大きく飛翔するサウンド 『Angel’s Share / 松原 慶史』
2016年のギブソンジャズギターコンテストで優勝した、新世代ジャズ・ギタリストのファーストアルバム!
去年の秋にリリースされた。ジャズ批評の推薦盤には、おすすめを書いたのだけど、、
ブログにはあげ損なってましたね。汗
ついに、明日、6月27日に新潟のジャズフラッシュで、トリオでライブがあるのです!
個人的には、祝賀ムードでブログアップですね!
ファーストアルバムにして、全曲オリジナル。メンバーも気鋭の若手が揃ってる。
超クールな「Plan B」、メンバーのお披露目のように様々楽器のハーモニーが素敵。
ブルージーでメロディアスな「All Good Things」、大海に身をゆだねるような大きくうねるギターフレーズが好き。テナーの飛翔感も感動を誘う。 最後のドラミングでますます大きな空間へ羽ばたく。
哀愁と前向きが一緒になったメロディ「Lucky Craft」、悠然と闊歩するテナー下を固めながら雰囲気を創るベース、後半のギターソロ圧巻。
タイトル曲「Angel’ s Share」、綺麗なカッティングから始まり、エレガントなギターの響きが魅惑てなアーバン・ナイトなチューン。
ファンタジックで可愛らしい「Fondant au Chocolat」、甘いナイロン弦のギター、エレガントなピアノも堪能ね。
現代ジャズ!って感じのスタイリッシュな「Guilty Pleasure」。ライブさながらドラムとの4バースってのもあったり、 ギターとテナーの絡みもエキサイティング!
「Division 4」、中盤くらいの一気に階段を高速フレージングで駆け上がる場面からの、疾走感、飛翔感あるギターソロが好き。 呼応するテナーソロも恐ろしや!
淡々とした進行からPMG風のヴォイスがかぶさり、ドラマチックな展開「Charley Horse」。
「Butterfly Effect」、アコギの響きが魅力的、バンドサウンドが洗練されている。
ゆったりと美しいメロディ、おおらかに歌うベース・ソロ、大人の時間「Sun&Moon」。
終演は、とてもポップでキャッチーなメロディ「Southern Cross St.(Happy Valley)」、涙がでそうに心に響くベース・ソロ、そして、ご本人の浮遊感のある美しくメロウなフレージング。ハッピーな気分でおしまい。
「流麗且つスピーディーなフレージングと 洗練され尽くしたヴォイッシングテクニックを堪能出来る、ジャズギターファン待望の一枚!」まさに、帯にあるこの文章に尽きま〜す。
付け加えるならば、様々な光景が浮かび上がるようなオリジナル曲が素晴らしい。
そして、美しくエレガントな音色。
また、各曲で曲想に最適なメンバーをフィーチャーする音楽センスが秀悦。
ギターは、繊細な楽器だけに、パワーあるサックスとの一歩も引かぬ絡みとテクニックに唸る人も多いはず。
大きく飛翔するサウンドが、これからの季節にもぴったり。この機会に、ぜひ!
1. Plan B
2. All Good Things
3. Lucky Craft
4. Angel’s Share
5. Fondant au Chocolat
6. Guilty Pleasure
7. Division 4
8. Charley Horse
9. Butterfly Effect
10. Sun&Moon
11. Southern Cross St.(Happy Valley)
松原 慶史 (g)
寺井 雄一 (ts, ss)
佐藤 浩一 (p)
古木 佳祐 (b)
大村 亘 (ds)
ええとね、噂の「Close To You」を生で聴きたいっ!
このアルバム、テナーとピアノの担うところも大きい。
明日のライブは、ギター・トリオ。どうなるかな、、そこも楽しみ!
んじゃ、退散♪
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