。
オープナー「The Lost Queen」から、飛翔感のあるフレーズをこれでもかと繋いで、圧倒的な存在感。安定感あるリズム陣と一緒に、美しくも鋭いピアノで恍惚。
新曲「Next Train」グイグイとドライブするベースとドラムに乗って、高速、超絶な演奏を繰り広げるギターとピアノ。
一転、スタンダード「You're My Everything」は、歌心で、スイング。ベース・ソロも決まった!
ゆったりと、一音一音を聴かせる「It's Easy To Remember」の美しさ、喧騒を忘れます。
ロン・カーターの「Eighty One」、ギターとピアノの距離感が最高、ドラム、ベースの4人が自在に影響しあってカッコいい。コンテンポラリー・ジャズの極み。
明るく軽快な「I Didn't Know What Time It Was」。
柔らかで穏やかな曲調の中で、各自のソロが繋がれていく、新曲「Waltz」。
疾走感のあるギターの演奏に心が踊る「I Love You」、4人の素晴らしいチームワークが聴ける。
終演は、1枚の写真にインスパイアされてできたオリジナル「A Memory Of The Sepia」、しなやかにスイングするギターのノスタルジックな雰囲気をまとった演奏に、頭の中に浮かび上がる1枚の写真。。
初めて聴いた時から、天才だったけど、どんどん化けていくギタリストの今を追えるアルバムですよね。なんでしょ、全員かっこよすぎますわ。
1. The Lost Queen
2. Next Train
3. You're My Everything
4. It's Easy To Remember
5. Eighty One
6. I Didn't Know What Time It Was
7. Waltz
8. I Love You
9. A Memory Of The Sepia
井上 銘 (g)
魚返 明未 (p)
若井 俊也 (b)
柵木 雄斗 (ds)
今日のおまけは、オープナーでオリジナル「The Lost Queen」。
今、レコツアー中なのですよね。
May Inoue“Our Platform”Release Tour 2020
▰2/16(日)水戸コルテス
▰3/12(木)名古屋ラブリー ▰3/13(金)大阪ミスターケリーズ
▰3/14(土)鈴鹿どじはうす▰3/15(日)浜松ハァーミットドルフィン
▰4/12(日)宮崎ジャズフェス ▰4/13(月)鹿児島 明日の地図 ▰4/14(火)熊本CIB
▰4/15(水)福岡ニューコンボ ▰4/16(木)佐世保いーぜる
▰4/30(木)東京 銀座ヤマハホール(ファイナル)
いつか、新潟にもいらしてくださいね。
んじゃ、退散♪
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