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音楽で拡がる輪

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2020年2月22日 (土)

甘くなりすぎないのがキモ 『Common View / Enrico Pieranunzi』

Common_view

 

御歳70歳のイタリアの至宝ピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィ、またも新作リリース!
が、、この作品は、前作『New Visions』よりも少し前に録音されているようですね。
こちらは、過去にも共演してきたオランダの名ベーシスト、イェスパー・サムセンと、スペインの元ブラッド・メルドー・トリオのドラマー、ホルヘ・ロッシーとの超強力な国際級トリオ。

 

オープナーの「Falling From The Sky」から、3人の息のあった演奏。ピアノとのユニゾンも印象的なサムセンの素晴らしいソロ。流麗、軽快に鍵盤を踊るピエランヌツィ。
ゆったりと静かに聴かせる「Silk Threads」。
ちょっとフリーに攻める「Sofa」、ロッシーのアプローチが面白い。
三位一体、高速で攻める「Turn In The Path」、強気のピアニズムに年齢は関係ない。
ビタースィートな華麗なフレージングが続く「Love Waiting Endlessly」。切れ味のよいスティック音が素敵な「Perspectives」。
ミニマルなフレーズを繰り返しながら変化していく「Instant Reveal I」。
エレガントな中に哀愁も漂う「Who Knows About Tomorrow」。
クールに互いに触発される「Instant Reveal II」。
哀愁あるフレーズで歌い上げる「Recuerdo」。
終演「Song For An August Evening」も、駄目押しのように続く美しく哀愁に溢れたメロディ。やっぱり、ストーリー性を強く感じますね。
叙情的な美しい旋律は残しつつ、強力なリズム隊との躍動感ある丁々発止のやりとりも聴ける。
少しビターでメランコリックな独特な節回しに、瞬発力のあるベースとドラムとの的確なサポート。時に、哀愁たっぷりに酔わせ、時にハード・ドライビングにスリル溢れる疾走…メリハリある展開。
幅広い音楽性で、常に探究心の塊、お決まりの?強気でフリーに展開する部分もある。
イタリアの持つ歌心が、甘くなりすぎないのが彼のキモ。

 

1. Falling From The Sky
2. Silk Threads
3. Sofa
4. Turn In The Path
5. Love Waiting Endlessly
6. Perspectives
7. Instant Reveal I
8. Who Knows About Tomorrow
9. Instant Reveal II
10. Recuerdo
11. Song For An August Evening

 

Enrico Pieranunzi (p)
Jasper Somsen (b)
Jorge Rossy  (ds)

 

今日のおまけは、ご本人があげていた「Song For An August Evening」。

 

 

リリースラッシュですにゃぁ。汗
んじゃ、退散♪

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