胸がキュン… 『Dominic Miller「The Absinthe Tour」@ Cotton Club Tokyo (2/28 1st)』
Dominic Miller「The Absinthe Tour」@ Cotton Club Tokyo (2/28 1st)
Dominic Miller (g) Mike Lindup (key,p) Nicolas Fiszman (b)
Ziv Ravitz (ds) Santiago Arias (bandoneon)
ドミニク・ミラーは、アルゼンチン生まれ、その後、米国、イギリスと住み、現在はフランスに在住しているギタリスト。様々な要人たちに愛されギタリストとしてバンド・サウンドを盛り上げてきた。現在は、スティングのバンドのギタリストを長くつとめ、スティングからも絶大な信頼を得ている。
2年前にスティングのライブを聴きに行ったのだけど、息子さんもギタリストとして参加しており、親子ツインギターが超かっこよかったですよ。ロックは、見せるも重要な要素がありますよね。
ご自身でもソロ活動を行なっており、2年前にリリースされた『Silent Light』は、ECMからリリースされ、デュオで静寂なECM空間でした。蒸し暑い夏の夜にバッチリな感じ。
今回は、ECM第二弾の新譜『Absinthe』のリリースに合わせての来日。なんと、、バンドネオンも入ったクインテット。来日メンバーは、ドラマーを除いて新譜と一緒。そのドラマーも、イスラエルのジブ・ラヴィッツならば、文句はでまい!新譜は、3月1日発売だったので、「どんなサウンドなんだろう??」と、頭の中妄想だらけで出かけて行きました。
最前列は逃したものの、運良くギターも全体もよく見える席につきました。
ギタリストのライブは、、基本、前線をギター小僧たちが占めるのですが、、いつもとちょっと様子が違います。女性の比率が非常に高い!しかも、何気にディープなファンが、多い。いわゆる、、「追っかけ」って感じ。
スティングのライブでは、豆みたいな大きさのギタリストも、コットンクラブなら等身大で、間近に見れますものね。もちろん、握手もサインも可能!
オープナーは、ニコラス・フィッツマンのエレベの低音が効いたリズミカルな曲。時折、アクセントをバシッと効かせたスリリングなサウンド。エレベとドラムがノリノリ。ドミニクといば、真ん中でソロを取っている人の音を全身全霊で聴きながら、ギターをつま弾く。バンドサウンドと一体となったり、ふわぁ、っと、メロディが沸き立ったりと自然にチェンジしてゆき、、本当にギターが巧い。
哀愁のあるメロディを静かに奏でるギターの音色は、指腹でつま弾くせいかとても柔らかで美しい。他のメンバーも繊細に絡んでいき、サンティアゴ・アリアスのバンドネオンとの相性もばっちり。ギターとバンドネオンのやり取り、重なり合いはとても興味深い。
一つのパターンを繰り返しながら、バンドサウンドの変化を楽しむような曲が多かった。
ギターを真ん中に置きながら、各楽器にスポットがあたるように選曲、アレンジされている。
メンバーのソロでは、拍手を求める姿があり、優しいひとだなぁ、と、感じた。
選曲は、たぶん、、新譜からと彼の昔の曲だったのではないだろうか?
後半で、『Silent Light』の「Water」を、まさに水面がキラキラと反射するような光景を演奏してくれた。
まさかのスティング曲「Shape of My Heart」も演奏してくれて、会場が盛り上がったこと。
アンコールでは、ずっと座って弾いていたドミニクが立ち上がって、エレベとヘッドとヘッドを合わせて演奏するロック・パフォーマンス!鍵盤奏者のマイク・リンダップの歌声も重なって大盛り上がり!熱狂的な終演でした。
心に生まれ故郷アルゼンチンの郷愁を持ち、ジャズを始め、クラシック、ブラジル、ロックなどの様々な要素をもっている。なので、ジャズ度は高くないのですが、ギターの聴かせ方を熟知していてメロディが沸き立ちます。
メロディアスでギター巧いですよ。そして、指腹でつま弾く柔らかで美しい音…胸がキュンとする。。
良いお歳なのだろうけど、スタイルもよく身のこなしがクール♪
新譜にサインをいただき、握手をしていただき帰りました。
んじゃ、退散♪
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