甘くなりすぎないのがキモ 『Common View / Enrico Pieranunzi』
御歳70歳のイタリアの至宝ピアニスト、エンリコ・ ピエラヌンツィ、またも新作リリース!
が、、この作品は、前作『New Visions』よりも少し前に録音されているようですね。
こちらは、過去にも共演してきたオランダの名ベーシスト、 イェスパー・サムセンと、スペインの元ブラッド・メルドー・ トリオのドラマー、ホルヘ・ロッシーとの超強力な国際級トリオ。
オープナーの「Falling From The Sky」から、3人の息のあった演奏。ピアノとのユニゾンも印象的なサムセンの素晴らしいソロ。流麗、軽快に鍵盤を踊るピエランヌツィ。
ゆったりと静かに聴かせる「Silk Threads」。
ちょっとフリーに攻める「Sofa」、ロッシーのアプローチが面白い。
三位一体、高速で攻める「Turn In The Path」、強気のピアニズムに年齢は関係ない。
ビタースィートな華麗なフレージングが続く「Love Waiting Endlessly」。切れ味のよいスティック音が素敵な「Perspectives」。
ミニマルなフレーズを繰り返しながら変化していく「Instant Reveal I」。
エレガントな中に哀愁も漂う「Who Knows About Tomorrow」。
クールに互いに触発される「Instant Reveal II」。
哀愁あるフレーズで歌い上げる「Recuerdo」。
終演「Song For An August Evening」も、駄目押しのように続く美しく哀愁に溢れたメロディ。やっぱり、ストーリー性を強く感じますね。
イタリアの持つ歌心が、 甘くなりすぎないのが彼のキモ。
1. Falling From The Sky
2. Silk Threads
3. Sofa
4. Turn In The Path
5. Love Waiting Endlessly
6. Perspectives
7. Instant Reveal I
8. Who Knows About Tomorrow
9. Instant Reveal II
10. Recuerdo
11. Song For An August Evening
Enrico Pieranunzi (p)
Jasper Somsen (b)
Jorge Rossy (ds)
今日のおまけは、ご本人があげていた「Song For An August Evening」。
リリースラッシュですにゃぁ。汗
んじゃ、退散♪
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