熱く語る 「the otherside quartet @ 新宿ピットイン 1/24 (昼)」
the otherside quartet @ 新宿ピットイン1/24 (昼)
古谷 淳 (p) 西口 明宏 (ts,ss) 千北 祐輔 (b) 服部 正嗣 (ds)
ピアニスト古谷 淳さまは、去年「Davy Mooney & 大村 亘カルテット」で、ジャズ・フラッシュでライブを聴いたときに、バランスの良いピアノを弾いていて新譜の『Southbound』を購入。家に帰って聴いたら、予想以上に良いアルバムだった。それから、静かでクールなピアニストなんだろうなぁ、って、いうイメージを良い意味で裏切ってくれました。結構、ストレートに熱い演奏だったりするのです。
このバンドには、マイ・フェヴァリットなサックス奏者の西口 明宏さまもいらっしゃるので、一度は生で聴いてみたかったのですね。
昼のピットインだけど、なかなかの人の入り。人気ですね。
ピアノのすぐ後ろに座りました。ピアノの手元もよく見えるし、サックスの横顔もよく見える場所。
1セット目のオープナーは、「Dark Light」、そのままピットインのような場所をイメージしてできた曲らしいのだが、のっけから、、飛ばします。ピアノとサックスが呼応しあって、それを息のぴったりなベースとドラムが後押しする。熱いまま、硬派にアレンジされたスティービー・ワンダーの「You Are The Sunshine Of My Life 」。ピアノとサックスの絡みが絶妙な「The Lost Art」。と、「3曲目、タイトル何だったかな?」って思っていたら、MCで曲を説明してくれた!
4曲めは、まだタイトルのない「新曲」。私はモダンで明るい曲想で陽光さす、大都会が浮かんできました。うん、大都会を闊歩するスィンギーな感じ。
1セット目の最後は、「母と子と精霊と」。ゆったりとおおらかな曲想にサックスの音色がとてもマッチする。人生の喜びにつながっている素敵な演奏。
良いタイミングで、古谷さまに話しかけることができ、休憩時間にサインもいただきました。
味わい豊かなピアノ・ソロから始まった2セット目。気がつくと、アルバムのタイトル曲「Southbound」になっていた。この曲、PMGのサウンドみたいにヴォイスが重なったり、手拍子が入ったりするんだけど、実際にピアノ向こうでサックスとベースが手拍子してるの観て、「絶対、参加できない…。」と、心密かに思った。笑 古谷さまのラジオ番組のタイトル曲でもあって、好きな曲です♪ 演奏は、やっぱり、どんどん熱くなってしまう。
一音一音が重たいベースとドラムが、ばっちり、サウンドに効いているのですよねぇ。
この後、新しいバラードを演奏したはず。ゆっくりとピアノを弾くとき、、丁寧なタッチで美しい音が溢れる。あんなに鬼だったサックスが情感ゆたかに楽器を鳴らす。うっとり。
次も新曲、アグレッシブでソプラノが縦横無尽に動きまわる。超ヒートアップするピアノ。すごい集中力で弾きまくる。目の前で動く両手がクラプトンのスローハンドのような錯覚を起こさせる。重たい低音重視のベース・ソロをフィーチャーした曲があって、コルトレーンの黄金カルティットみたいだったよ。
ラストの曲が終わったときには、5時過ぎて居ましたが、昼ピットには珍しい?アンコール。
大満足で終演でした!
古谷さまの楽曲、演奏から心象風景が浮かんで来る。サックス西口 明宏さまの音色が、その世界観とぴったりくる。ベースの千北 祐輔さまとドラム服部 正嗣さまとの息もぴったり、インタープレイもスリリングで、創造力豊かな世界が広がっている。
と、かなり興奮して、コットンクラブに向かうのでありました。あったまりすぎたかな。。笑
んじゃ、退散♪
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