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2020年1月11日 (土)

自分を取り戻すための音楽 『Kristallen / Nils Landgren & Jan Lundgren』

Kristallen

 

ヒュッゲ(Hygge)って、デンマーク語で「人と人とのふれあいから生まれる、温かな居心地のよい雰囲気」という意味の、他の国の言語では置き換えられないデンマークの個性を形成している言葉だそうですが、まさにそんな感じの音楽。

 

ACTレーベルを代表するスウェーデンのミュージシャン、ニルス・ラングレンとヤン・ラングレンのデュオです!(えっ、スウェーデンかい!って、ツッコミは無視)
ご存知の方も多いと思いますが、ニルス・ラングレンは、トロンボーン演奏とヴォーカルの両刀使い。アレンジは、もちろん、他人のアルバムのプロデュースもしています。
片や、ヤン・ラングレンは、日本のレーベルからもアルバムをリリースしたこともある、人気のピアニスト。
アルバムは、スタンダード、トラディッショナル、ポップス、ミュージシャン曲、彼らのオリジナルも。

 

オープナーは、ヤン・ラングレンのオリジナルで「Blekinge」、トロンボーンの音色がゆったりした時間を創り出し、透明感あふれるピアノの美しい演奏にしみじみと酔う。
バイキングの船乗りたちの歌をアレンジし子守唄となっていたものを彼らがアレンジした「Byssan Lull」。トロンボーンとピアノの掛け合いもあるけど、哀愁たっぷりなブルースへ。
でた!キース・ジャレットのヨーロピアン・カルテェット『My Song』から「Country」。ノスタルジックな気分を誘いますよね。
SSW、ジミー・ウェッヴの「Didn't We」、情感豊かな歌入り。朗々と吹くトロンボーンとピアノの厳粛な響き「Hornlåtar」。
レノン&マッカートニー曲で可愛い「 I Will」、もちろん、ヴォーカル入り。ビートルズの曲は一緒に口ずさみたくなりますね。
2人のオリジナル「Why Did You Let Me Go 」、極上のラブ・バラッド。
スウェーデン出身のSSW、マイケル・サクセルとヤン・ラングレンの共作「Lovers Parade」、口笛が爽やか。
トロンボーンがテーマを吹くレノン&マッカートニー曲「Norwegian Wood」、ちょっとアグレッシブな2人の演奏が聴けます♪
ニルス・ラングレンの曲で、亡トーマス・スタンコとの演奏もある「Olu」、粛々と美しく誠実に。ラブ・バラッド「The Nearness Of You」、ニルス・ラングレンの少しハスキーな声は甘いメロディが良く似合うな。
スウェーデンのトラッドの「Värmlandsvisan」は、お国の人ならば誰もが知っている曲。粋にブルージーに聴かせます。この国は、本当に素敵なメロディの宝庫!
終演は、ダラー・ブランドの名前でも活躍した南アフリカのピアニスト、アブドゥーラ・イブラヒムの「The Wedding」。朴訥とした穏やかな演奏でおしまい。

 

2人の相乗効果は最高。ロマンティックで味わい深く、北欧のふんわりした温かさ静けさを感じます。

 

お正月休み明けで、必要以上に疲弊していらっしゃる方も多いですよね。
自分を取り戻す時間にかける音楽ですね!

 

1. Blekinge
2. Byssan Lull 
3. Country 
4. Didn't We 
5. Hornlåtar 
6. I Will 
7. Why Did You Let Me Go 
8. Lovers Parade 
9. Norwegian Wood 
10. Olu 
11. The Nearness Of You 
12. Värmlandsvisan 
13. The Wedding 

 

Nils Landgren (tb 1-6,8-13, vo 4,6,7,8,11)
Jan Lundgren (p)

 

今日のおまけは、ニルス・ラングレンがあげていた「Didn't We 」。

 

 

んじゃ、退散♪

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