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2019年2月 3日 (日)

息遣いとともに、罪な1枚… 『Augustine / Alessandro Galati』

Augustine

イタリアの叙情派人気ピアニスト、アレッサンドロ・ガラティさま。
なんと、、今回は新作を2枚同時リリース、どちらも寺島 靖国氏とのコラボ作です。
1枚は、トリオのライブ盤で『Live From The Inside Out』
こちらは、ソロ・ピアノ盤、ソロ・ピアノのCD化は『G plays G』以来10年ぶり!
待ってました♪

着いて、びっくり、全17曲で70分超えの大作。
7曲はオリジナルで、坂本龍一、ヘンリー・マンシーニ、ジョン・テイラーの名曲に加え、彼が幼い頃に聴いたイタリアン・ソングも入っている。

オープナーのオリジナル曲「In Beijing」から心の襞が震える。スタンダード「If I Should Lose You」の繊細な美しさ。「Verde Luna」、古いイタリア曲が叙情的に蘇る。
オリジナルが3曲続きます。哀愁の旋律「L'incontro」、ミステリアスな「Balle Molle」。
お馴染みの「Seals」は、陽が差す。
マンシーニの名曲「Theme From Sunflower」、遠い想い出が蘇るような切なさ。
オリジナル「YAT」の静寂さ、そして、これが聴きたくて買った、、坂本龍一の「Merry Christmas Mr. Lawrence」。それはそれは、シンプルに繊細にメロディを奏でる。微妙な音の強弱で、、涙が滲みそうになる。
今回、3曲入っているイタリアの歌手、作曲者のルイジ・テンコの「Averti Tra Le Braccia」、優しく、柔らかに。オリジナル「Raw Food」の不安感は何?
ルイジ・コンテの「In Qualche Parte Del Mondo」、爽やかに柔らかに。モーリス・ラヴェルの「Piano Concerto in G Major」は、たんたんと丁寧に。
伝説の天才ルカ・フローリスの「How Far Can You Fly」は、とても思索的。続く、オリジナル「Into The Wind 」の仄暗さ。とても内省的で静寂な「Mi Sono Innamorato Di Te」は、ルイジ・コンテの曲。
終演は、ジョン・テイラーの「Ambleside 」、躍動感と音の煌めきとともに、余韻とともに。

シンプルに愛おしくメロディを奏でる。繊細なピアノの余韻から、音と音の間(はざま)に感情の機微を感じ、私だけの為に演奏をしているような錯覚…。彼の息遣いも感じる中、彼の内なる世界を一緒に旅する。あぁ、、やっぱり、美学に満ちていましたねぇ。

まぁ。ファン的には聴くしかないでしょ?
ソロ演奏を味わい尽くしたら、同時発売のライブ盤や名匠ステファノ・アメーリオ録音盤の聴き比べも面白いだろうなぁ、と、思ってしまう、、罪な1枚。

1. In Beijing
2. If I Should Lose You
3. Verde Luna
4. L'incontro
5. Balle Molle
6. Seals
7. Theme From Sunflower
8. YAT
9. Merry Christmas Mr. Lawrence
10. Averti Tra Le Braccia
11. Raw Food
12. In Qualche Parte Del Mondo
13. Piano Concerto in G Major
14. How Far Can You Fly
15. Into The Wind
16. Mi Sono Innamorato Di Te
17. Ambleside

Alessandro Galati (p)

今日のおまけは、ちょうどいいのが見つからなかったので、、
ご本人があげていたソロ演奏で「My Favorite Things」。

んじゃ、退散♪

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コメント

Suzuckさんも当然このアルバムは取りあげると思っていました。
「私だけの為に演奏をしているような錯覚…。彼の息遣いも感じる中、彼の内なる世界を一緒に旅する。あぁ、、」まさにご感想どおりだと思います。私のような男でも聴き入ってしまうのですが・・・・女性には罪なアルバムというところでしょうか(笑)。
 取り敢えず、TBさせて頂きます。
 ところで、トリオ・ライブ盤「Live From The Inside Out」の方は、私は更に感動ものでした。まだ早いのですが、今年のNo1かな?、又Suzuckさんの感想お聴きしたいです。

風呂井戸さま、当然?二組購入いたしました。笑

ずいぶん前に、宇都宮でソロ・ピアノの演奏を聴いたときは、、
もっと、甘く優しかった気がするんですよね。
あの箱の響きのせいだったのかなぁ。。

でも、これも彼の美学の詰まったアルバムだとおもいます。
今年こそは、彼、彼らの生の音を聴きたいですね!

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