リズムを手玉に取った 『Conner's Days / Ari Hoenig』
NYCの第一線で活躍続ける凄腕ドラマー、アリ・ホーニグ。最高のテクニックと音楽性、そして、独自のメロディー奏法で知られるドラマー。
彼は、新しい才能を見つけ出してくるのにも長けているのだけれど、今回はイスラエル出身の話題のピアニスト、ニタイ・ハーシュコヴィッツ、ベーシストはイスラエル出身のオル・バレケットた起用したピアノ・トリオ作品。
オープナーは、ホーニグのタイトル曲「Conner's Days」。抑えられた音数での演奏は、まるでこれから始まる狂宴のリハーサルのよう。
ホーニグの大好きな「All the Things You Are」、変拍子は当然、テンポやリズムを自在にあやつり、3人のインタープレイを存分に聴かせる。流麗なピアノに耳を奪われる。
ホーニグの哀愁あるオリジナル「Anymore」、多種多様に変化する中での3人会話。
エリントンの「Prelude To a Kiss」だって、一筋縄ではいかない。音遊びでもしているような変態具合。。
ホーニングの美しいバラッド「For Tracy」、甘さ控えめながら美麗なピアノタッチとドラミングが素敵。
3人名義の「Figuration」、3人の変幻自在のインタープレイは底知れぬものを感じる。
スタンダード「Bewitched, Bothered and Bewildered 」は、リリカルに、でも、変化球もありで。リズムで遊ぶ「All of You」も、トリッキーな仕掛けを用意。
ホーニグのオリジナル「Guernsey St. Gooseneck 」、ちょっと可愛い、でも、変態。笑
しっとり美しい「In the Wee Small Hours of the Morning 」、流麗美麗なピアノとメロディアスなドラム。
ホーニグのオリジナル「Up」。3人で息をぴったりあわせて疾走。
終演は、再び、「Conner's Days」。まるで、リスナーの鎮静効果でも狙っているように淡々と。
思ったとおり、変態度マックス!
ホーニグがリードをとりながらも、ハーシュコヴィッツの流麗華麗なれど、抑制の聴いた叙情が素敵。
リズムを手玉に取った恐ろしい人たちでした…。
1. Conner’s Days
2. All the Things You Are
3. Anymore
4. Prelude To a Kiss
5. For Tracy
6. Figuration
7. Bewitched, Bothered and Bewildered
8. All of You
9. Guernsey St. Gooseneck
10. In the Wee Small Hours of the Morning
11. Up
12. Conner's Days Reprise
Ari Hoenig (ds)
Nitai Hershkovits (p)
Or Bareket (b)
今日のおまけは、、「For Tracy」。
このアルバム、ジャケットも彼らぽくて、、かっこいいですよね!
んじゃ、退散♪
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