台風19号並みの衝撃! 『Good Hope / Crosscurrents Trio』
今回の台風19号並みの衝撃の1枚が、リリースされましたねぇ。
タブラ奏者、ザキール・フセイン、超絶ベーシスト、デイブ・ホランド、最強無敵のサックス奏者、クリス・ポッターの3人の超人によるCrosscurrents Trioのトリオお初のアルバム『Good Hope』。
世界的に有名なタブラ奏者、U-zhaanのお師匠さんであるフセイン。
彼の研究プロジェクトから始まったユニット、ポイントは「インド音楽」ということで、かなり奥深く、興味深い。3人とも越境はもちろん、変拍子と即興の神の域の人たち。
3人のオリジナルで全8曲。クリポタさまが1・5・7、ホランド閣下が3・6・8、フセイン師匠が2・4。
オープナーは、クリポタさまの「Ziandi 」。エキゾチックなメロディを坦々と吹き続けるサックス。その周りを踊るように音を敷き詰めるタブラ、歌いまくるホランド閣下。
1曲めから、先制パンチって感じで、先行きに釘付け。
様々なタブラの音によって、ホランド閣下とも、クリポタさまとも一体感をもって進む「J Bhai 」。高速になってからの3人の演奏に燃え上がるのみ。
フセイン師匠は、1人で、多重録音もしてないのではないかと思うのですが、複雑なアンサンブルでも聴いているような不思議な気持ちに。クリポタさまは、ソプラノ・サックスで切り込んでます。そして、この難解な曲・複雑な状況でも苦もなく弾きこなすホランド閣下、おそるべし。
ホランド閣下の歌心炸裂、クリポタさまの美しい即興、哀愁あるメロディ、このアルバムのオアシス的な「Suvarna」。
クリポタさまの明るくおおらかでスケールの大きな演奏が聴ける「Island Feeling」。
ダークでエキゾチックな雰囲気、ゆったりした始まりからの3人の丁々発止が面白い「Bedouin Trail 」。
タイトル曲「Good Hope」、ベースとタブラのリズムにのってダイナミックに吹きまくるクリポタさま! もう、最高♪
終演は、ソプラノ・サックスでキャッチーなメロディを奏でるクリポタさま、ホランド閣下のソロも表現力豊かに歌う。最後の最後まで、3人のエキゾチックな旅。
越境も即興もなんのその。変拍子なんて、お茶の子さいさい♪
メンバーやそのコンセプトからは、、信じられないくらい溢れ出るメロディに驚き。
そして、タブラのしなやかなグルーヴが癖になります。
1. Ziandi
2. J Bhai
3. Lucky Seven
4. Suvarna
5. Island Feeling
6. Bedouin Trail
7. Good Hope
8. Mazad
Dave Holland (b)
Zakir Hussain (tabla)
Chris Potter (ts, ss)
今日のおまけは、先発して上がっていた「Good Hope」。
台風、過ぎ去ったけど被害は甚大ですね。
どなたさまも、お気をつけて!
んじゃ、退散♪
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