知的好奇心をそそる演奏 『The Transitory Poems / Vijay Iyer / Craig Taborn 』
突き抜けた才能を持つ2人のピアニスト、ヴィジェイ・アイヤーとクレイグ・タボーン。
セシル・テイラー、ムハル・リチャード・エイブラムス、ジュリ・アレン、抽象画家ジャック・ウィッテン、近年鬼籍に入った人への想いのつまった曲が並び、それらを選択することに彼らのアイディンティティを強く感じる。
オープナーの「Life Line (Seven Tensions)」から終演曲の「Meshwork/Libation (When Kabuya Dances)」まで、一環として、、いわゆるコール& レスポンスのようなストレートな演奏はない。共鳴、共感、 対立…あらゆる表現の可能性を、アイデア、 テクニック様々な方面から探求。曲と即興の境界が不明瞭で、緊張感の続くスリリングで知的好奇心をそそる演奏を展開。
聴きやすいとは言えないフリーの演奏が続くのだが、時折、氷のような美しさに吸い込まれそうになる。心の奥深くを揺さぶる強い波動を感じる。
ピアノ・デュオのくくりで購入すると痛い目をあうとおもうのだけど、、
でも、気概ある人にぜひお薦めしたい…。
1.Life Line (Seven Tensions)
2.Sensorium
3.Kairos
4.S.H.A.R.D.S.
5.Shake Down
6.Clear Monolith
7.Luminous Brew
8.Meshwork/Libation (When Kabuya Dances)
Vijay Iyer (p)
Craig Taborn (p)
今日のおまけは、ヴィジェイ・アイヤーご本人があげていた「Sensorium」。
すっかり、春になりましたね。
おかげさまで、眠くて眠くて。。
んじゃ、退散♪
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コメント
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Suzuckさん,こんばんは。
これは実に素晴らしいライブ・アルバムでした。現代音楽的にも響くこのサウンドは,この二人にしか出し得ない呼吸感をおぼえます。即興的にこうした音楽を作り出してしまうとすれば,これはやっぱり凄いことです。誰にでも受ける音楽ではないと思いますが,この質の高さはまさに驚異的でした。
ということで,記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
http://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2019/04/post-074f3a.html
投稿: 中年音楽狂 | 2019年4月22日 (月) 20時21分
閣下、返事が遅くなってすみません。m(_ _)m
どちらも大好きなピアニストで、2人が仲が良かったなんて、、びっくり。
でも、こんな世界を創り出せるって、すごいことだとおもいます!
ヴィジェイ・アイヤーが、久しぶりに来日しますよねぇ。。
行きたいですね。。
投稿: Suzuck | 2019年4月25日 (木) 16時49分