琴線に触れるオリジナルと一体感ある演奏!『Giuseppe Bassi HELIOSPHERE @ Jazz喫茶BIRD (12/15)』
Giuseppe Bassi HELIOSPHERE @ Jazz喫茶BIRD (12/15)
Giuseppe Bassi (b) 栗林すみれ (p) 松尾 由堂 (g)
日曜日の夜は、イタリアの誇る情熱的なベーシスト、ジュゼッペ・バッシさんのライブへ新発田市までかけた。
バッシさんとピアニストの栗林すみれさんのライブを、新発田のバードで聴くのは2回目。
でも、それぞれを別のユニットで、新潟市でも聴いているので、生バッシさん、生すみれさんは、それぞれが3回目。
ギタリストの松尾 由堂さんは、お初でした♪
バスで行ったので、開場の少し前についてしまったけど、入れてもらえた〜。
空いていた最前列を確保。
知っている方とお話ししながら、ワインをのんで、程よくできあがる。笑
オープナーは、「Odaka」。
バッシさんは、2011年の原発事故にとても心を痛めていて、なんども福島で演奏しているのね。
これは、南相馬にある小高を歌った哀愁たっぷりのオリジナル。
ベースが、しっかり低音を支え、ピアノとギターが美しい調べを紡いでいく。
時折重なるすみれさんのヴォイスが羽衣のよう。ピアノとギターの一体感が素晴らしい。
松尾さんのオリジナル「天秤座」、冒頭の部分ですみれさんが、鳴り物をいい感じで鳴らしたり、ベースのボディを叩いたり、その場で音楽が出来上がっていく感じが目の前で見られて幸せ。
バッシさんの演奏でいつも思うのは、、1音1音がとても力強くて、温かな音、、その音でスピード感抜群の演奏をする。
力強く温かな音の人に比較的多い、もたもたが全く無い!
ドラムがいなくても、彼一人で強烈なグルーヴを生み出すので、ピアノとギターが大きな空間な中でも何かを見失うことなく、しっかり飛翔できる!
ピアノもギターも、繊細だけど主張がしっかりしていて、互いに邪魔することなく、どんどん高揚感を作り出していく。
なぜに、これが天秤座なのかは、、さておき、宇宙空間を飛んでいるがごとくの疾走感が凄いね!
バッシさんが遠距離恋愛してた頃?の奥さまとの愛を描いた曲「I want to touch you」(間違っているかも)。
優しい、ラヴ・バラッドですね♪ やっぱり、イタリア人の「愛」の表現は素敵だわ。
とても、説得力のあるベース・ソロを目の前で聴けて、うっとりだぜ。
そして、ギターとピアノの色彩が美しいこと。二人の色合いは似ていて、入れ替わっても全く違和感なくスムース。
胸がキュンとしたのは、すでに酔っ払いだからでは絶対ないわ。
すみれさんのオリジナル「Haru」、愛機のグランド・ピアノのニックネームです。
自分のお気に入りのピアノ得た喜びに溢れた演奏、しかも、今、弾かれているピアノも喜んでるように聴こえるから不思議。
そして、3人で、彼女の喜びの感情を共有している!
1セット目の最後は、バッシさんのオリジナル「I know You know」。
「いっせいの〜」的に始まり、ギター、ピアノと疾走感あるソロがくりひろげられ、高速で動く3人の一体感に、胸踊る。
このドキドキ感はなんだ!!
と、休憩に。。
興奮した勢いそのまま、松尾さんのCDと松尾さんとすみれさんのデュオのCDを買ってサインをもらう。
すみれさんには、持ってきた「二重奏Ⅱ」にもサインをいただく。
ついでに、ワインのお代わり…。
ポテチなど、食べながら、、待つ、待つ、待つ。
2セット目も、皆さんの素晴らしいオリジナルを演奏。
あ、ギタリストが、座って演奏してくれた。おかげで、目の前のアンプからでる音とギターの場所の違和感に悩んでた私には、ラッキー。
終演曲、、すげぇ興奮したなぁ。アンコールには、その興奮をさますような静かな優しい曲。
すみれさんが、メロディを歌って案内すると、そのメロディと同じメロディが、ギターから、ベースから流れ出る。
こうやって、演奏が膨らんでいくのでしょうねぇ。。素晴らしい才能ですね。。
拍手、喝采!
バードのピアノは、アップライトのピアノなのですが、実力の3倍くらいの働きをした気がしま〜す。偉いぞ!
力強いグルーヴを生むバッシさんのベースを中心に、、繊細な音、色彩を描き出す、すみれさんと松尾さんの3人で、美しい音風景、琴線に触れられまくり!!
美しく響くけど、息もぴったりで、即興に次ぐ即興で、迫力も満点!
3人ともオリジナル曲も達人で、もう、一足早くクリスマス・プレゼントをもらった気分!って、1曲、松尾さんのオリジナルのクリスマス・ソングもあったわ〜〜♪
やっぱり、イタリア生まれのバッシさんは、情熱的で哀愁を秘めているな。
ぎっしり詰まったお客さまたちも、大満足で拍手喝采〜〜。CDも沢山売れてました!
ミュージシャンの皆さん、由香さん、バードの皆さん、ありがとうございました。m(_ _)m
あ、残念なことひとつ、、お客さんにギタリストが少なかったのが、とても、残念。
素晴らしいギタリストだったのよ。
んじゃ、退散♪
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