ピアノの持てる力を全部出したっ!『HIROMI JAPAN TOUR 2019 "SPECTRUM" @ 新潟県民会館 (12/10)』
HIROMI JAPAN TOUR 2019 "SPECTRUM" @ 新潟県民会館 (12/10)
上原ひろみ (p)
クリスマス・シーズンだけど、、クリスマスに関係ないライブばかりですね。汗
昨夜は、天才、上原ひろみのピアノ・ソロ・ライブに行ってきましたよ。新作『Spectrum』の日本ツアー、新潟は3年ぶり。
超絶なひろみさんは、演奏相手がいると、、その超絶ぶりに火がつく傾向がありますが、、
彼女のピアニズムにどっぷり浸かるなら、ソロのライブは見逃せません。
しかーも、新潟まで来ていただけるのですから。m(_ _)m
新潟のセットリストは、新譜の全曲と10年くらい前に出したソロアルバム『Place to Be』のタイトル曲で全10曲!
良い曲、引き当てましたね!! セットリストは、終演後に張り出されていたので、下に置いておきますね。
オープナーの「Kaleidoscope」から全力疾走。一気に HIROMI WORLD !
鍵盤の上から下まで、ひとときも休まず動き回る指!
叩きつけるような爆発的な音に混じって、美しいメロディが遠く聴こえたり、、音の万華鏡。
高音を鳴らし続けたり、低音で足踏みしたりと、一気に「Yellow Wurlitzer Blues」まで駆け抜ける。ホールのライブには珍しく?客席から掛け声がかかる。(いいなぁ、私もやってみたかったな。。)
MCで、体のメンティナンスのことを「お伝え」してくれた。
ワールド・ツアーではならの、「マッサージ」のエピソードね。
新譜のジャケットと同じ衣装だけど、アレは旦那さまのデザインなのだろうか??
叙情的で雪の美しさが表現された「Whiteout」。あぁ、でも、雪国のホワイト・アウトは怖いんだよなぁ、、なんて、思ったけど、怖さも美に通じるところがありますものね。流麗、でも、しっとりと湿度があって美しかった。一転、チャップリンにインスパイアされた「Mr. C.C.」は、サイレント映画での独特のチャップリンの動きのような目まぐるしさ、明るさ。会場の?気持ちを沈めるように、ビートルズのカバー曲「Blackbird」。いや、自分の心に問いかけるようにかな。。
そして、1セットの最後はタイトル曲「Spectrum」、これが戦慄が走るくらいアヴァンギャルドで興奮する曲、演奏。肘打ちこそなかったけど、自分とピアノの持てる力を全部出す!!
20分の休憩。
休憩中、相棒のピアノさんをツアー専属調律師さんが、調律。退場の時に、一部から拍手が。。
青いスパンコールの衣装に着替えて登場。新・美の巨人たち」のエンディング・テーマ「Once in a Blue 」。再び、いきなり彼女の世界に引き込まれる。声をあげてピアノ叩く姿、迫力ありますよね。
超絶だけど、卓越した表現力も魅力が溢れた「Place to Be」、優しいメロディが心に染み入る。
終演曲は、「Rhapsody in Blue」に「Blue Train」を複合したという「Rhapsody in Various Shades of Blue」。アルバムでも20分超えの長尺の曲。寄せては返す波のように、終わることを知らぬがごとくの圧巻の演奏! 終わりが見えた時には、会場から拍手がわきあがり、スタンディングしてる人たちも。
一旦、楽屋に戻って、Tシャツ姿に早替りして、アンコールへ。
ライブの最後は、繊細で音のグラデーションみたいな「Sepia Effect」。
綺麗な音だけど紡いでくれました…。
全身がバネのような瞬発力で、憑依したような喜怒哀楽が詰まった弾きっぷりが凄い。全編、全力投球で、凄まじい勢いで駆け抜けてくれました。
ジャズとクラシックの間にあるようなタッチで、テクニカルでスピード感半端ない演奏。
ピアノからでる豊かな音色をとても大切にした表現力。
何をとっても、超人的なレベルでございました♪
かなり、アヴァンギャルドでフリーな演奏もあると思うのですが、会場では老若男女が惜しみない拍手をおくってた。
皆さん、普段どんな音楽を聴いてらっしゃるのか、、とても不思議だったわ。
新潟公演セットリスト(12/10)
1.Kaleidoscope
2.Yellow Wurlitzer Blues
3.Whiteout
4.Mr. C.C.
5.Blackbird
6.Spectrum
休憩
7.Once in a Blue Moon
8.Place to Be
9.Rhapsody in Various Shades of Blue
アンコール
10.Sepia Effect
今日のおまけは、レーベルがあげていたライブでの「Spectrum」。
んじゃ、退散♪
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