色彩色豊か、アジアを感じる 『Streams / Nguyên Lê (Nguyen le) Quartet』
寒の戻りとでもいうのでしょうか?寒いっ!
でも、オーバーコートからスプリングコートに変えました。
だって、陽射しが春めいてきましたからね。やせ我慢してでも明るい色が欲しくなりますよね。
音楽も 動きだした季節にぴったりのアルバムが良いですよね!
今日は、時々このブログにあがってくる、ベトナム系のフランス人ギタリスト、グエン・レの新譜です。最初は読み方が怪しくて、グエン・リと呼んでいたのですが、いつの頃からかグエン・レに定着。ヌエン・レ、とか、ニュエン・レとかありますが、しばらく、グエン・レで行こうかとおもってま〜す。
彼は、フランス育ちなのですが、その魅惑的なギターの音色には、心の故郷ベトナムを始め遠くアジアの民族音楽の調べが重なります。そして、ロック・ギターのように歪んだ音、自由奔放な超絶技巧。
私が、彼を知った1990年代のおしまい頃から、ずっと、ジャズとワールドミュージックの融合に挑戦し続けています。なんて、書くと硬いのですがキワモノ扱いされがちなのですが、常にジャズの核心を追求しています。
そのジャンルとかボーダーとか感じさせない自由な音創りは唯一無二。なかでも、『Songs of Freedom』は、いまでも飽きずに愛聴盤。
今回は、付き合いも長く、アジアの民族音楽にも精通している若手の3人のミュージシャンと、彼のエレキとエレクトロニクス、そして、ヴィブラフォン、ウッド・ベース、ドラム&パーカッションのカルテット。9曲のうち7曲が彼のオリジナル、2曲はメンバーのオリジナル。
ヴィブラフォンに誘われて始まる「Hippocampus」、メンバーの作り出すグルーヴにのって流麗なギター・ソロ。エキゾチックなメロディに心惹かれる「Bamiyan」。
エレベのようなベースのノリでうねうね進む「Swing A Ming」。複雑さを感じさせない流麗さ、スムースさ「Subtle Body」。ベーシストの美しい曲「6h55」、後半の早弾きも超絶。
ポーランドのマズルカをベースにした「Mazurka」、ヴィブラフォンとギターの美しい重なり。メロディアスな「Sawira」、後半は複雑なリズムが刻まれる中、高速フレーズが繰り返される。エレクトリニクス感が全開な危険で美しい音楽「The Single Orange 」は、ヴィブラフォン奏者の曲。終演は、ゆったりと大きな空間が広がる「Coromandel」。
複雑で難しい曲の奥深くに、民族音楽の要素を感じ、美しいメロディが奏でられている。
即興的な場面が非常に多く、超絶な演奏だけれども、どこか懐かしい気分になります。
色彩色豊かなで、アジアを感じる世界が広がってきますね♪
1. Hippocampus
2. Bamiyan
3. Swing A Ming
4. Subtle Body
5. 6h55
6. Mazurka
7. Sawira
8. The Single Orange
9. Coromandel
Nguyên Lê ( el-g, electronics)
Illya Amar (vib)
Chris Jennings ( ac-b)
John Hadfield (ds, perc.)
今日のおまけは、、ご本人があげていた「6h55」。
んじゃ、退散♪
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