どうぞ、安らかに… 『Echoes of a Friend / McCoy Tyner』
『Echoes of a Friend / McCoy Tyner』
1938年生まれ、ジャズ・ピアノのレジェンド、マッコイ・タイナーが、2020年3月6日に鬼籍に入ってしまった。享年81歳。
私の中では、ジョン・コルトレーンの「黄金のカルテット」のピアニスト、としての存在がとても大きい。
大好きな『Crescent』だって、ピアノレスの「The Drum Thing」を除いて、マッコイのピアノでなくては絶対成り立たない。
ありがたき、心広き女神さまのような存在。
でも、今日は、マッコイの追悼なので彼のリーダー作を一枚。
1972年に日本のビクター・スタジオで収録したピアノ・ソロ。
タイトルのフレンドは、録音当時、すでに亡きジョン・コルトレーン、コルトレーンに捧げた1枚。
A面は、コルトレーンのオリジナルと「My Favourite Things」 B面は、マッコイのオリジナル。
A面では、彼の独特な奏法とコルトレーンの精神性を重視する演奏が融合し、冒頭から荘厳なでスケールの大きな演奏に圧倒される。
B面では、それを踏襲しながらも、曲調にはどこかに日本を感じさせる部分がある。
日本で、このアルバムを録音できた喜びなのだろうか、ちょっと、嬉しい。
まさに、コルトレーンへの愛を素晴らしいかたちで表現している。
本当に、長い間、ありがとうございました。
どうか、安らかにお眠りください。
A
1.Naima
2.Promise
3.My Favourite Things
B
1.The Discovery
2.Folks
McCoy Tyner (p)
んじゃ、退散♪
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