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音楽で拡がる輪

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2019年6月 9日 (日)

豪音の嵐 『Trion / Johnathan Blake』

Trion
 
トム・ハレルのレギュラー・ドラマーで、NYCのジャズ・シーンで活躍するジョナサン・ブレイクの3枚めのリーダー作がでました!
ゲストが豪華な1作目『The Eleventh Hour』、クリポタとマーク・ターナーの2本にテナーが嬉しい2作目『Gone But Not Forgotten』と、硬派で聴きごたえたっぷりの作品だったので、今回も楽しみにしてましたよ!
 
前作でも演奏していたマルチ・サックス奏者の最高峰クリス・ポッター(今回は、テナー1本勝負)とパット・メセニーに抜擢され注目株の硬派なベーシスト、リンダ・オーという強靭なトリオ。しかも、NYCのライブ・ハウス「Jazz Gallery」でのライブ録音盤の2枚組っす。
 
 
ディスク1のオープナー「Calodendrum」は、ジョナサン・ブレイクのドラム・ソロ。
クリポタのサックス・ソロで始まったスティングの「Synchronicity 1 」。あのスピード感をテナー・サックスで体現。もちろん、ジョナサンのパワフルでスピーディーなドラミングがあってこそのこのクオリティなんですが、8分近くリンダのソロまで休むことなく強靭に高速フレーズを吹き続けるクリポタすっごい!!骨太のソロを聴かせるリンダ、縦横無尽のジョナサン、3人のがっつり具合がたまらない。戻ってきてからのクリポタも全く力衰えず最後まで吹きまくり。
「いきなり、山場かよ」と、思ったら、、
リンダの力強いベース・ソロがイントロになった「Trope」も、恐ろしい。ちょっと、東洋調の雰囲気の中、サックスとベースのシリアスな掛け合いが容赦ない。ちょっと、怖い。
チャールズ・ファンブローの「One For Honor」、息継ぎもわからんサックス・ソロをガシガシ煽るジョナサン!それに応えるクリポタの長尺のソロはキ◯ガイだわ。手数の多いドラム・ソロも燃えるぞ。ヤンや!
不穏なベース音から始まる「High School Daze」、タイトルとは裏腹に?ハードボイルドな演奏を続ける3人……。1枚目の終演「No Bebop Daddy 」もひたすら吹き続け、3人でインスパイアされあった演奏に終始。
 
ディスク2のオープナー「Bedrum」もジョナサンのドラム・ソロ。こっちの方がカラフルで好きかも。
「Good Hope」くっきりはっきりしたクリポタのサックスは本当に気持ちいい!互いに互いを煽ってどんどんヒートアップですよ。すごい、集中力!
一見のどかなメロディ「Eagle」、ブンブンと低音を震わせるベースに気持ちよくのって、どんどん飛翔。密度の高い空間が続くのは同じなのですが、ちょっとだけゆったり気分。
チャーリー・パーカーの「Relaxing At The Camarillo 」、高速で音の階段をジェット・コースターのように登ったり下ったり、、もう、目が回りそうっす。
ジョナサン・ブレイクの息子さん?の曲らしい「Blue Heart」、3人の渾身の演奏が続きます。終演は、ベース・ソロから始まる「West Berkley St. 」、高音部でうねうね吹きまくるのもええですわ。。拍手!!
 
気がつけば、2枚で約2時間、、3人ともその間ものすごい音のシャワーをあびせまくり。
 
パワフルでスピーディーなドラミングで臨機応変に対応するジョナサン、力強く低音を震わせるリンダ、長尺な熱いフレージングを咆哮するクリポタ。3者ががっつり4つに組み、インスパイアしあった濃厚な縦横無尽な演奏がつづきます。
聴くのだって、、体力いりまっせ♪
 
 
ディスク 1
1.Calodendrum 
2.Synchronicity 1 
3.Trope (Linda Intro) 
4.Trope 
5.One For Honor 
6.High School Daze 
7.No Bebop Daddy 
 
ディスク 2
1.Bedrum 
2.Good Hope 
3.Eagle 
4.Relaxing At The Camarillo 
5.Blue Heart 
6.West Berkley St. 
 
 
Johnathan Blake (ds)
Chris Potter (ts)
Linda May Han Oh (b)
 
 
今日のおまけはご本人があげていた「Synchronicity 1 」。
 
 
リリース元の「Giant Step Arts」は、ジャズ写真家ジミー・カッツが運営する米国の新興レーベル。アーティスト保護の方針を公表しており、これからも目が離せないですよね!
 
んじゃ、退散♪

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