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音楽で拡がる輪

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2019年5月

2019年5月25日 (土)

エモーショナルで濃厚な世界 『Mike del Ferro trio Live @ JazzFLASH (5/23)』

Mike del Ferro trio Live @ JazzFLASH (5/23)
 
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Mike del Ferro (p)  森 泰人 (b)  本間克範 (ds)
スカンジナビアン・コネクション第45回記念ツアーは、オランダのピアニスト、マイク・デル・フェローさまでした!
彼は、ジャズはもちろん、クラシック、ブラジル音楽、イタリアンソングなどを幅広いジャンルをカバーする奏者。
欧州ジャズの持つ叙情的な部分と、メインストリームの熱くグルーヴするエネルギッシュな部分を弾き分ける。
バラッドのような叙情的な曲では、端正なタッチで音数も控えめでひたすら美しく、繊細。
テンポの速い曲では、アグレッシブでこれでもかとパーカッシィブに駆け抜ける。
そして、どちらも、変幻自在で、とてもエモーショナルな世界で観客を唸らせる。
この日のセットリストも、緩急、甘辛、そのレンジの広さに驚かされた。
あとで、彼自身が話されていたのですが、「一つの分野だけに縛られてしまうのは嫌」なんだそうです。
 
 
前置きが長くなってしまいましたが、オープナーは、「Caravan」。
でも、曲が始まる前にベーシストがハプニングで所定場所につけなかった。するとスグに鼻歌風に曲を弾いて時間をつなぎ、、演奏準備ができると、そのメロディから「Caravan」のテーマがわきあがり、超軽快でエネルギッシュな演奏に。ハプニングをなんとも思わない百戦錬磨の強者。
これでもかと繰り返すミニマルなフレージングや両手が見えなくなるくらいのスピード、そして、低音が唸るベース・ソロ、バース交換のドラムのソロのときにもちゃんと「Caravan」のコンピング。1曲めから ドラムにも仕掛けてくる。地元のドラマーなので、彼の健闘ぶりに思わず笑みがこぼれる。独特のアレンジだけど、はっきりとテーマを練りこんでくるので、思わず掛け声もかかる。エキサイティングだね!
ジョビンのマイナーな曲を2曲つづけて演奏したのだけど、一転、しっとりと感情を押し殺すように弾き始めた、2曲目が大好きな「Chovendo Na Roseira(薔薇に降る雨)」だったのだが、<その繋がりもスームス。1音1音が空から降ってくる雨音のようにキラキラと美しい。ブラシで微かに色と香りをつけるドラム、優しく丁寧に音を合わせてくるベース。
1曲めとまったく異なったアプローチに息を潜めて聴き入る。ボーイングが重なってから叙情豊かに終わる。
はじまったのは、強いグルーブを持った「You and Me」、グイグイ惹きつける。力強く歌い上げるベースとは、トゥーツ・シールマンスのイタリアツアーからの20年近い間がら、阿吽。気がつくと ふわっと 寄り添ってる!
今日が初めてのお手合わせのドラムにもガンガンしかけて容赦ない、でも、2人ともとても楽しそう。ベースも急速テンポアップして3人で凄いことに。いやぁ、、もう、やんやですわ。
 
こんな感じで、1曲ごとに演奏の雰囲気はずいぶん変わります。
あ、確か1セット目のおしまいは祖国のオランダのプログレ・バンド、フォーカスの曲を盛大に打ち上げたんだったじゃなかったかな…。
 
休憩を挟んで、2セットも同じように緩急つけたセット・リストで濃厚な時間がどんどん過ぎていく。
最後は、アンコールに応えてスタンダードのバラッド。
ピアノ・ソロで始まって、トリオのしっとりした演奏で終演。
 
とても素晴らしい時間でした。
かなりハードボイルドな演奏もあり、かなり盛り上がりましたが、、
心に残ったのは叙情的なナンバー。丁寧に美音を紡いでいく姿が忘れられません。
 
演奏者の皆さま、フラッシュのお二人、サポートしてくれた土屋さま、、
どうも、ありがとうございました。m(_ _)m
 
んじゃ、退散♪

2019年5月22日 (水)

ドラム・ソロ、面白すぎ! 『大村 亘 @ 高崎Sangam (5/21 1st)』

大村 亘 @ 高崎Sangam (5/21 1st)
 
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大村 亘 (ds, perc...)
 
インドが大好きなドラマー&タブラ奏者、大村 亘さまのソロ・ライブ。
当初は、おしまいまで聴けるとおもったのですが、いろいろあってファーストだけとなってしまいました。
高崎駅の東口からタクシーで10分くらい、緑地帯沿にサンンガムはありました。
って、入り口の写真とか撮り忘れた…。
店内は、インド、タイ、、系の無国籍な雰囲気。どうやら、オーナーさまもドラマーのご様子。
2セット目では、デュオもある予定だったのに、大変、残念。
ドラム・ソロも滅多に聴けないけど、ドラム・デュオも滅多にきけないもん。
 
ドラムに目の前のテーブルに座っていたら、横浜からいらした女性と相席になった。
一緒に、グリーンカレーのハーフを食べる。ココナッツの風味が程よく、とても美味しかった。
彼女は、大村さまのことをとても褒めていた。って、横浜からくるんだもの、当たり前か。
作曲する曲がとても良いと言ってました。そして、同じ人が創った思えないくらいバラエティに富んでいる、と、絶賛!
と、ちょっと、前置きがあって始まりました。
 
導入では、とても、音数少なく、ドラやらリンやら心の故郷で鳴っていそうな民族楽器?も使って、異国情緒たっぷりの彼の心象風景から、一気に異空間に誘う。かつて訪ずれた街、自然、、様々な人の顔も浮き沈みする。
電子音も入って、そのまま、過去と未来が交差する不思議な空間に。
マクロとミクロ、宇宙と内なる宇宙を行ったり来たり。
観客が一挙一動に集中している。
集中しながらも体が揺れて浮かんでいきそうな私。
 
次第に、ドラムセットから叩き出される音数が多くなってくる。
ブラシ、スティック、マレット、菜箸!、「掌」は、もちろん、、
ハイハット、シンバル、バスドラ、タムタム、、両手両足のテクニックを行使しする。
でも、一番のフル回転は頭脳なのかも。
そして、叩き出される音で、様々な音風景が現れてくる。
音の大小はもちろん、スピード、音程も考慮し、空間の骨組みを組み立て、そして、色彩、感触を盛り込んでくる。
わずかな変化が、大きな変化、その流れは40分弱、途切れず、心のアンテナを強く強く刺激された。
まさに、時を忘れて聴き入った。
 
先日、ヤコブ・ブロのライブの時に、ジョーイ・バロンの演奏を目の前で聴き(見て)、、
 
ドラムって、まだまだ、私の知らない無限の可能性を秘めてる!」
 
と、思ったのですが、この日も同じことを強く思った。
リズムの要はもちろんなのだけど、彼らは音空間の創造者ですね。
 
本日も圧倒されました。素晴らしかった!
 
そうそう、帰りのタクシーの運転手さんに、
「そんな近くでドラムを聴いて、煩くないの?」
って、言われたんですね。
「巧いドラムは、一つ一つの音が綺麗だから全然煩くなんてないですよ。」
って、お答えしておきました。納得した様子ではなかったんだけどね。笑
 
んじゃ、退散♪

2019年5月20日 (月)

叙情たっぷり 『Duonomics / Michele Di Toro  Yuri Goloubev 』

Duonomics
 
ロマンチックな演奏で人気のイタリアの若手ピアニスト、ミケーレ・ディ・トロ。
名盤請負人の誉れ高いベーシストのユーリ・ゴロウベフとのデュオ作品。
3月のおしまいくらいにリリースされているのですが、4月5月があっという間に過ぎちゃったので、今頃にブログアップです。汗
1曲ずつオリジナル、あとはスタンダード。曲名をみただけでも、震えが来ちゃいそうな予感ですね。
 
オープナーは、「Gentle Rain」。美しいピアノの調べからはじまる。しっとり、体を包んでくれるような優しさ。ベースのソロも素晴らしい。エヴァンスの「B Minor Waltz」、切なさと優しさが寄り添った叙情的な世界。軽快に「If I Should Lose You」。
手垢に汚れた「You Don’t Know What Love Is」も、2人にかかればきらりと光る演奏に。
ピアニストのオリジナル「Nocturnal」は、ソロ・ピアノで。静かで淡々と進み、そのまま「What Are You Doing The Rest Of Your Life」へ。繋がりもスムースでスランダードへのリスペクトも感じる。そして、ベースのアルコがエモーショナルでピッチが正確、さすがクラシック畑の人。2人の会話は深い。白眉!
ベーシストのオリジナルで「ShwinGer」。とても、可愛いメロディ。超絶高速ベース・ソロも軽々と。
裏に表に息のあった演奏が続く「For All We Know」、「Darn That Dream」。本当に楽しそうに、演奏する2人。
終演は、濃密にやり取りをしながらも、明るく軽やかな「Like A Lover」。
 
 
やっぱり、ユーリ・ゴロウベフ巧いなぁ。呆れるくらい巧いっす。
 
互いのインプロゼーションに刺激されながらどんどん会話が進んでいく感じ。
ミケーレのピアノがリリカルでロマンチックでなかったら、壮絶な雰囲気になっちゃったかもね。
深い信頼関係で、全編、叙情豊かな世界となっています!
 
 
1. Gentle Rain
2. B Minor Waltz
3. If I Should Lose You
4. You Don’t Know What Love Is
5. Nocturnal
6. What Are You Doing The Rest Of Your Life
7. ShwinGer
8. For All We Know
9. Darn That Dream
10. Like A Lover
 
Michele Di Toro (p) 
Yuri Goloubef (b)
 
今日のおまけは、ベーシストがあげていた「B Minor Waltz」
 
 
んじゃ、退散♪

 

2019年5月19日 (日)

祝! 第1回 『秋葉JAZZ 音楽洞 (5月19日)』@秋葉区文化会館

5月19日の今日です!

新潟市の秋葉区の文化会館主催のジャズ・フェスティバルが15;00から開催されます!

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新潟県内のミュージシャンの他に、大トリに『大野えり4」が出演!

秋葉JAZZ 音楽洞
日 時 : 5月19日(日)
15:00開演 20:30終演予定
会 場 : 新潟市秋葉区文化会館
新潟市秋葉区新栄町4番23号
Tel: 0250-25-3301
チケット : 一般3,000円 学生2,500円(自由席)
※ どちらも当日300円増
≪出演≫
15:00-16:00 敬和学園大学JAZZ QUEST
16:15-17:15   Niigata Yossy Big Band
17:15-18:00   〜 休憩 〜
18:00-19:00 本間克範Quintet
19:15-19:15   大野えり4

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写真をみているだけでもワクワクしますね!

盛り上がること間違いなしですよね。

当日券も若干あるようですし、お出かけしてみてはいかがですか?

 

んじゃ、退散♪

 

2019年5月18日 (土)

心地よい浮遊感に包まれる 『Jakob Bro Trio @ 丸の内コットンクラブ(5/17 1st)』

Jakob Bro Trio @ 丸の内コットンクラブ(5/17 1st)
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Jakob Bro (g) Thomas Morgan (b) Joey Baron (ds)
全員ものすごく好きなトリオなんて、滅多にないですよね。
魅力的なライブがたくさんある中、いそいそとお出かけしてきました。
開場5分前についたので、ちょっと並んで最前列の真ん中を確保!
今回、3人の半径は小さいのでなるべく正面がいいと思います。
始った!
期待通りの浮遊感満載のサウンド。
ふわふわと可憐でか細いヤコブのギター。足元の機器を使ってエレクトニカの魔法がかかり、アンビエントなサウンド。
3人、即興ソロ状態なんだけど、気がつくと一体化してて 魔法をかけられたように美し世界だった。
ヤコブ・ブロは そのまま宇宙に行ってしまいそうな 浮遊感。アンビエントでミニマルな独特のギターサウンド。
やっぱり、音の選び方が綺麗! 宇宙につながる美しさ!
足元の機器の操作は 靴を脱いで 足の指でしてました。ときどき、手でも操作。
アンコールの時に 一度だけ 操作ミス?して やり直していましたね。可愛い〜〜♪
五本指ソックスをプレゼントしたいっす。
トーマス・モーガンのベースは、呼応しているようで ソロとしても成り立っている。
ウッドベースで あんな小さな繊細な音のフレーズも可能なんだと びっくりした。ダイナミクスを制して ライブで即興でできるって 凄いですよね? って プロなら当然??
でも あそこまで繊細なのは 聴いたことなかったわ。ますます、彼のベースが好きになった。
ジョイ・バロンの抽象性、繊細さも格別。
スティック、ブラシ、マレット、手のひら、目の前で七変幻をみせてくれた。
一旦スィッチが入ると ものすごい勢いでビートを叩き出すし、彼も振り幅大きく 消え入りそうな ハイハットを踏み続けながらのドラムロールとか もう しびれっぱなし。
こんな3人が、創り出す世界は 、ジャズって 括りだと 窮屈かもしれないですね。
大きな音ではないのだけど、すう〜っと心に染み入る綺麗な音たち。
欧州の様々な国を経由したようなフォークロア的メロディ。
静謐で、信じれれないくらい心の揺らぐ世界だった、、幸せで心地よい浮遊感。
また、いらして欲しいです。また、行きますね。
んじゃ 退散♪

2019年5月15日 (水)

いぶし銀! 『Joshua Breakstone Trio Live @ 楽屋 (新潟 村上) 5/14』

Joshua Breakstone Trio Live @ 楽屋 (新潟 村上)

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Joshua Breakstone (g) 文河 潤 (b) 本間 克範 (ds)

びっくり仰天、20年以上前に教えてもっらた米国のギタリスト、ジョシュア・ブレイクストーンが、新潟県の村上市の楽屋でライブ!
しかも ライブで聞いた話では、現在 京都に住んでいるらしい……。
グラント・グリーン、セロニアス・モンク、バッド・パウェルなど、偉大なミュージシャンに捧げたアルバムを作っていて、何枚かもっている。

最近は、買っていなかったのでですが、近作は『Children Of Art』、アート・ブレイキー・ジャズメッセンジャーズのトリビュート作。
聴いたら、これぞ王道ジャズ・ギターの心意気は健在、電車に揺られて聴きに行っってきました。

普通列車で1時間ちょっと、、でも、楽屋は駅前2分(1分でも嘘ではない)の好位置。
開場の19時まで駅の待合室で時間を潰して、、楽屋にGO!
いっぱいのお客さまで、開演を迎えました!

オープナーから、パット・マルティーノの曲で飛ばします。ベースとドラムにもソロを回して、ご機嫌っす。パキパキと弾き、自分自身もメンバーも煽っていき、「これぞ、ジャズ・ギター」という、王道のフレーズがいっぱい。曲が終わると歓声が湧きました!

ストレートにジャズ・ギターの楽しさを体感できる、グルーブ感満載のギター!
これぞジャズ・ギターの燻し銀のフレージングもいっぱい。アクションやキメもカッコいい。

でも、バラッドやメロディアスな曲になると、ぐっと音数がすくなくなり、心の中から湧き出くる音を拾い上げて行く感じ。
温かで美しいトーンで、流れを大事に音を紡いでいく。

沢山のレジェンドと共演してきただけあって、彼らのエピソードを片言の日本語で(なかなかお上手)MCに交えながら、進めていく。
「デクスター・ゴードンは曲紹介するときには、いつもこうやって始めるんだ」って、ドラムに向かって指差しポーズで、「Soy Califa〜!』って叫んで演奏をはじめたり、なかなか楽しい。

あっと言うまに、ファーストセットがおしまい。

休憩中に、昔のアルバムと新譜にサインをもらいました。
『WALK DON'T RUN』って、ケニー・バロンの入ったアルバムを指差して、「私これ好き!」って。笑

2セット目は、新譜にも入っているリー・モーガンの曲から。始まると、一気に景色が変わる!
ベースに「これ知ってる?」って、はじめた「I Hear a Rhapsody」。失礼な。笑
サポートするのは、新潟のファーストコールのお二人。
初対面とはいえ、タイトなリズム、プロフェッショナルな演奏で、盛り上げますよ。
トリオのコンビネーションはホットでスリリング、エキサイティングなモダン・バップ!

そして アンコール後のオリジナルはソロで 美しいメロディとトーンを響かせてくれました!

めっちゃ 楽しかった〜〜♪
演奏者の皆さん、楽屋の青山マスター夫妻、どうも、ありがとうございました。

 

んじゃ、退散♪

2019年5月12日 (日)

軽快な台湾発のフュージョン 『110 West / Jay Hung(洪信傑)』

110west
 
 
いつも頼りにしているブログ仲間の910さまから、「台湾発のフュージョンのアルバムを聴いてみませんか?」と、お話をいただき聴いてみました。フュージョンの似合う季節ですよね!
リーダーは、ピアニストのJay Hung。1曲目以外は彼のオリジナで、全ての曲のアレンジをしています。ゲストで1曲づつ、ランディー・ブレッカー、アレン・ハインズの名前があるのが嬉しいですね。
 
オープナーの「Nostalgic Memory」は、台湾を代表する歌手の曲。最初の歌声がご本人かどうかは、わからないが、その後はいきなりスリリングで疾走感ある展開。そこに、天を切り裂くようなランディー・ブレッカーのトランペットがかっこいい。
ヴォイスも入って軽快な「Banana」。タイトル曲「110 West」、都会を闊歩する若者のイメージでギター・ソロもイケてる。メロウでキャッチーな「Welcome to My Love」は、パワフルでソウルフルな女性のヴォーカルが入ってイケイケ。
アレン・ハインズのギターが泣く「Ocean Road」も、メロディアスで素敵。メランコリックに疾走する「In the Rain」。
終演は、ハードボイルドな雰囲気「Drop of a Beat」!
 
ピアノを中心に、しっかりしたテクニックを持ったメンバーが活躍。
疾走感満載で、軽快な気分に。
 
 
1.Nostalgic Memory 
2.Banana
3.110 West
4.Welcome to My Love
5.Ocean Road
6.In the Rain
7.Drop of a Beat
 
 
Jay Hung(洪信傑)(p)
 
(以下、曲によってメンバーが入れ替わり、人数が多いので910さまのブログ記事からコピペ) m(_ _)m
Randy Brecker(Tp on 1), Sakura Yamamoto(Ds on 1), Mike McLaughlin(G on 1, 3-4, 6-7), Christopher(G on 2), Michael Ning(B on 2), Andy Peterson(B on 3-5, 7), John Thomas(Ds on 3, 5, 7), Leonardo Antonio Susi(Per on 3-6), Chris Trzcinski(Ds on 4), Brenda Vaughn(Back Vo), Zorina London(Back Vo), Allen Hinds(G on 5), Brian Chiu(B on 6), Martin Bgim(Ds on 6), Martinelli De Castro(G on 6) 
 
今日のおまけは、ご本人がHPにあげていたタイトル曲「110 West」。
 
 
台湾って、ブームでしょ?
行ったことありますか??
このリーダーは普段は、たくさんの音楽に関係しているようです。
もしかすると、お土産で買ったCDに彼の名前があるかもしれませんね。
 
んじゃ、退散♪

2019年5月11日 (土)

幻想的な美しさ 『Gary / Marc Copland』

 
Gary
 
その翳りに美学を感じるピアニスト、マーク・コープランド。
リーダー作、コリーダー作、ゲストなどなど、結構、このブログにはでてきます。
今回は、澤野商会さんからのリリースなのだけれど、プロデューサーは澤野氏ではなくて、深い親交を持つフィリップ・ギルメッティ氏とのこと。
タイトルから想像できるように、朋友中の朋友ゲイリー・ピーコック集なのです。
タイトル曲「Gary」は、元の奥さまのアーネット・ピーコック作なのですが、他の7曲はゲイリー・ピーコックの曲。
 
オープナーから沈み込むような仄暗さをもった「Voice From The Past」。1音1音が力強くはっきりとした意思をもってる感じ。荘厳な面持ちさえ感じる「Gary」。
波紋のように重なるハーモニーが素敵な「Gaia 」、神秘的な響きに心を奪われる。サティのように時を刻む「Empty Carousel 」。暗さと力強さをで一気に聴かせる「Moor 」。柔らかな中に威厳を感じる「Random Mist」。淡々と弾きあげる「Requiem 」。
終演は、孤独をひしひしと感じる「Vignette」。
 
ゲイリー・ピーコックの曲は哲学的なものが多いのですね。
そこにマーク・コープランドの人生が投影され、とても聴きごたえのある内容。
コープランドのピアノは、重さ、暗さの中に沈む幻想的な美しさ。
 
 
1. Voice From The Past 
2. Gary 
3. Gaia 
4. Empty Carousel 
5. Moor 
6. Random Mist 
7. Requiem 
8. Vignette
 
Marc Copland (p)
 
今日のおまけはご本人があげていた「Gary」
 
 
連休終わりの今週は、週末が待たれましたよね。
本当に、あっという間でした。
 
そして、庭の雑草が。。たくましすぎて、、腰が痛い。
んじゃ、退散♪
 

2019年5月 6日 (月)

その温かさに心安らぐ 『二重奏Ⅱ / 金澤 英明 栗林 すみれ』

Photo

 
 
運命の出会いから2年たって、2人はますます仲良し。
と、いうことで、二重奏の2枚目がリリースされました。
前回と同じく、北海道のパームホール蘭越で、大自然に抱かれての録音。
 
オープナーは、カルロス・ジョビンの「Eu Sei Que Vou Te Amar 」、優雅に響くピアノとそれをしっかり支える温かで力強いベースの音。ほっと、一息、あなたたちを愛してしまう。笑
ゆったりゆったりはじまる、すみれオリジナル「Sketch No.1 」。全国をツアーで旅する彼女の心の中の情景でしょうか。どこか懐かしい気分になるのは、ベースの温かな音のせい?
ガーシュインの「I Loves You, Porgy」、優しい演奏なのに、胸に切なくこみ上げる感情は何んでしょ。何気にはさまれるベースの高速フレーズとか、歌心に満ち満ちたソロとか、心に残ります。金澤オリジナル「Dozing off into Dreams」、眠りにつく夢とありますが、、セピア色のなかなかドラマチックな夢ですわ。
ちょっと、2人でお遊び?「NIJUSO's Song 」。
なんと、「コントラバスの夢をみた」で、始まる金澤さまの文章の朗読がが入ってます。
ウィットの効いた休憩時間。
 
金澤さまの愛犬いちろうくんの曲「First Step」、可愛がられて優しく育ちました、って、感じです。童謡「この道」を丁寧に丁寧に。多くの人の原風景に重なる演奏だと思う。
めっちゃ強欲な内容なのに、このリリカルなメロディはなんだ!、そして、とてもリリカルな演奏。
すみれオリジナルが3曲つづきます。まずは「Re: Choice」、ビターな感覚で緊張感ある演奏。ゆっくりした中に、感じる張り詰めた感情。人生の時の流れと夕陽を重ねた曲「For a While」。私は、最近、こういう感情にとらわれることが多くなってきました。限られた時間を一緒に過ごした人たちへの感謝の気持ち。ずっと、忘れずにいたい。
終演は、「蘭越のうた」、鬼籍にはいってしまった人のことも含めて、このホールで演奏し、録音できる感謝の気持ちが含まれているせいか、私にはとてもスピリチュアルな面持ち。
 
共感、共鳴できる大切な人たちの中でのライブを録音したもの。
その温かさに心が安らぎます。
 
1.Eu Sei Que Vou Te Amar 
2.Sketch No.1 
3.I Loves You, Porgy
4.Dozing off into Dreams 
5.NIJUSO's Song 
6.First Step 
7.この道 
8.My Ship 
9.Re: Choice 
10.For a While 
11.蘭越のうた
金澤 英明 (b)
栗林 すみれ (p)
 
今日のおまけは、前回のアルバムのツアーでの「Waltz for Ruth
 
 
長い連休もおしまいですね。
明日から、しばらく忙しいかな。。
 
んじゃ、退散♪

2019年5月 3日 (金)

ブラッド・メルドーが、新譜をだす!

ブラッド・メルドーが、新譜をだす!
現代ピアニストの最高峰の1人、ブラッド・メルドーが多彩なミュージシャンを迎えた新譜をだす。
メルドーは、5月、6月に来日して、レギュラー・トリオとソロで演奏をする。
それだけでも、いまからワクワクなのに。。
なんと、新譜は非常に彼らしいアルバムになりそうですよ。
『Finding Gabriel / Brad Mehldau』
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メルドーのオリジナル10曲で構成されているそうです。
名手ベッカ・スティーヴンスやカート・エリングらがヴォイス・パフォーマーとして起用されており、、
メルドー自身も6曲で声で参加してるとか。
ピアノ、オルガン、エレピ、アナログシンセ、ドラム、パーカッションと、相変わらず多才な活躍。
また、突き抜けてしまいそうな音世界のよう。
今日のおまけは、その新譜から「The Garden」。
 
すげぇ、、かっこいい!!
いやぁ。。楽しみですよね。
んじゃ、退散♪

 

2019年5月 1日 (水)

トリオの今が詰まった2枚組み 『10 / Helge Lien Trio 』

10

 
ノルウェーの人気の高い個性派ピアニスト、ヘルゲ・リエン。
新レギュラー・トリオには、国際的にも評価の高い同国のベーシスト、マッツ・アイレットセンが加入。ドラマーは『Badgers and other beings』より一緒の北欧の名手、ペール・オッドヴァール・ヨハンセン。
長年、一緒に演奏してきたフローデ・バーグの抜けた後、気分一新、気持ちをリフレッシュしてスタートする為に、録音のスタジオをずっと使用してきたレインボー・スタジオではなく、スウェーデンのイェーテボリの郊外にあるNilento Studioを選んだようです。
ディスク1のオープナーは、3人名義の「Be Patient」。厳選した、、とても少ない音からできたた美しい世界。静謐で端麗なリエンのピアノが奏でる朴訥としたメロディ。そして、アイレットセンのベースの歌心。冒頭から絶妙な演奏で、相性の懸念を払拭!
ダークにフリーの世界を探求「Loose Gore」。硬質で端麗な味わい「Krystall 」、流麗なピアニズムも堪能。低音が効いたインプロゼーションの応酬「Falturill 」。
アイレットセンの曲「Before Now 」は、二胡のように響くベースのボーイングでのソロ。不思議な感覚。次曲はリエンの曲「Now」は、ピチカートのベース・ソロから。3人で創り出す妖気ただよう世界。次第にヒートアップし、スリリングにダイナミックに。そして、ヨハンセンの曲「And Then 」は、短いドラミング。そのタイトル通り、6、7、8は、ひとくくりですね。ディスク1の終演は、3人名義のフリーで「Crabs 」。
ディスク2のオープナーも、3人名義の「Please Stay」、内部演奏も入ったフリーのインプロゼーションでビターな始まり。クールに感情を抑えた「Jazzkoral」。リリカルで硬質な「Nipa」、繊細で息のあったトリオ。
氷の穴に落ちていくような感覚「Get Ready」。心の奥底から気持ちを煽る「Run」。感情の高まりを感じる「Roll」、アイレットセンのボーイングの使い方が巧み!
どこか懐かしさを感じるポップな曲「Crossing The Lake On A Kicksled」、こういう曲でのアイレットセンのソロが素敵すぎる。詩的な美しさに溢れたピアノ・ソロ「Kristall」。
アイレットセンの力強いベース・ソロ「Berlin Basement」。ゆったりとリズムに身を任せブルージーに展開していく「Berlin Basement」。ドラムのキメが心地よい。
終演は、大草原の風を感じるピアノ・ソロで「Popkoral」で、静かに静かにおしまい。
いやぁ、冒険しましたね。想像以上に素晴らしい。リエンの変幻自在なスタイルに2人とも難なく反応。互いに刺激を与え合い、硬質でリリカルな世界を創造。前作で聴かせたオノマトペをモチーフとしたような創作方法、抽象的で実験的なもの、北欧のひんやり感たっぷりの耽美な世界と幅広い。そして、いままで以上に深くフリーの世界に入り込んでいます。個人にスポットを当てた曲もあり、現在の彼らの全てを詰め込んだ渾身の2枚組み。
実は、ジャケットにボーナストラックのアドレスが書いてあります。
それは、なんと、エロル・ガーナーのミスティ!
スタンダードでも、北欧の空気のざっくりと混じったクリスタルな演奏でした。
Disc 1
1. Be Patient 
2. Popkoral 
3. Loose Gore 
4. Krystall 
5. Falturill 
6. Before Now 
7. Now 
8. And Then 
9. Crabs 

Disc 2
1. Please Stay 
2. Jazzkoral 
3. Nipa 
4. Get Ready 
5. Run 
6. Roll 
7. Crossing The Lake On A Kicksled 
8. Kristall 
9. Berlin Basement 
10. Berlin Blues 
11. Popkoral

Helge Lien (p)
Mats Eilertsen (b)
Per Oddvar Johansen (ds)
今日のおまけは、ご本人たちがあげていた「Popkoral 
3. Loose Gore」。
ディスク1のトリオ・ヴァージョンのほうですね。

令和元年最初の投稿でした。笑
んじゃ、退散♪

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