彼らの未来が詰まってる 『e.s.t. live in gothenburg / Esbjörn Svensson Trio』
年末に家にとどいたCD。
今はなき、エスビョルン・スヴェンソン・トリオの、2001年10月スウェーデンのイェーテボリで行なったコンサートの未発表音源。
活動の当初は、アコースティックなピアノ・トリオとして活動してきた彼らが、1999年に『From Gagarin's Point of View』を発表し、>その後の彼らの方向性を示す転機となったのですが、、そのすぐ後のライブです。
ジャズという音楽と同様に、幅広く吸収していたポップスやロックのテイストを、ストレートに活かした演奏は、若者を中心に多くの人たちに支持されるようになったのは、ご存知ですよね。
ライブ演奏なので、比較的長尺な演奏が並びます。
ディスク1のオープナーは、『From Gagarin's Point of View』でも、オープニングを飾ったナンバー「Dating」から。
拍手で迎えられ、ちょっとした音出しのあとに、ピアノが踊り出し始める。
テクニカルだけど、メロディアスな演奏。北欧のチック・コリア。
優しくロマンチックな「Somewhere Else Before」。
冒頭のピアノのソロが印象的、次第にドラムン・ベース的なベース・ソロにトリオの勢いを感いる「The Rube Thing」、最後のドラム・ソロも高揚感大。
「From Gagarin's Point Of View」、美しいバラッド・ナンバーだけど、ベースのボーイングに、エフェクターをかけてちょっと実験的。ディスク1の終演は、3人の息のあった演奏に興奮する「The Wraith」。
ディスク2のオープナーは、3人の息のあった演奏をみせる「Providence」。
ベースの歪んだ音で始まる「Good Morning Susie Soho」、ジャズという地平線から離陸しようとする研ぎ澄まされた感性に溢れてる。
透明感あふれリリカルで哀愁ある「The Chapel」。
ベースとピアノの楽しそうなユニゾンからのドラム・ソロ、濃密なトリオ演奏。
切ないほどに美しい「The Second Pag」。
終演は、エレクトリックな仕掛けもあり、スリリングにどこまでも飛翔しようとする「Dodge The Dodo」。彼らの名曲ですね。
e.s.t.が、ジャズというカテゴリーを飛びこえた瞬間を捉えたライブ盤。
若く、野心的なメンバーの心意気を感じ、彼らの素晴らしい未来を予感させる瞬間。
エスビョルン・スヴェンソン・トリオよ、永遠に。
ディスク 1
1. Dating
2. Somewhere Else Before
3. The Rube Thing
4. From Gagarin's Point Of View
5. The Wraith
ディスク 2
1. Providence
2. Good Morning Susie Soho
3. The Chapel
4. Bowling
5. The Second Page
6. Dodge The Dodo
Esbjörn Svensson (p)
Dan Berglund (b, el-b)
Magnus Öström (ds)
今日のおまけは、「Dodge The Dodo 」
んじゃ、退散♪
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