蒸し暑さが消えてなくなる! 『Harp vs. Harp / Edmar Castaneda Gregoire Maret 』
スイス出身のハーモニカ奏者、グレゴア・マレ。
その超絶さと、哀愁溢れるフレーズが好きで一度だけライブに行きました!
それなりに気をつけていたつもりだったのですが、なんと、お気に入りのACTレーベルから新譜を出していました。音楽のセンスがよくて音楽に詳しいYolandaさまが呟いていて気が付いた。どうも、ありがとう。m(_ _)m
今回は、デュオ。お相手は、コロンビア生まれのハープ奏者、エドマール・カスタネーダ。
ハープの概念を覆す演奏をする1978年生まれ。上原ひろみとのデュオで話題になりましたね。
そして、コロンビア出身のヴォーカリスト、アンドレア・ティエラと、米国のバンジョーの革新的な奏者、ベラ・フレックがゲスト参加。
「ハープとハーモニカでジャズ?」
と、思った人は
「お前はもう死んでいる」
と、指さされます。笑
オープナーは、マレのオリジナルで「Blueserinho」。 冒頭から、これは、デュオ? と思うくらい明るく賑やかな音に溢れている。基本、 歌うようにハーモニカがメロディを奏でるのですが、メロディ、 ハーモニー、 ベースラインとなんでもござれのハープとの即興に次ぐ即興の嵐の 中で、メロディも担当したり、、もう、かっこよすぎる。
アンドレア・ティエラの語りが別世界に誘う「Acts」は、 カスタネーダのオリジナル。幻想的で深淵。
フレックスのバンジョーが心をかき乱す「No Fear」もカスタネーダ作、3者の素早い反応が凄い!
デュオで、穏やかに奏でるマレのオリジナル「Hope」、 ゆっくりした曲では2人のもっている郷愁が心に沁みる。
アルゼンチンのオメロ・ マンシのつくったアルゼンチン・ワルツ「Romance de Barrio」。この哀情にいいっぱいのメロディ、 表現力豊かなアンドレア・ティエラの歌は迫力満点。まるで、 ハーモニカがまるでバンドネオンのような悲哀を響かせる。
ショーロのバンドリン奏者、ジャコー・ド・バンドリンの曲「 Santa Morena」、バンジョーも入って、 スパニッシュな雰囲気のエキサイティングなトラック。
チャーリー・ヘイデンの「Our Spanish Love Song」をデュオで。 それぞれのソロが哀愁に満ちていて素晴らしい。まるで、 歌声のように心に響く。ユニゾンも、美しい。
終演は、黒いオルフェより「Manhã de Carnaval」、
ハーモニカはハープともいいますから、「ハープ&ハープ」♪
2人の超絶技巧はもちろんなのですが、 背景に哀愁や郷愁を感じる音風景がとても好き。
この蒸し暑さも忘れちゃいますよ。
1. Blueserinho
2. Acts
3. No Fear
4. Hope
5. Romance de Barrio
6. Santa Morena
7. Our Spanish Love Song
8. Manhã de Carnaval (
Edmar Castaneda (Llanera harp)
Grégoire Maret (chromatic harmonica & chord harmonica)
Guests:
Béla Fleck (banjo) #3,6
Andrea Tierra (vo) #2,5
今日のおまけは、ご本人があげていた「Blueserinho」
明日は、七夕…。
パートナーのいない方々には、素敵な出逢いがありますように!
んじゃ、退散♪
« スタンダードで自分たちを表現する覚悟と気概 『中村 真トリオ 『Ruby』発売記念ツアー @ MONK'S MOOD JAZZ CLUB (7/4)』 | トップページ | 癒されるぅ〜 『So Quiet / Vincent Peirani Serena Fisseau』 »
« スタンダードで自分たちを表現する覚悟と気概 『中村 真トリオ 『Ruby』発売記念ツアー @ MONK'S MOOD JAZZ CLUB (7/4)』 | トップページ | 癒されるぅ〜 『So Quiet / Vincent Peirani Serena Fisseau』 »
コメント