叙情たっぷり 『Duonomics / Michele Di Toro Yuri Goloubev 』
ロマンチックな演奏で人気のイタリアの若手ピアニスト、ミケーレ・ディ・トロ。
名盤請負人の誉れ高いベーシストのユーリ・ゴロウベフとのデュオ作品。
3月のおしまいくらいにリリースされているのですが、4月5月があっという間に過ぎちゃったので、今頃にブログアップです。汗
1曲ずつオリジナル、あとはスタンダード。曲名をみただけでも、震えが来ちゃいそうな予感ですね。
オープナーは、「Gentle Rain」。美しいピアノの調べからはじまる。しっとり、体を包んでくれるような優しさ。ベースのソロも素晴らしい。エヴァンスの「B Minor Waltz」、切なさと優しさが寄り添った叙情的な世界。軽快に「If I Should Lose You」。
手垢に汚れた「You Don’t Know What Love Is」も、2人にかかればきらりと光る演奏に。
ピアニストのオリジナル「Nocturnal」は、ソロ・ピアノで。静かで淡々と進み、そのまま「What Are You Doing The Rest Of Your Life」へ。繋がりもスムースでスランダードへのリスペクトも感じる。そして、ベースのアルコがエモーショナルでピッチが正確、さすがクラシック畑の人。2人の会話は深い。白眉!
ベーシストのオリジナルで「ShwinGer」。とても、可愛いメロディ。超絶高速ベース・ソロも軽々と。
裏に表に息のあった演奏が続く「For All We Know」、「Darn That Dream」。本当に楽しそうに、演奏する2人。
終演は、濃密にやり取りをしながらも、明るく軽やかな「Like A Lover」。
やっぱり、ユーリ・ゴロウベフ巧いなぁ。呆れるくらい巧いっす。
互いのインプロゼーションに刺激されながらどんどん会話が進んでいく感じ。
ミケーレのピアノがリリカルでロマンチックでなかったら、壮絶な雰囲気になっちゃったかもね。
深い信頼関係で、全編、叙情豊かな世界となっています!
1. Gentle Rain
2. B Minor Waltz
3. If I Should Lose You
4. You Don’t Know What Love Is
5. Nocturnal
6. What Are You Doing The Rest Of Your Life
7. ShwinGer
8. For All We Know
9. Darn That Dream
10. Like A Lover
Michele Di Toro (p)
Yuri Goloubef (b)
今日のおまけは、ベーシストがあげていた「B Minor Waltz」
んじゃ、退散♪
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コメント
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Suzuckさん こんにちは
さっそくですが、この作品かなり良いですね。
私の中で今年前半のベストかなって感じで、このところもずっと聴いています。
ところで先日ご返信いただいたコープランドについてですが、
"ピアノの仙人"との感じで、浮遊感ある不思議なピアノが好きなのですが、ちょっと重すぎるなと思う作品も中にあるなって思っています。
投稿: baikinnmann | 2019年5月30日 (木) 18時50分
baikinnmannさま、、落ち着きますよね。
心に染み入る感じです。
前半戦のベストですか!
私は、どうかなぁ。もう少し暗いか、逆に爆発力のあるのがくるかもしれませんね。
コープランドは、baikinnmannさまが仰るとおりのピアノだとおもいます。
独り膝を抱えて(笑)聴くのがいいかな。
コメントをありがとうございました!
投稿: Suzuck | 2019年6月 1日 (土) 09時11分