豪華でグルーヴィーな音空間! 「柳 隼一 & 西川 直人 Duo @ イワイスタジオ (3/3)」
「柳 隼一 & 西川 直人 Duo @ イワイスタジオ (3/3)」
柳 隼一 (p) 西川 直人 (org)
興味深いライブを続けるイワイスタジオ。
すでに、7回目のライブだそうですが、日曜日の昼の時間設定とういうこともあり、、
新潟に居る時には参加させていただいてる。
今回は、グランドピアノとハモンドオルガン&レスリースピーカーのデュオでした。
鍵盤楽器同士の華麗なる対決!
と、言っても、、ピアノは打弦楽器でアコースティックな楽器、オルガンは電磁ピックアップにより磁界変化の波を音源にしているエレクトリックな楽器。私が一番違うと思うのは、弾く時のイメージとして、、鍵盤を叩くと押すの大きな違いかな、って。いわゆるロングトーンが可能なのがオルガン。エレキに弱いので、オルガンのロングトーンの滅法弱いです。。
ついでに、ハモンド奏者は、左手でベースラインを弾き、右手でメロディ、、ドローバーの操作など、、、足でベース・ペダルやエクスプレッション・ペダルの操作とハード・ワークです。
なんで、こんな面倒な楽器が存在するか、、それは、ひとえに、その音の素晴らしさの由縁かと……。
オープナーは、スタンダード(タイトル失念)で、オルガンから始まった。オルガン特有のビブラートの効いた音に「わぁ」って思っていると、ピアノがシットイン。最初、ちょっとぎこちない?固い?って一瞬おもったのだけど、すぐに払拭。続いて、演奏した「Emily」は、少しゆったり目で、2人のアイディアに溢れているリリカルな感じ。「O Grande Amor」が、またまた、痺れた!冒頭、オルガンで始まって、ピアノが小さな音で奏でたイントロが素晴らしい、かっこいい、ってゾクゾク。裏に表にスムースに変わりながら、音がぶつかることもなく、エモーショナルに演奏していく。
ロングトーン主体の美しくも夢見るようなバラッド「My One And Only Love」、間に入るバビッシュなピアノ、、揺れて滲むオルガンの空間に切れ味のよいクリアなピアノ。独特な世界。
1セット目の最後は、軽快にアップテンポでグルービーな「The Song Is You」。高速で動くオルガンの右手は迫力ありますね。自分で弾いているベースラインで煽ってた?あっとうまの1時間!
15分くらいの休憩後、、出血大サービスで、レスリース・ピーカーのパネルを開けてくれました。笑
2セット目のオープナーは、リラックスした感じで軽快に「I've Never Been In Love Before」、美しく柔らか自然なメロディ「予定がかわちゃってヤバイ、みたいなタイトルの曲(すみません、タイトルわからなかった)」全編ロングトーンで超ゴージャスな音空間。イヴァン・リンスの「Setembro」、明るくハッピーに!
2人の掛け合い、阿吽が素晴らしかった「The Nearness of You」、途中、完全なピアノ・ソロも入って音風景の変化も。終演は力強く高速な「Donna Lee」、いやぁ。2人とも圧巻です!
アンコールは、男同士の「Feel Like Makin' Love」♪ 美しくセクシーでした。笑
それぞれの楽器の特徴をいかして、そして、各自の特徴をふる活動して、、
音がぶつからないように工夫し、相手に合わせ、相手と掛け合い、シームレスに裏に表に、、
お二人ともかっこいいフレーズの応酬で、我々は完全にノックアウト!
なかなか、聴けないエキサイティングで豪華でグルーヴィーな音空間になっていました。
あぁ。最後の最後まで、楽しかった!
岩井 美子さま、ありがとうございました♪
柳さま、西川さま また 新潟にいらしてくださいね!
んじゃ、退散♪
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