その温かさに心安らぐ 『二重奏Ⅱ / 金澤 英明 栗林 すみれ』
運命の出会いから2年たって、2人はますます仲良し。
と、いうことで、二重奏の2枚目がリリースされました。
前回と同じく、北海道のパームホール蘭越で、大自然に抱かれての録音。
オープナーは、カルロス・ジョビンの「Eu Sei Que Vou Te Amar 」、優雅に響くピアノとそれをしっかり支える温かで力強いベースの音。ほっと、一息、あなたたちを愛してしまう。笑
ゆったりゆったりはじまる、すみれオリジナル「Sketch No.1 」。全国をツアーで旅する彼女の心の中の情景でしょうか。どこか懐かしい気分になるのは、ベースの温かな音のせい?
ガーシュインの「I Loves You, Porgy」、優しい演奏なのに、胸に切なくこみ上げる感情は何んでしょ。何気にはさまれるベースの高速フレーズとか、歌心に満ち満ちたソロとか、心に残ります。金澤オリジナル「Dozing off into Dreams」、眠りにつく夢とありますが、、セピア色のなかなかドラマチックな夢ですわ。
ちょっと、2人でお遊び?「NIJUSO's Song 」。
なんと、「コントラバスの夢をみた」で、始まる金澤さまの文章の朗読がが入ってます。
ウィットの効いた休憩時間。
金澤さまの愛犬いちろうくんの曲「First Step」、可愛がられて優しく育ちました、って、感じです。童謡「この道」を丁寧に丁寧に。多くの人の原風景に重なる演奏だと思う。
めっちゃ強欲な内容なのに、このリリカルなメロディはなんだ!、そして、とてもリリカルな演奏。
すみれオリジナルが3曲つづきます。まずは「Re: Choice」、ビターな感覚で緊張感ある演奏。ゆっくりした中に、感じる張り詰めた感情。人生の時の流れと夕陽を重ねた曲「For a While」。私は、最近、こういう感情にとらわれることが多くなってきました。限られた時間を一緒に過ごした人たちへの感謝の気持ち。ずっと、忘れずにいたい。
終演は、「蘭越のうた」、鬼籍にはいってしまった人のことも含めて、このホールで演奏し、録音できる感謝の気持ちが含まれているせいか、私にはとてもスピリチュアルな面持ち。
共感、共鳴できる大切な人たちの中でのライブを録音したもの。
その温かさに心が安らぎます。
1.Eu Sei Que Vou Te Amar
2.Sketch No.1
3.I Loves You, Porgy
4.Dozing off into Dreams
5.NIJUSO's Song
6.First Step
7.この道
8.My Ship
9.Re: Choice
10.For a While
11.蘭越のうた
金澤 英明 (b)
栗林 すみれ (p)
今日のおまけは、前回のアルバムのツアーでの「Waltz for Ruth」
長い連休もおしまいですね。
明日から、しばらく忙しいかな。。
んじゃ、退散♪
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