感情の増幅が半端ない 『Adam Bałdych & Krzysztof Dy @ Jazz FLASH (9/27)』
Adam Bałdych & Krzysztof Dy @ Jazz FLASH (9/27)
Adam Bałdych (vin) Krzysztof Dy (p)
ポーランドの至宝、天才ヴァイオリニスト、アダム・バウディヒ。最新作『Sacrum Profanum』で共演している同郷のピアニスト、クシュストフ・ディスとのデュオで来日。去年のヘルゲ・リエンとのデュオに、続いて、、再び、新潟で演奏をしてくれました。再び、フラッシュの最前で聴いてきましたよ!
オープナーは、新譜と一緒で、ルネッサンスの作曲家の「Spem in alium」を厳かに、そして、中世のドイツの作曲家の「O virga ac diadema 」は神秘的に。アダム・バウディヒの変幻自在は書くまでもないが、初聴きのクシュストフ・ディスも、美しいタッチ、エモーショナルで素晴らしい。
一体感を越して、まるで一心同体のような感情の増幅がすごい!高速フレージングをやり取りする即興の醍醐味を強調した曲では、ピアニストはずっと「歌って」いた。
ルネッサンス・ヴァイオリンに持ち替え、1曲弾いて(爪弾いて)くれたのは、「Love」。優しいメロディだけど、ドラマチックな展開。ピアノが重なったとき、あまりの美しいピアノ音色に胸がキュンとしてしまった…。ハーモニーが美しい「Faith」も息がぴったり。クラシカルなピアノのソロにうっとり。新譜の曲に戻って、プログレッシブに攻める難曲「Repetition」。違いの反応に酔いしれるように突っ走る姿に惚れ惚れ。
一転、バラッド「Longing」、ヴァイオリンの高音で泣かせます。なんとも、牧歌的なメロディを、ゆっくりゆっくり、合わせていく…。最後にアンコール?に、情感豊かなメロディが素敵な「Bridges」を演奏したとき、ピアニストが楽譜をガン見していたのが印象的でした。
去年のヘルゲ・リエンも、とても良かった。
けれど、今回は、2人の根っこの部分が、、もっと繋がっている感じの濃密な一体感が半端なかったですよ。
ピアニスト、クラシックのしっかりしたテクニックを元に、即興にかける集中力が物凄い。
アダム・バウディヒは、ヴァイオリンの化身ですね!
そして、、2人の一心同体的な感情の増幅!が、本当に素晴らしい自由自在な演奏。
最新作からの曲を中心に、ポリッシュ・ジャズの奥の深さを思い知った日でした。
新譜にお2人のサインをいただき、帰宅。
フラッシュのマスター、女将さん、そして、樋口さま、、いつも、本当にありがとうございます!
んじゃ、退散♪
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コメント
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やはりSuzuckさんも当然参加ですね。^^)
私は前日の上越に参加しました。
とにかく小会場ですから完全アコースティック、呼吸すら気を使うような環境で圧巻でした。ヘルゲ・リエンとの2枚のアルバムを持ち合わせていながら、又彼のカルテットのアルバムも購入しながら、私は曲名すら解らずに聴き惚れていました。
こちらに感想書きました→http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/
投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2019年9月30日 (月) 13時38分
風呂井戸さま! もちろん、、行きましたよ。
許されるなら、、もうちょっと近ければ、、上越にも行きたかったですよ。
演奏は、最新作の『Sacrum Profanum』が中心だったです。
でも、曲名なんてどうでもいいですよね。
2人の息のあった演奏に、こちらも息を呑んで聴き入りました!
トラバをありがとうございます!
投稿: Suzuck | 2019年9月30日 (月) 20時42分